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年度 | 2014 |
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科目名 | 食糧経済学 |
担当者名 | 中塚 華奈 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
私たちの生活にとって切っても切り離せない「食糧(食料も含む)」の生産・流通・消費に関する国内および外国の現状や課題を認識し得る基本的な知見を得ることを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
「食糧」を生み出す「農業」や、「農業」をとりまく「環境」や「社会」との関連についても認識を深め、自らのライフスタイルにおいても対応策を考察し、実践できる知識をもつことが到達目標である。 |
授業内容 The Content of the Course |
農業・環境・地域をキーワードとして、「食糧(食料を含む)」をとりまく現状と課題を、教科書および補足資料を用いて、経済学的に紐解いていく。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 食糧(食料)経済学とは?:「経済」とはモノやサービスを生産し、消費する仕組みのこと。「限りある食糧(食料)」に焦点をあて、何をどのようにどれだけ生産し、分配し、消費するべきかを考察する食糧経済学を学ぶためのプロローグ。
第2回 食の社会化・産業化・政治化:経済発展と食生活の変化、アメリカのフード・ポリティクスや日本の食育政策について。 第3回 フード・システムの展開:生鮮品や加工品などの需給構造と流通システム、HACCP、JAS制度について 第4回 食糧(食料)生産のための持続的な農業経営:マネジメントの基礎知識および農業・農村のマネジメント、農の六次産業化について 第5回 我が国の農業政策:戦後から現在までの日本の食料・農業・農村の政策の軌跡とWTO体制、FTA,EPA,TPPについて 第6回 経済発展と農業問題:アジア途上国の農業の現状と課題。ペティ・クラークの法則、需要の価格弾力性、緑の革命について。 第7回 農業保護と農村振興:アメリカやEUの農業の現状と課題。CAP政策、農産物直接支払い制度について 第8回 地球環境問題と政策課題:産業型公害問題と都市生活型公害問題と持続可能な社会形成への課題。環境報告書や環境マネジメントシステムについて。 第9回 経済行動と資源・環境問題:資源の枯渇・環境破壊と経済行動の関係。外部不経済性、PPPの原則、フリーライダー、囚人のジレンマについて。 第10回 資源問題の解決と共生社会:コモンズの悲劇を克服するコモンナレッジ、ゲーム理論とソーシャルキャピタル、情報の経済学について。 第11回 農業の近代化と環境・地域:経済効率を優先した農業と地球環境への負荷、農村地域の高齢化・過疎化、オルタナティブな地域づくりについて。 第12回 農業の近代化と食べもの:経済効率を優先した農業と食料の生産量と質の変化。特別栽培農産物ガイドライン、有機JAS制度など多種多様な食品表示制度について。 第13回 農業の近代化と生活環境主義:高度経済成長期前後の食生活の変化、食料自給率、フードマイレージ、グリーンコンシューマー、LOHAS、エシカルコンシューマーについて。 第14回 循環型社会の形成と地域:持続可能な循環型社会形成のための地域コミュニティの構築やNPO等のガバナンス、内発的発展論について。 第15回 食糧(食料)経済学のエピローグ:これまでのまとめと、今後のライフスタイルへの提言 定期試験 |
授業方法 Class Method |
講義形式を基本とする。 |
授業時間外学習 Review and Preview |
日頃から、新聞やインターネットなどで「食料・農業・環境・地域」のキーワードに関する情報を収集し、スクラップにしておくとよい。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(70点) ・平常点等(30点) 配点内訳:課題・レポート(10点×3) |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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担当教員への連絡方法 How to make Contact |
okana@agri-design.jp |
受講上の注意 Notices |
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