シラバス参照 |
年度 | 2016 |
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科目名 | 薬学化学U |
担当者名 | 來海 徹太郎・芦田 均 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
大学化学が高校化学の延長線上にあり、発展型であるとの認識を持ち、スムーズな移行を達成する。特に生命科学の根幹をなす有機化学における必須の基礎的知識を演習科目と連携して修得する。高校の化学を短期間で総復習し、なおかつ大学で学習する有機化学の基礎的内容を扱いながら、生命科学を学ぶ上での化学的思考力、問題解決力に結びつける。 |
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到達目標 Class Goal |
1) 高校化学の短期間での総復習による知識の再確認を行う。周期表に基づく原子の性質や、化学結合に基づく有機化合物の特質について詳しく学び、生命科学で取り扱う内容を化学的にアプローチできる能力を習得する。酸塩基の概念、酸化、還元など、生命科学を化学反応をもとに理解できるように知識、技能を集積する。
2) 有機化合物の命名、化学構造式の描写能力を獲得する。 |
授業内容 The Content of the Course |
生命科学を理解するために、高等学校で学んだ化学のうち物質の構造、化学結合、酸塩基反応および生体を構成する物質等に関する内容を整理する。高校化学IIの「物質の構造」や生命の化学のうち、薬学で重要な内容を整理し、演習と連携して習熟度を上げる。後半は有機化学の基礎部分を取り入れる。習熟度別クラス編成にする予定である。 |
授業計画 Class Plan |
必修科目
生命科学を学ぶ上で、導入として必要な項目について、合計15回解説講義をおこなう。「授業内容」欄にもあげたが、習熟度別のクラス編成とするため、学生の達成度を基礎演習科目と連携しながら柔軟に授業速度調整しながら目標達成に向けた授業を展開する予定である。 第1回 元素の周期表を用いた原子の電子配置の復習および理解。新しい原子軌道の概念の学習。 第2回 物質量の計算、溶液の濃度計算、溶液希釈による濃度計算の復習。 第3回 高校化学で学習した有機化合物の総復習と官能基の概念の習得。 第4回 有機化合物の命名にあたって体系的命名法の一般規則の学習(IUPAC名と慣用名) 第5回 有機化合物の命名(アルカン、アルケン、アルキン、シクロアルカン)についての命名実行。 第6回 有機化合物の構造式の書き表し方を学ぶ。 第7回 アルカン、アルケン、アルキンの化学構造を分子模型を用いてつくる。 第8回 シクロアルカン特にシクロヘキサンの立体構造の特徴を分子模型を用いて学ぶ。 第9回 ブレンステッド・ローリーの酸塩基、ルイスの酸塩基の概念を学ぶ。 第10回 一般的な有機化合物の酸性度、塩基性度について学び酸塩基反応を考察する。 第11回 代表的な有機反応の分類と特徴の把握。 第12回 有機分子を立体的に考察したときに発生する不斉(キラリティ)を学ぶ。 第13回 実際の有機分子中から不斉炭素を見出し、表記法を学ぶ。 第14回 生体分子を構成する有機化合物(糖)の化学構造式を学ぶ。 第15回 生体分子を構成する有機化合物(アミノ酸)の化学構造式を学ぶ。 |
授業方法 Class Method |
講義形式の授業を行う。
授業計画の1.における周期表を用いた学習では、双方向型授業を行う。 授業計画2.においては、実習授業を行う。 授業計画7.8.12.13.の学習では、双方向実習型授業を行う。 練習問題を用いた演習も行うので、演習型授業を行う。 この科目は、学習者の習熟度に合わせてレギュラークラスとベーシッククラスに分けて授業を行う。 従って学期の初めに発表するクラス分けの指示に従って受講すること。 |
授業時間外学習 Review and Preview |
高校の化学I, IIを隅々まで復習する事。テキストあるいは同時に購入した有機化学問題集を活用して
復習のタイミングで練習問題を解答する。未解決の問題が生じたときは、直ちに担当教員に質問して解決をはかる。 オフィスアワー、MUSESやE-メールなどを有効に活用すること。その際は必ずテキストを持参すること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(100点) |
教科書 Textbook |
T.W.Graham Solomons/ソロモンの新有機化学第11版(第1巻)/廣川書店 ジェネリーク/分子構造模型セット(B008MVNJXE)/ジェネリーク |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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担当教員への連絡方法 How to make Contact |
來海徹太郎 薬化学II教室 研究管理棟5階
オフィスアワー 金5 連絡方法は、STUDENT GUIDE 2016 -For Academic Studiesを参照すること。 |
受講上の注意 Notices |
化学的なものの捉え方、考え方に慣れること。学習状況に合わせて上記項目の順番を変更することがある。また後期に使用するソロモンの新有機化学第11版第一巻の内容も積極的に授業で取り扱う。 |
シラバス参照 |