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年度 | 2015 |
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科目名 | スポーツ史 |
担当者名 | 渡邉 昌史 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
なぜ、スポーツの歴史を学ぶのか?
過去を知ることは、今を知ることであり、そして未来を考えることにつながる。私たちが日ごろ接している「スポーツ」も例外ではない。 本科目は人類の歴史のなかでスポーツがどのように生まれ、変化してきたかを同時代の社会との関わりのなかでとらえる。具体的な進め方としては、それぞれの時代におけるスポーツの意味、スポーツのもっていた役割について映像資料を用いながら概説してゆく。今日のスポーツに関わるトピックについても取り上げる。 あわせて本科目は、中高教科保健体育科目を教授するに足る基礎的知識及び技能等を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
さまざまな時代や社会におけるスポーツの状況及び歴史的変遷の過程、変化の理由などについての基本的な知識を習得する。その学習をとおして、社会の変化とスポーツの変化とを相関的に見る視点を養うと同時に、現代のスポーツに関わる諸問題について、歴史的な視点から考察することができるようにする。そして、現代のスポーツにおける課題や問題点、さらには今後のスポーツのあるべき姿についての自らの考えを持てるようにする。
教職課程履修学生は、学修内容を当該の中高教科内容及び教材に関連づけて主体的に探究すること。 |
授業内容 The Content of the Course |
前半回はスポーツの歴史について、時代を過去にさかのぼりながら現代のスポーツに与えた影響を考える。国際スポーツの歴史にはその意味や価値を決定づけることとなった重要なターニングポイントがある。ターニングポイントごとに「なぜ?」と問いかけ、歴史をさかのぼることで、時代におけるスポーツの意味を明確にさせ、現代スポーツを方向付けた原点を浮き彫りにしてゆく。現代から古代まで、時代を大きくとらえながらスポーツの「通史」を学ぶ。
後半回は、前半回において学習したことがらをベースにしながら、スポーツ史を個別時代史としてとらえてゆく。毎回テーマに関する映像資料を用いてスポーツの意味づけ、及びスポーツを取り巻く社会背景、思想、価値観の変化について概説する。あわせて、スポーツに関わる昨今のトピックについても取り上げる。 |
授業計画 Class Plan |
1 スポーツ史で学ぶこと
2 サッカーはなぜ世界に広まったのか −スポーツの起源と国際化− 3 スポーツマンってだれのこと −アマチュアリズムとスポーツマンシップ− 4 ヨーロッパ前近代とスポーツ 5 古代オリンピック 6 パンとサーカス −古代ローマの娯楽の世界− 7 クーベルタンとオリンピズム 8 オリンピックと日本社会 9 女性スポーツの発展 10 女性スポーツと多文化 11 伝統社会とスポーツ 12 民族スポーツとアイデンティテイ 13 健康と養生 −身体文化− 14 21世紀のスポーツ −オリンピックとパラリンピック− 15 まとめ |
授業方法 Class Method |
基本的には「授業計画」の講義テーマに沿って展開してゆくが、受講者の理解度をみながら、さらなる説明が必要と判断される場合は、同一テーマについてより詳しい説明をするための時間を設けることもある。したがって、計画とおりに講義が進行しない場合もある。授業では、テーマ毎に関連する資料を配布し、PowerPointを用いる。
なお、前半回は講義型授業が主となるが、後半回からは受講生によるプレゼンテーション(集団・個人)及び討論による課題発見・解決型授業を実施してゆく。 |
授業時間外学習 Review and Preview |
毎回、次回講義に向けて文献の読み込み、要約の作成など、授業時間外の学習を指示する。
日ごろから「スポーツ」について興味・関心を持って情報収集に努めるとともに、問題意識を持って考えることを習慣化すること。 教職課程履修学生は、中高教育実習での研究授業場面や卒業後の中高正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、「中高教科の自主的教材研究」に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領及び教科書等を積極的に活用すること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](40点) ・平常点等(60点) 配点内訳:講義中に実施する小レポート(40点)、講義への積極的な参加・意欲を評価(20点以内で加点する) |
教科書 Textbook |
参考文献を講義中に適宜、紹介する。 |
参考書 Reference Books |
寒川恒夫/図説スポーツ史/朝倉書店 稲垣正浩・野々宮徹・寒川恒夫/図説スポーツの歴史/大修館書店 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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担当教員への連絡方法 How to make Contact |
研究室:GA-601、オフィスアワー:木5 |
受講上の注意 Notices |
本科目は担当教員と受講生相互の協同作業によってつくりあげてゆく。積極的に参加していないと見受けられる行為(例えば遅刻、私語などの迷惑行為、居眠り、携帯端末の使用など)は厳に慎むこと。
教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握すること。 |
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