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年度 | 2014 |
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科目名 | 生化学実験 |
担当者名 | 伊勢川 裕二・高橋 享子・福田 滿 |
単位 | 1 |
科目目的 Course Objectives |
生化学および関連科目で修得した知識を基礎として、生体成分,代謝酵素等に関する実験によって、生体成分の分離・検出方法や酵素活性測定方法等を修得する。基礎から応用まで種々の分析技術,方法を駆使して、生命現象・栄養素の代謝についての理解を図ることを目標とする。 |
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到達目標 Class Goal |
実験技術とレポート作成が一定のレベルに到達するまで教育する。 |
授業内容 The Content of the Course |
栄養素の循環・輸送・排泄の順に従って、生体組織(肝臓、血液、尿)を実験材料として、細胞分画、生体成分の分離・分析、酵素活性の測定、たんぱく質分離等を行い、生体内における細胞小器官の特徴、生体物質の挙動、代謝酵素の酵素化学的性質、タンパク質分離状態を調べる。 |
授業計画 Class Plan |
1. 生化学実験の概要・スケジュールと実験項目の説明、レポートの作成方法・成績評価方法の説明、生化学でよく使われる実験方法についての解説
2.肝臓の酵素活性測定 (1)肝臓からアミノトランスフェラーゼ(トランスアミナーゼ)の抽出 (2)アミノトランスフェラーゼ(トランスアミナーゼ)ASTまたはALT活性の測定 3.細胞分画:核とミトコンドリアの分画 (1)核の分離とDNAの検出 (2)ミトコンドリアの分離とマーカー酵素の活性測定 4.酵素化学実験 (1)酸性ホスファターゼの抽出 (2)酸性ホスファターゼの酵素活性(反応時間,酵素量,最大反応速度) 5.血液成分の定量 (1)血清タンパク質の電気泳動と定量 (2)血清中のアルブミン/グロブリン比の測定 6.尿の分析 (1)尿成分の一般成分の分析 (2)アスコルビン酸負荷テストと尿中アスコルビン酸量測定 7.カラムクロマトグラフィーによるたんぱく質の分離・回収 (1)ゲルろ過クロマトグラフィーによるたんぱく質の分離 (2)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)のデモンストレーション 8.まとめ 以上の実験の学習成果と実験技術の総括および復習テスト |
授業方法 Class Method |
本実験は、実験目的・実験内容・実験方法の説明、実験の実施、実験結果データ発表、データの解説より構成し、学生からのレポート提出で構成される。 |
授業時間外学習 Review and Preview |
生化学T・Uで修得した知識の中で本科目に必要な知識をを復習しておくこと。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](72点) ・平常点等(28点) 配点内訳:第4回ー第6回の課題(4×3=12点)と最終回の復習テスト(16点) |
教科書 Textbook |
田代 操 編/生化学実験/化学同人 |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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担当教員への連絡方法 How to make Contact |
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受講上の注意 Notices |
化学実験に対する安全上の基礎知識を習得しておくこと。 |
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