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年度 2014
科目名 スポーツ心理学実験
担当者名 伊達 萬里子
単位 1
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科目目的
Course Objectives
 スポーツ場面で見られる様々な行動や動作は人の意思や意識、また、無意識の中の深層心理などが深く関わっており、影響を及ぼしている。 本科目では、これらの身体活動と心の働きとの関係について、実験や各種心理テストから明らかにし、パフォーマンス向上に関する知識を習得することが目的である。
到達目標
Class Goal
 実験実習を中心にした生理心理学的立場からスポーツ分野における身体活動と心の働きの変化を科学的に解明し、理解する。
 これらから、メンタルマネージメント(リラクセーショントレーニング・イメージトレーニングなど)について学習し、メンタルスキルの向上を図る手法を取得する。
 獲得した知識・技能・方法をコーチングに活用し、指導者として生徒のメンタルスキル向上に貢献できる資質を身につけることが目標である。
授業内容
The Content of the Course
 スポーツ活動によって起こる大脳神経系の刺激は緊張や興奮を引き起こしパフォーマンスの成果に影響を及ぼしている。スポーツ活動と心の働きの関係は生理的指標を用いて明確化され、メンタルマネージメントの有効性を科学的に立証できる。
授業計画
Class Plan
1.オリエンテーション
スポーツと心理学との関わりについて
   スポーツ心理学実験の概要
   実験機器の使用方法と心理テストの紹介、及び実験内容についての説明
2. 実験項目とグループ編成
   課題に対する実験方法の概要と実験結果のまとめ方について
3.心理テストの分析1
    パーソナリティと運動パフォーマンスの関係を知るため、各種心理テストを用いて性格特性やスポーツ適性の分析
    Y‐G性格検査,エゴグラムなど
4. 心理テストの分析2
   DIPCA、TSMI、POMSなど
5. 心理テストの分析3
   MHP.1、STAIなど 
6.生理・心理学実験による知覚や認知反応1 鏡映描写器、フィールド実験
   刺激や課題の与え方によってどのような心理的変化が見られるか、生理・心理学実験機器を用いて測定・分析を行う。実験の結果とこころ(脳のメカニズム)の関係について考察する。
7. 生理・心理学実験による身体的反応2 追従動作検査器、ボンゴボード
   実験データの結果とこころ(脳のメカニズム)の関係について考察する。
8.生理・心理学実験による身体的反応3 アロマオイル 協応動作検査器
   実験データの結果とこころ(脳のメカニズム)の関係について考察する。
9. 系列反応学習測定システムの実験
系列反応測定装置やデジタル力量計などを用いて音・光刺激に対する反応時間を測定し、課題に対する達成度を検討する。精神反射電流計では、人の精神動揺を測定し、情報などによる変化を調べる。
10. 認知・反応システムの実験
   両眼眼球運動測定装置や動体視力計を用いて視覚からもたらされる情報を分析する。
11. 生理・心理測定システムによる実験 
   多用途テレメータやサーモトレーサを用いて脳波、筋電、皮膚温を測定し、課題に対する生体の変化を検証し、評価する。
12. メンタルマネージメント
    メンタルトレーニングの効果を検証する。
13. 実験結果の集計・統計
14. 分析結果を図や表として、エクセル、パワーポイントで作成する。
   グループごとに考察を行い、結果を発表するとともにレポートにまとめる。
15. 総評と総括
授業方法
Class Method
 生理・心理学実験を演習形式で実施する。
授業時間外学習
Review and Preview
 予習:授業中に予告した次回の実験内容について、先行研究などの文献を精読し、自分なりの見解が持てるように考えておくこと。
 復習:授業中に提示された留意点や重要なポイントについて関連範囲の資料検索などを含めて整理し、自主的に発展・研究に努めること。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](100点)
・レポートは実験データの統計結果と感想をまとめたものとする

教科書
Textbook
資料を適宜配布する
参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community
なし
受講上の注意
Notices
データ処理は、エクセルを使用して統計処理をおこなうこと。

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