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年度 | 2015 |
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科目名 | 生化学T |
担当者名 | 土生 敏行・福田 滿 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
本科目は管理栄養士課程に必要な基礎専門科目の人体の構造と機能の分野に分類される。本科目は栄養関連科目等の専門科目を理解するための基本科目であり、既修得の基礎生物化学および本科目によって栄養素の代謝を体系的に理解し、代謝に関する知識を体系化することを目標とする。 |
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到達目標 Class Goal |
2年次専門科目の学習に必要な生化学の基礎知識の修得と理解度の向上を到達目標とする。 |
授業内容 The Content of the Course |
生化学の知識を抽象的なもの断片的なものとして記憶させるのではなく、生体内現象と関連させ、かつ体系的に理解できるように授業を進める。重要な生体内物質については、なるべく基本的な構造式のみを用いて理解できるようにし、代謝については、各代謝の役割と重要性、代謝のメカニズム、代謝の細胞内分布を論じ、さらに代謝の相互関係や位置づけを理解できるように授業を構築する。 |
授業計画 Class Plan |
1.酵素(1)酵素の概念と分類 (2)酵素の一般的性質,pHや温度と酵素活性の関係、特異的作用
2.酵素(1)酵素の構造と活性,補助因子,補酵素 (2)酵素反応システム (3)反応速度論 (4)酵素活性の阻害,酵素活性の調節 3.細胞の構造 (1)独立栄養と従属栄養(2)細胞と組織と器官の関係(3)細胞構造と細胞小器官の機能(4)細胞膜(生体膜)構造と機能(5)分子の輸送 4.糖質代謝の理解に必要な糖質の化学(1)糖質の種類(2)単糖類(3)少糖類と二糖類(4)多糖類と複合糖質 5.糖質の代謝 (1)糖質代謝の役割と主要経路 (2)解糖経路とエネルギー生成 6.糖質の代謝 (1)ペントースリン酸回路 (2)ウロン酸経路 (3)グリコーゲンの合成・分解 (4)ホルモンと血糖値調節 7.糖質の代謝 (1)ピルビン酸デヒドロゲナーゼ (2)TCAサイクル(クエン酸回路)とエネルギー生成 (3)シャトル 8.糖質の合成 (1)糖新生、コリ回路・アラニン回路(2)グルコース以外の糖代謝経路(3)活性酸素,フリーラジカル,抗酸化反応 9.生体エネルギーと代謝 (1)異化代謝と同化代謝(2)生体酸化とATPの役割、(3)リン酸化と脱リン酸化 (4)電子伝達系(呼吸鎖)と酸化的リン酸化,脱共役反応 10.脂質代謝の理解に必要な脂質の化学(1)脂質の種類 (2)脂肪酸 (3)単純脂質:トリアシルグリセロールとコレステロールエステル (4)複合脂質:リン脂質とリポタンパク質 11.脂質の代謝 (1)トリアシルグリセロール(トリグリセリド)の分解と各種リパーゼ (2)脂肪細胞のシグナル伝達システムとホルモン感受性リパーゼ 12.脂質の代謝 (1)脂肪酸のβ酸化(脂肪酸の分解) (2)ケトン体の合成 (3)イコサノイドの合成 13.脂質の代謝(1)飽和脂肪酸の合成と脂肪酸合成酵素 (2)脂肪酸の炭素鎖延長 (3)不飽和脂肪酸の合成とデサチュラーゼ、必須脂肪酸 14.脂質の代謝(1)トリアシルグリセロール(トリグリセリド)とリン脂質の合成 (2)コレステロールの合成 (3)ステロイドホルモンの合成 (4)胆汁酸の合成 15.脂質の代謝(1)リポタンパク質の種類と役割,(2)リポたんぱく質の合成と輸送、メタボリックシンドローム (3)糖質の代謝と脂質の代謝のまとめ 定期試験 |
授業方法 Class Method |
講義が基本であるが、適宜、学生達に質問して解答を求める。授業内容から、約5回の小テストを行い理解度の把握に努める。 |
授業時間外学習 Review and Preview |
代謝を理解するために必要な知識として、細胞構造、糖質と脂質のそれぞれの構造および性質を十分に予習しておくことが望ましい。この科目は栄養学関連科目の理解に必修であるため、毎回復習することが必要である。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(95点) ・平常点等(5点) 配点内訳:小テストの評価を平常点(5点満点)とする。 |
教科書 Textbook |
福田 滿/新食品・栄養科学シリーズ 生化学 (第2版)/化学同人 |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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担当教員への連絡方法 How to make Contact |
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受講上の注意 Notices |
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