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年度 | 2014 |
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科目名 | 英語の歴史と文化 |
担当者名 | 山村 誠治 |
単位 | 1 |
科目目的 Course Objectives |
この科目は、イギリスの各時代の政治・社会・文化が英語の音韻・文法・語彙の形成と変遷にどのような影響を与えてきたかについての理解を深め、より広い視野で言語を学ぶ姿勢を養うことを目的とする。なお、本科目は中学教科英語を教授するに足る専門的知識及び技能等を修得することを一目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
この講義を通じ、ゲルマンの一部族の言語に過ぎなかった英語が、どのような変遷をたどり「世界の共通語」としての現在の地位を確立するに至ったのかを、イギリスという国の歴史の流れとともに学ぶことができる。なお、教職課程履修学生は、当該の中学校教科内容との関連性及びその活用方法(教材化)等につき主体的に探究する力を修得する。 |
授業内容 The Content of the Course |
英語の歴史は、5世紀中頃にゲルマン民族の部族、すなわちアングル族、サクソン族、ジュート族が大陸よりブリテン島に移住したことにより始まる。以来、ゲルマンの一部族の言語に過ぎなかった英語が現在に至るまでの1500年間でどのように変化・発達して現在の形になったかを、歴史的な出来事や社会的・文化的環境との関わりに注目しながら概観する。 |
授業計画 Class Plan |
1.世界の言語・語族
(1)言語学とは(2)世界の言語と語族(3)英語史の流れ 2.英語のルーツ:ゲルマン民族渡来前 (1)インド・ヨーロッパ語族(2)ゲルマン民族とその文字(3)ケルト人とケルト文化 (4)ローマ人とローマ文化 3−4.古英語(Old English)の成立 (1)ゲルマン民族のブリテン島侵入と定住(2)アングロサクソン7王国の隆盛 (3)バイキングの侵略と影響(4)古英語の形態と特徴(5)古英語期の文学 5−6.中英語(Middle English)の成立 (1)ノルマンディのイギリス征服、フランス語の影響(2)英語の衰退と復権 (3)印刷術と書き言葉の標準語(4)中英語の形態と特徴(5)中英語期の文学 7−9.近代英語(Modern English)の成立 (1)英国のルネッサンス(2)外国語からの専門用語流入(3)英訳聖書 (4)シェークスピアの英語(5)英語辞書の誕生(6)近代英語の形態と特徴 (7)大英帝国の隆盛 10−11.現代英語の成立 (1)母国語、第2言語、外国語としての英語(2)カナダの英語 (3)オーストラリアとニュージーランドの英語(4)インドの英語 (5)南アフリカ共和国の英語(6)ピジン英語とクリオール英語(7)語形成 12−13.アメリカ英語の成立と特色 (1)アメリカ英語の成立背景(2)アメリカ英語の特徴 (3)米語と英語の発音、綴り、文法の違い 14.国際語としての英語 (1)英語の使用人口(2)英語の簡便さ 15.まとめ |
授業方法 Class Method |
毎回の授業はパワーポイントを用いた講義形式で進める。講義を聞きながら、配布するプリント課題を完成させる。 |
授業時間外学習 Review and Preview |
歴史の学習には、過去からの繋がりを把握することが求められる。配布のプリント課題や口頭での説明をよく復習し、次回の授業や小テストに備えること。
教職課程履修学生は、中学教育実習での研究授業場面や卒業後の中学正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、「中学校教科の自主的教材研究」に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領及び教科書等を積極的に活用する。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(60点) ・レポート[作品含む](20点) ・平常点等(20点) 配点内訳:小テスト(10点)、授業への積極的参加度(10点) |
教科書 Textbook |
プリントを適宜配布する |
参考書 Reference Books |
寺澤盾/英語の歴史 過去から未来への物語/中央公論新社 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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担当教員への連絡方法 How to make Contact |
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受講上の注意 Notices |
教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。 |
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