シラバス参照 |
年度 | 2016 |
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科目名 | 日本国憲法 |
担当者名 | 小南 秀夫 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
日本国憲法は施行から68年が経過し、私たちの社会に着実に根付く一方、多くの新しい課題にも直面している。これらを視野に入れながら、日本国憲法の理念・体系・機能等について学ぶ。 |
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到達目標 Class Goal |
授業等を通じて、受講者が次に掲げる能力を養成できることを目標とする。
@ 日本国憲法の成立事情や基本原理・構造・規定内容等を統一的に説明できる。 A 日々の生活の中で起こる諸問題を日本国憲法に基づいて実際的に解明できる。 |
授業内容 The Content of the Course |
@ 教科書の記述を参考に、日本国憲法の体系を把握し、主要項目ごとの要点を理解する。
A 基本の理解を基に、明治憲法を含む歴史的背景、運用の実情、重要な論点を掘り下げる。 B 社会の基本的な枠組みを日本国憲法の目で捉え、自分自身の考え方を整理して言い表す。 C 受講の結果と各自の学習を基に、日々の生活上の諸問題を日本国憲法に照らして判断する。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 1 日本国憲法の成立と基本原理 <憲法とは何か、立憲主義とは何か>
<どのようにして日本国憲法が生まれたか> <日本国憲法は何を目指しているか> 第2回 2 基本的人権の保障 (1)人権の考え方と幸福追求権 <人権はどこからやって来たか> <人権はこれからどこへ行くか> 第3回 (2)法の下の平等 <差別とは何か> <平等はどうすれば実現するか> 第4回 (3)精神的自由権 <人の考えることはどこまで自由か> 第5回 (4)経済的自由権と人身の自由 <自分の財産は自由に使ってよいか> <人の身柄を他人が拘束できるか> 第6回 (5)社会権 <日々の生活を最後に守るのは誰か> 第7回 (6)参政権と国務請求権 <公務員は誰によって選ばれているか> <国はどのように責任を取るか> 第8回 3 国民主権の下での統治機構 (1)国民主権と象徴天皇制 <主権とはどのような力か> <天皇制は何に基づいているか> 第9回 (2)国会 <有権者は国会議員に何を任せたか> 第10回 (3)内閣 <国務大臣の仕事は国会議員とどう違うか> 第11回 (4)裁判所 <なぜ争いごとは裁判所へ持ち込まれるか> 第12回 (5)財政 <税金は誰に払うお金か> 第13回 (6)地方自治 <地方自治体と国とには上下があるか> 第14回 4 戦争の放棄による平和主義 <平和はどうすれば築けるか> 第15回 5 憲法の改正とその手続 <憲法はどのように変わっていくか> 定期試験 |
授業方法 Class Method |
講義形式での授業及び授業時での発表等を通じた双方向の授業 |
授業時間外学習 Review and Preview |
予習 @ 授業計画に従って授業を実施するので、次回の授業項目について、それまでに得た関連
知識を想い起こしつ つ、教科書の該当箇所を読んで、予め、概要を把握する。 A さらに、日々の生活課題や最近の社会問題と関連付けることにより、問題意識を喚起す る。 復習 @ その日の授業項目について、教科書の該当箇所を熟読するとともに、配布資料や関連図書 により要点や関心 点を整理して記憶する。 A 毎回の授業の冒頭において、前回の授業項目の重要点を再説明するので、@の復習結果と 照合する。 B 数回の授業ごとに出題する小論文等(小論文問題、穴埋め問題)の提出(計3回)によ り、学習を深める。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(80点) ・平常点等(20点) 配点内訳:小論文等(3回)の提出(20点) |
教科書 Textbook |
初宿正典(しやけまさのり)ほか/目で見る憲法[第4版]/有斐閣 |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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担当教員への連絡方法 How to make Contact |
文学部事務室講師控室(本館6階) |
受講上の注意 Notices |
@ 教科書は15回全ての授業で常に用いるので、第1回授業から必ず持参すること。
A 日本国憲法は社会人として不可欠な基礎知識であり、積極的な受講・学習を勧める。 |
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