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年度 | 2014 |
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科目名 | 応用有機化学T |
担当者名 | 野出 學 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
有機化合物の化学的性質を特徴づけている官能基についての基礎知識を習得する。また、その合成法や反応性についても習得する。
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到達目標 Class Goal |
有機化合物の基本的な命名法や化学的性質を習得し、代表的な有機化学反応の反応機構を理解する。有機化学について最少の暗記で多くの反応の理解ができるように応用力を身につける。 |
授業内容 The Content of the Course |
医薬品や生体内物質の生物活性や物理化学的性質に影響する化学構造を官能基を基にして理解できるようにする。官能基別に一般的性質や反応性について解説する。また、薬剤師国家試験の過去問も適当にとり入れて紹介する。 |
授業計画 Class Plan |
(第1回〜2回)アルケンとアルキンT:性質と合成、ハロゲン化アルキルの脱離反応
1.アルケンのEZ規則 2.アルケンの相対的安定性 3.シクロアルカン 4.アルケンの合成 5.アルキンの合成と酸性度 (第3回〜5回)アルケンとアルキンU:付加反応 1.アルケンへの求電子付加 2.アルケンからアルコールの合成 3.ヒドロホウ素化 4.ハロゲンのアルケンへの付加の立体化学 5.アルケンの酸化 6.アルキンへの付加 (第6回)ラジカル反応 1.結合解離エネルギー 2.アルカンとハロゲンの反応 3.アルキルラジカルの構造 (第7回〜9回)アルコール、エーテル、およびチオール 1.構造と命名法 2.アルコールとエーテルの物理的性質 3.アルコールの合成と反応 4.アルコールからハロゲン化アルキルへの返還 5.エーテルの合成 6.エポキシド 7.クラウンエーテル:相間移動触媒 8.チオール (第10回)カルボニル化合物からアルコールの合成:酸化還元反応と有機金属化合物 1.還元によるアルコールの合成 2.アルコールの酸化 3.有機金属化合物の合成と反応 (第11回〜12回)共役付加反応 1.アリル位置換とアリルラジカル 2.アリルカチオン 3.共役ジエンの安定性 4.Diels-Alder反応 5.1,4-付加反応 (第13回〜第15回)芳香族化合物の反応 1.芳香族求電子置換反応 2.一般的反応機構 3.ベンゼンのハロゲン化 4.ベンゼンのスルホン化 5.Friedel-Crafts反応 6.置換基の影響:反応性と配向性 7.アルキルベンゼン側鎖の反応 8.合成化学的応用 9.芳香族化合物の還元 |
授業方法 Class Method |
基本的には黒板に板書しながら内容を解説するが、教科書や資料をOHCで映して解説することもある。また、授業の進行に応じて1〜2章毎に小テスト(成績には入れない)をし、答えを解説する。 |
授業時間外学習 Review and Preview |
上記の授業計画に基づいて講義前にテキストの予習を確りしてくること。復習としてはテキスト本文中の例題、問題を繰り返し解いて理解に努めること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(100点) |
教科書 Textbook |
T.W.G.Solomons, C.B.Fryhle (監訳 池田正澄他)/ソロモンの新有機化学 (上) (第9版)/廣川書店 |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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担当教員への連絡方法 How to make Contact |
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受講上の注意 Notices |
有機化学の試験勉強には多くの時間が必要となります。試験勉強の効率を上げるには、講義の予習をしてくることと小テストの前に確り勉強することです。講義内容を良く理解できるようになります。 |
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