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年度 2014
科目名 ファッションビジネス論
担当者名 奥野 温子
単位 2
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科目目的
Course Objectives
 従来よりファッションビジネスとは、衣服(アパレル)を中心に、アクセサリー、化粧品など身を飾るものを指していたが、現在では、インテリア、家具、家電、食器、住宅、車・・・等、我々の生活にまつわるすべてのものがファッションの一環とみなされるようになってきている。当然のことながら、色柄、スタイルなどバラエティに富み、感性に耐える商品が溢れ、ファッションにかこまれてファションを活用する生活の時代となっている。このような広範囲のファッション産業の中で活躍する者にとって、より感性の高い商品を求める消費者ニーズに対応するために、ファッションビジネスの概要を学び知ることが必要である。又、ファッションビジネスとは、時代の変化に気づき、生活提案を発信するものであり、そのために必要なアパレル企業構造の専門的な基礎知識を身につけることを目的とする。
到達目標
Class Goal
 現代生活において、ファッションは欠かせないものであり、生活につながるものがすべてファッションといえる時代である。その中にあって、人々のニーズを察知し、消費者に提供するプロセスの中で、企業の構造を知り、情報を的確にとらえて、持てる知識や技術や創造力を駆使して、社会に出たときに迅速に対応することの出来る能力を養うことを目標とする。
授業内容
The Content of the Course
 ファッションビジネス業界で活躍するために、生活環境学部で必要単位を取得すれば、テキスタイルアドバイザーの資格が得られる。そこで、まずテキスタイルアドバイザー資格とその活躍の場を先輩の実例を示して説明を行う。又、ファッションをビジネスとする素材・合繊メーカーなどの産業から、企画・生産・販売をするアパレル産業、百貨店・専門店・小売店などの流通分野に至る広範囲な分野での活躍を目指して、情報収集の方法や消費者への浸透をはかるための企業戦略、ファッション産業の構造、商品管理の方法やクレームの対処方法など、問題を提起し実生活にてらして、解決方法をディスカッションを行いながら授業を進める。又、ファッションビジネス能力検定資格取得について講述する。
授業計画
Class Plan
第1回 ファッションビジネス概論にかえて
 ファッションビジネスにおけるテキスタイルアドバイザーの位置付けについて講述する。
 又、ファッションビジネスに関連した資格について考える。
第2回 ファッションビジネスと資格
 資格とは何を目的としたものか、身近なテキスタイルアドバイザー資格の有用性について
 述べる。
第3回 ファッションの形成過程と特質
 ファッションとは何かを社会的背景から、その成り立ちについて教科書を中心に講述する。
 又、プリントで問題を提起しディスカッションを行う。
第4回 インターカラーについて
 インターカラーの成立と、その過程を説明し“色”について考える。
第5回 ファッションの歴史
 アパレル産業が成立する条件を歴史に照らして考える。
第6回 ファッションビジネスの特性(その1)
 商品によるファッションの表現について考える。
第7回 ファッションビジネスの特性(その2)
 ファッションビジネスの中での品質管理について、ビデオを参考にしながら、クレームの発生と
 その対処方法を学ぶ。
第8回 ファッションの消費者への浸透
 企業戦略に基づく特性を考える。
第9回 ファッション販売
 コミュニケーションの基本を知り、販売とはいかにあるべきか、販売技術を学ぶ。
第10回 ファッションビジネスの範囲
 ファッションは、広範囲のビジネス分野に及ぶ特性を備えることを学ぶ。
第11回 繊維ファッション産業の種類と構造
 アパレル産業の川上・川中・川下論について考える。又、繊維の歴史について触れる。
第12回 アパレル産業と繊維産業
 アパレル産業とは、繊維産業とは、何か。を調査し、ファッション商品の流れを考える。
第13回 アパレル企業の業種・業態
 アパレル企業の業種とは、業態とは何かを現在の企業にてらして講述する。
第14回 ファッションマーケティングの基礎知識
 マーケティングの定義と概要、マーケティング・インのビジネスについて学ぶ。
第15回 アパレル産業の現状と将来
 日本のアパレル産業を鑑み、将来のあるべき姿を問う。
定期試験

(原則的には以上の予定であるが、授業の経過によっては変更することもある。)
*なお、予告なしに小テストを数回行う。
授業方法
Class Method
 主として教科書を使用し、講義形式で授業を進めるが、講義内容をより理解しやすくするために、プリントを配布し、受講生とディスカッションを交えて講義を行う。又、授業内容によっては、問題形式のプリントを提示し、解答とその理由を求めるようにして、授業への積極的参加を配慮して進める。なお、予告なしに時間内において小テストを数回行い、平常点に加味する。
授業時間外学習
Review and Preview
 衣服やインテリア、身の回りのファッション商品に常に関心をもつことを第一とし、ファッション関連のタウンウォッチングを常に心がけ、いろいろなショップでのディスプレイの方法や流行を常に意識して感性を磨いておく。又、情報収集能力を養うため、街でのファッションの流れ、新聞、雑誌、各種のメディアに常に興味をもって観察する習慣を身につけておくこと。又、得られた情報は友人達と話し合い、メモに残しておく。感性は1日では養えないもので、日常の積み重ねが大切である。書物などによる座学も大切であるが、広い視野で多くのことを体験をし、目で確かめて知識を得る様に心掛けておく。更にプリントによる課題等で予習、復習を行い、基礎知識を身につけておくこと。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(80点)
・平常点等(20点) 配点内訳:授業中の小テスト及び課題(15点)、授業への積極的参加度(5点)

教科書
Textbook
社団法人 日本衣料管理協会刊行委員会/ファッションビジネス論/日本衣料管理協会
参考書
Reference Books
日本衣料管理協会刊行委員会/ファッション販売論/日本衣料管理協会
人材育成専門調査委員会/アパレルビジネス/繊維産業構造改善事業協会
地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
この科目に関する質問、意見等は、okuno@mukogawa-u.ac.jpまで。
受講上の注意
Notices
 テキスタイルアドバイザー資格を目指す者、また、ファッションビジネス能力検定資格取得を希望する者は履修のこと。

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