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年度 2014
科目名 物質を解析する
担当者名 萩中 淳・中村 有加里・松永 久美
単位 1
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科目目的
Course Objectives
試料中に存在する物質の種類および濃度を正確に知るために、代表的な医薬品、その他の化学物質の定性・定量法を含む各種の分離分析法の技能を修得するとともに、臨床分析技術を適切に応用するための技能、ならびに生体分子、化学物質の解析に必要な方法に関する技能を修得する。
到達目標
Class Goal
1)日本薬局方収載の容量分析法のうち、酸化還元滴定に用いる容量分析用標準液の調製と標定ができる。2)日本薬局方収載の容量分析法のうち、酸化還元滴定の原理および操作法が説明でき、ヨウ素滴定法によるホルマリンの容量分析を実施できる。3)電気滴定の原理および操作法を説明し、実施できる。4)日本薬局方収載の医薬品中の物理的試験法(クロマトグラフィー)および分光学的測定法(紫外可視吸光度)を説明し、定量分析に応用できる。5)生体試料の前処理(固相抽出)法を実施できる。
授業内容
The Content of the Course
「化学平衡」、「化学物質の検出と定量T」、「分析技術の臨床応用」および「生体分子の化学」で修得した基礎的知識をもとに、1)定性・定量分析、2)電気滴定法、3)クロマトグラフィー、4)固相抽出法の技能を修得する。
授業計画
Class Plan
第1回 実習講義
第2回 日本薬局方収載の容量分析法とその特色を理解するために、容量分析用標準液(ヨウ素液
及びチオ硫酸ナトリウム液)を調製し、標定する。
第3回 日本薬局方収載の容量分析法のうち、酸化還元反応を用いる滴定法を理解するために、ヨ
ウ素滴定法によりホルマリンの定量を行う。
第4回 酸塩基滴定の終点を電気化学的方法によって求める方法を理解するために、電気滴定法に
より炭酸ナトリウムの定量を行う。
第5回 クロマトグラフィーの種類および基本原理を理解するために、液体クロマトグラフィーに
よりベンゼンのアルキル基置換体の分離を行う。
第6回 液体クロマトグラフィーによる日本薬局方収載医薬品の定量法を理解するために、液体ク
    ロマトグラフィーにより複方サリチル酸精の定量を行う。
第7回 生体試料について、目的に即した前処理と適切な取扱いができるために、血清試料中の医
    薬品の固相抽出を行う。

定期試験
授業方法
Class Method
実習 - 課題解決型学習
授業時間外学習
Review and Preview
予習:前回の実習講義時に指示する実習書の範囲を読んでおくこと。
   疑問点があれば、教科書および参考書で調べておくこと。
復習:実習内容を整理し、実習書(レポート形式)にまとめて記入し理解に努める。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(30点)
・レポート[作品含む](60点)
・平常点等(10点) 配点内訳:実習への積極的な取り組み度 (10点)

教科書
Textbook
薬品分析学研究室 編集 / 物質を解析する
参考書
Reference Books
萩中 淳、田邊信三編/NEW薬学分析化学 第2版/廣川書店
萩中 淳、和田昭盛編/NEW薬学機器分析 第2版/廣川書店
地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
薬品分析学研究室(研究管理棟4階)
受講上の注意
Notices
「化学平衡」、「化学物質の検出と定量T」、「分析技術の臨床応用」の講義内容をよく理解しておくこと。

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