シラバス参照

年度 2014
科目名 楽曲研究A
担当者名 江藤 誠仁右衛門
単位 2
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科目目的
Course Objectives
楽譜から音楽を読みとる力、すなわち読譜力を高める。そして、音楽への理解力と構成力の感性を、創造的に深めていく。
到達目標
Class Goal
小品の楽曲を分析し、独自の演奏解釈が可能となる。その為の音楽的基礎知識をマスターする。
授業内容
The Content of the Course
Aにおいては、楽譜から音楽を読みとる為の基礎知識を確実にする。特にクラシック(古典)の音楽における記譜上の約束や慣習的にきまっていることを、学習する。同時に演奏に生かされる為の技法上の問題点も考察していく。
授業計画
Class Plan
第1回 小さな楽曲で、二部形式(バイエル)と初期三部形式(クーラウ)が、図式的(a a' b
    a')同じで形式的に異なる理由を学ぶ。
第2回 モーツァルト KV.545のT楽章とU楽章の関係性を見る。
    和声分析の必要性を実感的に学ぶ。
第3回 KV.545のU楽章から学ぶ。-その1-(1-16小節)フレーズで作るペリオード。
第4回 -その2-(17-24小節)モチーフで作るセンテンス。
    ペリオードのNatural dinamics とセンテンスのそれとの違いを見る。
第5回 -その3-(25-48小節)初期三部形式から小ロンド形式への発展を見る。
第6回 -その4-(33-48小節)中間部と展開部の転調の意義を学ぶ。
第7回 -その5-(49-72小節)再現部とCodaをくわしく分析する。
第8回 ベートーヴェン「エリーゼの為に」を通して学ぶ。
    -その1-(1-22小節)記譜の拍子とfigration(楽譜の表示)から見る拍子感の違いを
    考察する。
第9回 -その2-(23-58小節)記譜とfigrationの相異をくわしく見る。
第10回 -その3-全体の形式と各部分の音楽的解釈を深く読み取る。
第11回 倍音が生み出した音階と和音そして調性を確認する。
第12回 上行導音及び下行導音が生み出す♯系の調号と、6系の調号。
第13回 倍音列が原因となるT・S・Dの和声機能と和音。
第14回 第1次近親調及び第2次近親調の意味を考える。
第15回 テスト。
授業方法
Class Method
楽曲分析と演奏解釈のモデル的方法論を講義し、それを各自が実践する。
授業時間外学習
Review and Preview
受講前の各人の能力(得手・不得手)を自身で把握しておく。
評価方法
Evaluation Method
・平常点等(100点) 配点内訳:テスト(80点) 授業内の積極性(20点)

教科書
Textbook

参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact

受講上の注意
Notices
配布する資料は必ず常に持参する。

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