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年度 2014
科目名 キャリアデザインとライフプラン
担当者名 坂本 充
単位 2
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科目目的
Course Objectives
キャリアデザインはその言葉の意味からして仕事面が強調されがちである。人生においては確かに重要な要素に違いないが、あくまでもライフデザイン(人生設計)のなかの1つの側面としてとらえたほうが理解しやすい。それ故、向こう50年間の人生について学校・仕事・自己啓発・人間関係・資産・趣味・家族などさまざまな視点から具体的なイメージを膨らませ、そのなかでのキャリアデザインに向けてどのような努力をしていくべきかを明らかにすることを目的とする。
到達目標
Class Goal
○「自分」を知ること  
・自分の過去を振り返る  ・パーソナリティーを知る  ・第一印象を知る 
・自分の価値観を知る   ・いきがい、やりがいについて考える
○知識・情報をもつこと
・キャリアデザインとライフプラン ・キャリア理論 ・社会人とは ・企業化社会
○社会人として必要とされる能力・スキル(技術)を理解すること
・自分の頭で考え、行動する ・社会人基礎力  ・論理的思考力 
 ・リーダーシップとコミュニケーション ・コンセプチュアルスキル 
・タイムマネジメント     ・動機付け  ・自己革新
授業内容
The Content of the Course
ライフプラン(キャリアデザイン)を考えるとき、まずは『自分』を理解しなければならない。そのためには、これまでの人生を振り返り、客観的に自分を見つめ直すことが必要である。そして、向こう50年間の人生についてできるだけ具体的にイメージするために、「キャリア理論」を学ぶとともに「社会人と仕事」について考え、ライフプランを実現していくために必要な能力・技術を理解しなければならない。しかし、最大のポイントは人生設計を描くことよりも、むしろライフプランを実現していくために、いかに自分を磨いていくかこそが重要である。そこで、キャリア形成にとっても、日常の社会生活においても欠かせない能力・スキル(技術)を理解することを重視した内容としている。
授業計画
Class Plan
第1回 「オリエンテーション」&「キャリアデザインとは何か」  
 「キャリアデザインとは」、「ライフデザインとキャリアデザイン」、「キャリア研究者の定義」といった基本的な考え方や具体的なアウトプットを理解する。 
第2回 「私は誰なのか」                         *レポート提出
 ライフウェイク分析(人生の棚卸)を行うことにより、自分の過去を振り返り、『私』を明らかにする。 
第3回 「自分を知る(1)」                       *レポート提出 
 心理テストを手掛かりとして自分の気質や習性・特性を知る。 
  ・心理テスト ・ジョハリの窓 
第4回 「自分を知る(2)」                       *レポート提出 
 他者に第一印象を評価してもらい、自分の自己評価とを比較分析してみる。 
 自分の大切にしたいことを明らかにすることによって、自分の価値観特性を明らかにする。
  ・印象ゲーム ・価値観テスト   
第5回 「社会人と仕事について考える(1)」               *レポート提出
 学生と社会人の違いについて考えることにより、社会人についての認識を深める。
  ・学生と社会人の違い ・仕事とは? 働くとは? 
第6回 「社会人と仕事について考える(2)」  
 会社や組織への就職という観点から、「学生と社会人の違い」、「仕事とは」、「会社」などについて基本的な知識をもったうえで、どのようなところで働くのが好ましいのかについて考える。
 ・日本という企業化社会
    企業数、産業分類、職業分類、日本の労働慣行、雇用形態別分類、    
    フリーターとニート、就職と就社、良い会社とは、インターンシップ  
第7回 「キャリア理論に学ぶ」  
 自分の人生設計、キャリア形成について考える前に、E.H.シャインやD.E.スーパー、J.D.クランボルツなどのキャリア研究家のさまざまな視点からのキャリア理論について理解を深める。
  ・キャリア理論における3つの視点
   @職業選択という視点からのアプローチ
   A意思決定論的アプローチ 
   Bキャリア・トランジション(人生の転機、節目)に着目したアプローチ
第8回 「どのような人生を送りたいのか」                 *レポート提出
 具体的なライフプラン(キャリアプラン)を作成する前に、『自分はどのような人生を送りたいのか』について考える。  
  ・キャリアの成功とは
  ・神谷 美恵子女史の『生きがいについて』を読む
  ・自分の経験を確認しよう
第9回 「将来の人生設計(概要設計)」                  *レポート提出
 第8回で、あらためて人生に対する考えを深めたうえで、向こう50年間に渡る人生設計(ライフプラン/キャリアプラン)をできるだけ具体的にイメージする。
第10回 「将来の人生設計(詳細設計)」 
 人生設計をするために必要な知識や情報(各種統計データなど)を提供し、それらを参考にして、さらに詳細な人生設計を行う。
  ・就職活動 ・就職率 ・初任給 ・離職率 ・初婚年齢 ・出生時年齢 など
第11回 「ライフプランを実現していくために(1)」
 キャリア形成はもちろんのこと、日常の社会生活においても役立つ能力や技術(スキル)について学び、「自分の頭で考え、自分で行動する」ことの大切さを理解する。
 ・社会人基礎能力
第12回 「ライフプランを実現していくために(2)」
 ・論理的思考力を身につける
   イッシュツリー、論理的思考力と問題解決能力
第13回 「ライフプランを実現していくために(3)」
 ・経営学における人間関係論、リーダーシップ理論、動機づけ理論
 ・企業経営の実践から見たリーダーシップ
 ・コミュニケーションについて考える
第14回 「ライフプランを実現していくために(4)」
 ・コンセプチュアル・スキル
 ・タイムマネジメント
第15回 「最終講義」  
 向こう50年間の人生設計(ライフプラン)を総合的に見直し、今から卒業するまでの学生生活をどのように過ごすかという行動目標を明らかにする。 
 ・自らの動機づけ
 ・自己革新 (Self Renovation)
 ・50年ライフプランシートの見直し
 ・品格ある女性へ                 
授業方法
Class Method
毎回、プリント(テキスト)を配布し、プロジェクターを用いた講義を行う。
大半の講義において、課題を与えてレポート作成の時間を設ける。
レポートは次回の講義時に提出。
授業時間外学習
Review and Preview
予習については、毎回、「授業計画」に沿って次回の授業内容の確認を行い、自分を見つめ直したり、知識や情報については新聞や雑誌、インターネットなどで学習してくること。復習については、「評価方法」欄に記載しているように、本授業はレポート評価としているため、授業時間内に完成できないレポートについては宿題とし、別途完成させて提出してもらうことになる。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](100点)
・期日通りのレポート提出については若干(1点〜3点)の加点評価を行う。

教科書
Textbook
毎回プリントを配布する。
参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
Eメール :  m-sakamoto@hi-net.zaq.ne.jp
受講上の注意
Notices
全てのレポートを評価対象とするため、講義を欠席した場合でも必ずレポートを提出すること。

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