シラバス参照 |
年度 | 2014 |
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科目名 | 教育実習V |
担当者名 | 前原 健三 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
1.中高教諭に必要な資質・能力等につき、本学における教職課程履修の成果を踏まえ、中学校・
高等学校という公教育の現場における具体的な実践との直接的かわり合いを通して探求する。 2.教育実習体験を通して、教職への志・意欲を高めるとともに、教職実践に係る自己の具体的 課題を明らかにし、さらなる探求を続ける。 |
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到達目標 Class Goal |
1.教育実習生は、教育実習における教職に必要な資質・能力の修得過程において、教師とし
ての適性とこれを支える自己の人格性や人間性について深く洞察と反省を行い、自らを人 間として・教師として高めて行くことを目標とする。 2.教育実習生は、中学校又は高等学校の教育現場に実習生として臨み、実地の体験を通して、 実習担当教員の指導を受けながら教師に必要な基盤となる知識・技能・態度を修得する。 3.特に教科指導や生徒指導等の教職実践を通して、生徒への理解と人間尊重の精神及び教師 としての使命観を形成するとともに、具体的かつ専門的な指導力を修得する。 4.上記1・2・3の目標に到達するため、下記の具体的な到達目標の指標により、その到達 度を自己確認しよう。 (1) 教師としての志=目的意識及び倫理観(感)を明確に有し、その目的・意識のもと教育 実習の全ての内容に対して、それらを積極的に行うことができる。 (2) 教師・社会人としての対人関係能力を有し、これを日常的に実践することができる、 また実践しようと努めている。 (3) 実習校の生徒に対して人間的理解力を有し、この理解力を踏まえて学級経営・生徒指 導を実践する際の理念・構想・実践プランを具体的に描くことができる。 (4) 専門教科を生徒に対して指導し又は授業を行うに要する、基礎的な知識・技能を有し ている。さらにこれらを適切に活用しつつ個別の授業を構想し、その実施計画(指導 案)を作成し、授業を具体的に展開できる。 (5) 道徳(中学校のみ)・特別活動・総合的な学習の時間など専門教科以外の教育活動領域 について、生徒に対して指導し又は授業を行うに要する、基礎的な知識・技能を有し ている。さらにこれらを適切に活用しつつ当該の授業又は指導を構想し、その実施計 画(指導案等)を作成し、授業又は指導を具体的に展開できる。 |
授業内容 The Content of the Course |
(1)学校経営…@学校教育目標と経営方針、A校務分掌、B施設・設備 C学校行事とその運
営、D地域社会との連携、E学校事務 (2)教員としての資質向上…教員としての@心構え、A態度、B理想的な教師像等の探求 (3)教材研究…@各教科の内容、A教育課程、B教科書及び参考資料等についての調査・研究 (4)学習指導…@学習指導の原理、A指導の計画、B学習指導案、C学習指導の過程・方法・ 技術、評価方法 (5)道徳教育及び特別活動…@道徳教育・特別活動の意義と目的、A目標と内容、B指導原理 と方針、C学級指導、D生徒会指導、E学級会指導、F部活動、G学校行事等 (6)生徒指導…@生徒指導の意義と目標 A指導計画と方針、Bホームルームの活動・学級経 営、C事例・場面指導 (7)学校保健と学校安全…@健康管理に伴う事務、A学校保健の意義、B目的・内容・計画、 C保健教育、D学校安全の目的と安全管理、E安全教育の指導の実際 (8)学校図書と視聴覚教育…@学校図書教育の目標・内容・方法・設備、A学校図書館の「利 用指導、B視聴覚教育の意義と目標、C教育機器の種類とその利用と活用 (9)人権教育…@教育の原点としての人権教育の在り方、A人権教育に取り組む心構えと実践 方法 (10)特別支援教育…学校教育においても重視されている、@ノーマライゼイション、Aインク ルージョン、Bバリアフリーなどの理念を踏まえて、障害者と健常者たがとも に生きる教育の場であることを、経験的・実践的に学ぶ。 (11)その他…教育実習校独自の取り組みなど |
授業計画 Class Plan |
1 「教育実習」を履修するまでの確認事項
(1)履修要件を充足できているか。 (2)「教育実習」の事前指導として必要な「教育実習T」を履修し、教職に係る実践的内容を 理解できているか。 (3)教職への志を持てているか。 2 大学が実施する「教育実習事前ガイダンス」に、必ず出席する。 3 実習校への事前挨拶と指導(スケジュール・配属学級・実習指導教員の確認) 4 実習校が実施する「実習オリエンテーション」に参加する。 (1)学校長への挨拶と自己紹介(朝礼挨拶を含む) (2)校長訓話・実習担当教諭の紹介とお話・事務連絡等(教育実習実施計画の説明) (3)教育実習生からの質問と調整(学校行事・研究授業・校外実習等の確認) 5 実習校による教育実習実施計画に従い、実習活動を展開する。 (1)配属学級での自己紹介−学級経営の実践と生徒理解− (2)道徳(中学校のみ)・特別活動・総合的な学習の時間での観察・参加・実践・省察 (3)専門教科に係る授業での観察・参加・実践(部分と全体)・省察 (4)専門教科に係る研究授業と反省会−授業実践の醍醐味と厳しさを知る− (5)実習校による教育実習反省会−教職実践力を問う− 6 「教育実習記録」の記述と整理を毎日欠かさず、校長・実習担当教諭等の指導を受ける。 7 「教育実習記録」をまとめ、校長の指導を経て、所定の期日までに大学に提出する。 8 「教育実習」の事後指導として、以下の指導を受ける。 (1)「教育実習報告書」を大学の担当教員に提出し、事後指導を受ける。 (2)「教育実習」事後ガイダンスに必ず参加し、教育実習体験について振り返り、その成 果を参加者と共に分かち合う。ガイダンスの実施方法については、別途指示する。 (3)「教育実習」では、様々な出会いがあり、教職への道を再確認する機会である。教育 実習体験を具体的に踏まえて、自らの教師としての資質と能力を問い、課題を把握す ることが、さらなる教職への道を歩む、原動力となる。そのための教育実習反省会の 意味を有する。 9 教育実習でお世話になった校長先生及び指導教諭・諸先生方、クラスへ礼状を出す。 |
授業方法 Class Method |
1.中学校又は高等学校教育現場に実習生として臨み、実地の体験を通して、実習担当教員の指
導を受けながら教師に必要な基盤となる知識・技能・態度等の学修を内容とする。 2.教育実習Tにおいて、原則的な指導を受け、以下の3・4の指示に準じること。 3.教育実習の事前指導・直前ガイダンスにて、具体的指示を受け、これに従うこと。 4.教育実習校の事前ガイダンスにて、具体的指示を受け、これに従うこと。 |
授業時間外学習 Review and Preview |
1.実習予定校のホームページ等を活用して、実習校の概要を理解し、教育実習に備える。
2.実習中は実習に専念し、「教育実習記録」の記載については、実習時間外に行うこと。 3.既習の「中高教科に関する科目」及び「当該教科の指導法」の授業を踏まえて、実習中に想 定される授業単元について、事前研究を行う。特に、指導教諭の指示のもと教材研究及び指 導案作成を積極的に行う。 4.実習後、実習体験や事後ガイダンスを踏まえて、教職への志を確認し、目指したい教師像や 授業実践構想を具体的に探求する。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点等(100点) 配点内訳:@実習校による成績評価=50点 Aガイダンス=10点 B実習記録の評価=30点 C事後指導=10点 ・事前ガイダンスへの無断欠席については、5点減点する。 |
教科書 Textbook |
武庫川女子大学・同短期大学部「教育実習ハンドブック(中高実習用)」を使用する |
参考書 Reference Books |
教員養成研究会編/教育実習の研究/学芸図書 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
1.教育実習自体が、大学と教育委員会・学校現場との連携によって成り立つことを理解しよう。
2.教育実習中の地域との連携については、実習校の指導を仰ぐこと。 |
担当教員への連絡方法 How to make Contact |
1.教育実習引率指導教員へは、教育実習の事前事後に、研究室等にお伺して指導を受ける。
2.その際に、教育実習中の連絡方法等について、担当教員に指示を仰ぐ。 3.緊急時に担当教員に連絡がつかない場合は、諸資格指導室へ連絡をとること。 |
受講上の注意 Notices |
1.教育実習の履修説明会に必ず参加し、教育実習履修申請を行うこと。
2.事前ガイダンスに必ず出席し、諸注意につき厳守すること。 3.教育実習履修要件を充足すること。 4.教職志望を前提に、教育実習に専念すること。 5.この科目は、中高教職課程履修カルテの記載対象科目である。教育実習後に、成績入力ととも に授業者コメントを記すので、参照のこと。同時に、中高教職課程履修カルテの自己評価シー トの記載対象科目でもある。授業者によるコメントを参照して該当欄に自己評価(5段階評価と コメント)を入力しよう。 |
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