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年度 2014
科目名 食品機能学
担当者名 土井 裕司
単位 2
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科目目的
Course Objectives
食品機能学は、食品成分を機能成分として捉え、その生体への効果および作用機序、ならびに成分間相互作用に関する科学である。本科目ではそれらを体系的、学術的にまとめることを目的とする。
到達目標
Class Goal
食品成分のはたらきならびに食品成分の変化や相互作用を理解し、さらに、それらが及ぼす影響を理解することを目標とする。
授業内容
The Content of the Course
 食品成分は、いずれも摂取されたとき、生体内で何らかの機能を果たしている。あるいは、食品
として成立させるための機能を有している。本科目では、食品中のどの成分が、生体内でどのよう
な機能を果たし得るか、食品であるためにどのような機能を果たしているかを解説する。さらに、
食品成分間相互作用についても解説する予定である。
授業計画
Class Plan
第1回 食品の分類と機能性、ならびに健康志向型食品にかかわる制度について
(1) 食品の分類
(2) 食品成分の特性から機能へ   (3)機能性食品の創製
(4) 保健機能食品 (5) 特定保健用食品
第2回 食品の機能と表示について
(1) 食品の機能性成分 −生体調節機能の分類−
(2) 栄養表示基準制度
第3回 食品中の主要成分の機能
(1) 水のはたらき (2) タンパク質のはたらき(一次機能)
第4回 食品中の主要成分の機能
(3) 糖質のはたらき(一次機能)  (4) 脂質のはたらき(一次機能)
第5回 食品中の微量成分の栄養素としての機能(一次機能)
(5) 無機質のはたらき (6) ビタミンのはたらき
第6回 食品中の嗜好成分 (1) 味の成分、そのはたらき(二次機能)
第7回 食品中の嗜好成分 (2) 香りの成分、そのはたらき(二次機能)
第8回 食品中の嗜好成分 (3) 色の成分、そのはたらき(二次機能)
第9回 食品中の有害物質の作用
(1) 植物由来の有害物質、それが及ぼす影響
(2) 動物由来の有害物質、それが及ぼす影響
(3) 微生物由来の有害物質、それが及ぼす影響
第10回 食品成分の化学変化
(1) 油脂の酸化    
第11回 食品成分の化学変化
(2)タンパク質の変化  (3) 糖質の変化   (4)ビタミンの変化
第12回 食品成分の化学変化
(5) 褐変(酵素的褐変、非酵素的褐変)
第13回 酵素による成分変化と食品加工への応用
第14回 食品に含まれている生体調節機能をもった物質(三次機能)
第15回 食品の物性
定期試験
授業方法
Class Method
教科書を使用する。教室では、パワーポイントでのスライド表示とあわせて板書もおこなう。
授業時間外学習
Review and Preview
予習:食品の成分に関して事前に理解を深めるため、教科書「食品学総論」をよく読んでおくこと。
復習:授業で配付するプリントおよび図書館の書籍(たとえば、参考書である「食品機能性の科学」や「機能性食品の安全性ガイドブック」)等を利用して授業内容を十分に復習しておくこと。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(100点)

教科書
Textbook
森田潤司・成田宏史/新食品・栄養科学シリーズ 食品学総論 第2版/化学同人
参考書
Reference Books
食品機能性の科学編集委員会/食品機能性の科学/産業技術サービスセンター
地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
研究室はH2-33(内線番号5735). e-mail addressはStudent Guideに記載されている。
受講上の注意
Notices
幅の広い講義内容であり、覚えなければならないことも多い。授業ではPower Point
を使用する。なお、教科書は1年後期の食品学(加工含む)と同じものである。

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