科目目的 Course Objectives	談話研究の基礎となるテクストの言語学的なとらえ方・分析方法を学ぶとともに、日本語の談話分析へ応用する。
到達目標 Class Goal	日本語テクストの特徴がつかめるようになる。
授業内容 The Content of the Course	配付するプリントを用いながら、選択体系機能言語学その他の立場から談話分析の方法を身につけ、具体的な日本語のテクスト分析を試みる。同時に、文学研究・国語教育・日本語教育へ応用可能な方法、また、卒業論文等に資する談話分析の具体的方法を学び取る。
授業計画 Class Plan	第1-2回 導入：文章・談話・テクストと選択体系機能言語学 第3-4回 テクストと社会の関係 　(1) 文化のコンテクスト 　(2) ジャンルとジャンル構造 　(3) 状況のコンテクスト 　(4) 言語使用域：活動領域（フィールド）・役割関係（テナー）・伝達様式（モード） 　(5) テクスト：観念構成的・対人的・テクスト形成的機能 第5-6回 単語と節の関係 　(1) 経験の解釈構築：経験的意味：事象・事物・状況 　(2) 過程構成：過程中核部・参与要素・状況要素 　(3) 過程型と参与要素の種類 　(4) 多様な状況要素 第7-8回 話し手と聞き手の語彙文法 　(1) 社会的相互作用：対人的意味 　(2) 発話機能 　(3) 節の叙法構造 　(3.1) 主語と定性 　(3.2) モダリティー 第9-10回 テーマの展開 　(1) 結束性と首尾一貫性：テクスト形成的意味 　(2) 主題と題述 　(3) 主題の種類：話題的主題・対人的主題・テクスト形成的主題 　(4) 多重主題 第11-14回 日本語のテクスト分析：事例研究 (1) 物語テクストの構造と機能 　(2) 論説テクストの構造と機能 　(3) 韻文（詩）のテクストの構造と機能 (4) 韻文（歌詞）のテクストの構造と機能 第15回　復習とまとめ
授業方法 Class Method	各回の講義、および配付するプリントを通して、各種のテクストへの多角的な（構造的・機能的）アプローチを身につける。
授業時間外学習 Review and Preview	各学習項目について、プリントを熟読し、不明の事項については指定の参考書等を用いて事前に自主学習しておくことが強く望まれる。
評価方法 Evaluation Method	・レポート[作品含む](100点) ・授業での調査報告・課題提出を評価に加える場合がある。
教科書 Textbook	プリントを配付する。
参考書 Reference Books	M.A.K. ハリデー/機能文法概説―ハリデー理論への誘い―/くろしお出版 林宅男/談話分析のアプローチ―理論と実践―/研究社 橋内武/ディスコース―談話の織りなす世界―/くろしお出版 佐久間まゆみ（編）/文章・談話（朝倉日本語講座７）/朝倉書店 野村眞木夫/日本語のテクスト/ひつじ書房 甲田直美/談話・テクストの展開のメカニズム/風間書房 M.A.K. ハリディ，R.ハサン/テクストはどのように構成されるか/ひつじ書房 龍城正明（編）/ことばは生きている/くろしお出版
地域との連携 Cooperation with the Community
担当教員への連絡方法 How to make Contact	satokats@mukogawa-u.ac.jp 質問等があれば、上記アドレスへメールすること。
受講上の注意 Notices	最終レポートでは、受講者それぞれに具体的なテクスト分析をしてもらうので、分析の方法論と、テクスト例の分析のしかたに、常に関心を払う必要があろう。

シラバス参照