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年度 2014
科目名 建築設計計画T
担当者名 榊原 潤・鈴木 利友・室ア 益輝
単位 2
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科目目的
Course Objectives
建築の快適性や安全性の観点を中心に、設計や計画に関わる基礎知識の修得を図る。建築の機能性、防災安全性や、気候、風土、文化、技術、法規、知覚などと空間の形態とのかかわり、地球環境問題に対する建築のあり方と建築の社会的な役割を学習し、これらの必要性を理解する。これらの理解と知識を踏まえて、最適な空間を構成する能力の養成を目指す。
到達目標
Class Goal
本科目が対応する建築学科・大学院建築学専攻修士課程(6年)、および建築学科(4年)の学習・教育到達目標(◎は特に対応する到達目標、○は対応する到達目標)
◎A-3(6年)機能性や環境負荷などに関する快適性を「用」として理解し、その基礎的・先端的技術を積極的に吸収し、演習や実習により最適な空間を構成する実践的能力を修得する。(4年)機能性や環境負荷などに関する快適性を「用」として理解し、その基礎的技術を積極的に吸収し、演習により最適な空間を構成する基礎的能力を培う。
○A-2, B-2
授業内容
The Content of the Course
上記の科目目標を踏まえ、3人の教員により下記の授業計画1〜5に挙げる内容の授業を実施する。本授業により、建築計画の必要性を学ぶと共に、建築計画と気候風土、人間生活、文化、技術や地球環境との密接なかかわりとその幅広さ、重要性を理解し、設計(演習)に取組む過程において、課題の個別ニーズやテーマへの解答に加えて普遍的に設計に反映させるべき事項について学ぶ。
授業計画
Class Plan
1.人間行動と建築計画(鈴木)
第1回 人の側から決まる建築の寸法と規模(人体寸法と動作寸法、視覚と寸法)
第2回 単位空間と規模(階段、便所、エレベーター、積み上げ方式と原単位方式)
第3回 規模の算定と待ち行列理論
第4回 ものの側から決まる寸法(物品寸法と部材寸法、自動車と建築空間)
第5回 曲線の数理1(テーラー展開とマクローリン展開)
第6回 曲線の数理2(道路の緩和曲線、クロソイドと3次関数)
第7回 視覚と建築空間(視覚の仕組み、ゲシュタルト、錯視、遮蔽縁、光学的流動、アフォーダンス)
2.防災・安全計画(室崎)
第8回 建築がもつ危険性(火災、地震、事故など)
第9回 建築計画的対策(平面対策、設備対策、避難対策、管理対策など)
3.建築の空間・形態に影響を及ぼす諸要因(榊原)
第10回 建築空間・形態と気候風土、地域環境、生活、文化などとのかかわり
第11回 建築空間・形態と建物用途、技術、安全、法規制などとのかかわり
4.地球環境問題と建築計画、建築の社会的役割(榊原)
第12回 地球温暖化防止への取り組み(計画面からの省エネルギーへの取り組みなど)
第13回 社会ニーズの変化と建築計画(建物保存、コンバージョンなど)
5.ゾーニング、動線と建築計画(榊原)
第14回 ゾーニング、動線の考え方と活動、行動、視覚の関係
第15回 ゾーニング、動線と配置計画、平面計画、断面計画などとの関係
6.定期試験

授業の状況等に応じ、上記の予定を調整することがある。
授業方法
Class Method
第2〜7、12、14回の冒頭に小テストを行う。また第3、5、6回に演習問題、第15回にレポートを課す。授業は講義形式で行う。
授業時間外学習
Review and Preview
講義で学んだことを、授業ノートや配付プリント等に基づき継続的かつ反復的に復習すること。自らの知識として吸収するだけでなく、建築設計との関係をつねに自分自身で考え、設計に活用できるようにすること。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(70点)
・平常点等(30点) 配点内訳:授業への積極的参加度(10点)およびレポート、小テスト等(20点)とする。
・本科目と連携している「フィールドワークUA」を並行して履修すること。

教科書
Textbook
日本建築学会/第3版 コンパクト建築設計資料集成/丸善
参考書
Reference Books
建築計画教科書研究会/建築計画教科書/彰国社
地域との連携
Cooperation with the Community
並行して開講するフィールドワークUAにおいて、授業計画4「社会ニーズの変化と建築計画」に関連して、京都市内(京都府内)の建築物の用途変更による再利用などの事例を見学し、関係者から説明を受ける。
担当教員への連絡方法
How to make Contact
<担当教員(非常勤講師)紹介>
室崎 益輝 神戸大学名誉教授 日本災害復興学会会長
前消防庁消防研究センター所長 建築・都市防災研究の第一人者。災害の被害調査とその抑止方法の研究を長年続けている。特に阪神大震災の研究は有名
受講上の注意
Notices
アンケートによって授業内容に対する学生の意見を求め、授業の改善に役立てる。

補習、再試験について:定期試験において不合格となった学生は、所定の期間に再試験受験手続を行うとともに、9月に開講する補習を必ず受講し、指示されたレポート等を提出の上、10月に行われる再試験を必ず受験すること。補習に出席しない場合は、再試験受験手続を行っていても原則として不合格とする。レポートの点数は、上記評価方法における平常点等に加算する。再試験の評価は、上記評価方法による合計点に0.8をかけた得点とし、60点以上の得点はすべて60点とする。

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