シラバス参照 |
年度 | 2014 |
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科目名 | 教育原理 |
担当者名 | 佐藤 幸治 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
本科目は、中高教員として必要な資質・能力を修得することを目的とする。特に、以下の諸点について学び、理解を深めることが本講義の目標である。講義全体は三部構成である。第一部は「人間とは何か」、第二部は「人間にとって教育とは何か」、第三部は「人間の未来と教育」である。 |
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到達目標 Class Goal |
中高教員として必要な資質・能力を修得すること。科目目的に挙げた三つの方向から、教職に就くための教育の原理と教育における現実の理解が目標である。 |
授業内容 The Content of the Course |
人間という生物にとってなぜ教育が必要なのか。そもそも人間とはどういう存在なのか。それをおさえた上で人間にとってなぜ教育が必要なのか、真の教育とは何なのかについて考察する。子どもに尋ねられて困る質問の一つに「なぜ勉強しなければならないか?」というものがある。近い将来教師の立場に立って、この問の答えを子どもたちに示すことができるようになりたい。 |
授業計画 Class Plan |
1 はじめに(イントロダクション)
2 人間とは何か、人間とはどういう存在か 3 宇宙の誕生から「私」の存在まで 4 人間はどこまで動物か ― 「めだかの学校」や「雀の学校」が現実には存在しないのはなぜか 5 人間の誕生と成長 ― ネオテニー(幼態成熟)としての人間の特質と教育の関係 6 「教育」という言葉を考える ― 「教」と「育」は両立するか、英語のeducationにはどういう意味があるのか 7 子どもはどう見られてきたか ― 子ども観の変遷 8 「教育」をめぐる思想 ― 「人間は教育によって人間となる」という言葉を考える(教育史瞥見) 9 学校では何を教えるのか(日本国憲法第24条・教育基本法・学校教育法・学習指導要領(1)) 10 知育・徳育・体育について(学習指導要領(2)) 11 教育の目的は「幸福」か? ― 幸福は人それぞれと言えるのかそれとも普遍的な概念なのか、「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」と「『幸せな子』を育てるのではなく、どんな境遇におかれても『幸せになれる子』を育てたい」という言葉を考える 12 教育の目的は「愛」か? ― 愛は独占を指向するものなのかそれとも隣人愛など無差別へと向かうものなのか、自分の子どもと他人の子どもを平等に愛することができるのか、できたとしてそれは正しいことなのか、「愛は世界を救うのか」という言葉を考える 13 家族の問題:人間に相応しい家族形態はどういうものか、「幸福な家族は似たりよったり、不幸な家族は千差万別」という言葉を考える 14 社会の問題:なぜ社会に出て行かねばならないか、大人になるとはどういうことか、「人は社会においてのみ人となりうる」という言葉を考える 15 おわりに ― 「なぜ勉強しなければならないのか?」 |
授業方法 Class Method |
授業計画に沿ったプリントを配付し、そのプリント内容に即して講義を行う。 |
授業時間外学習 Review and Preview |
配付するプリントの予習と復習。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](60点) ・平常点等(40点) 配点内訳:授業への積極的参加度 |
教科書 Textbook |
毎時間プリントを配付する |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
私語厳禁
教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。 |
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