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年度 2017
科目名 日本近代文学史
担当者名 三品 理絵
単位 2
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科目目的
Course Objectives
近現代を範囲として、主要な作品や作者を知るとともに、文学形態や作風や主題等の変遷を理解する。また本科目は、中高教科国語、高校教科書道を教授するに足る基礎的知識および技能等を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。
到達目標
Class Goal
日本近代文学を時系列に沿って理解している。教職課程履修学生は、学修内容を当該の中高教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。
授業内容
The Content of the Course
できるだけ実際の作品そのものに触れながら、文学史上に登場する数多くのジャンル・作品・作家・文学事象について解説する。受講することで文学の基礎的知識を身につけられるとともに、良き『ブックガイド』となりうるような授業をめざしたい。 
授業計画
Class Plan
第一回  イントロダクション 近代文学概観
第二回  『浮雲』『あひびき』『小説総論』―近代文学の誕生(坪内逍遥にも言及)
第三回  『金色夜叉』『五重塔』『たけくらべ』―紅露の時代・女流文学の詩情
第四回  『みだれ髪』―近代詩歌の誕生
第五回  『蒲団』『破戒』―自然主義文学の隆盛
第六回  『こころ』『阿部一族』―明治から大正へ、漱石と鴎外
第七回  『刺青』『羅生門』―大正文学の諸相1
第八回  『城の崎にて』『子を連れて』―大正文学の諸相2
第九回  大正から昭和へ−大衆文学、児童文学、「新しい女」の文学
第十回  近代演劇事情
第十一回 『雪国』『頭ならびに腹』『セメント樽の中の手紙』
―昭和前期の文学、モダニズムとプロレタリア文学
第十二回 不安の時代、古典回帰、新戯作派の文学――戦時の文学
第十三回 『人間失格』『金閣寺』―太宰と三島、戦後の歩み
第十四回  第三の新人、内向の世代、団塊の世代 ―現代へ
第十五回  まとめ 

定期試験
 
授業方法
Class Method
講義形式だが、音読など適宜指名することあり。
プリント配付。
その回に扱う教科書のページに目を通しておく。講義のあと、フリートークタイムを挟んで、でてきた意見や自身の疑問点、解釈などを当該回用コメント用紙に記入し、毎回提出して貰う。 
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
 取り上げる予定の教科書該当ページ、作品について、できるだけ目を通してくること(作品については授業後に読んでみるのでも良い)。
 授業後、コメント用紙は返却するので、それを参照しつつ取り上げた作家や作品について自分なりにリサーチし、できるだけ読んでみる。そして、印象的だった(気になった)作家、作品について、調べたり考えたりしてみること。また、文学史の大まかな流れを自分なりに整理してノートを作ってみる。
 教職課程履修学生は、中高教育実習での研究授業場面や卒業後の中高正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、「中高教科の自主的教材研究」に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領および教科書等を積極的に活用する。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(80点)
・平常点等(20点) 平常点等配点内訳:毎回のコメント用紙記入(20点)

教科書
Textbook
三谷栄一・峯村文人編/『社会人のための国語の常識』/大修館書店
参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community
特にないが、与謝野晶子など関西ゆかりの作家や作品が登場した際はその都度言及する。 
担当教員への連絡方法
How to make Contact
メール、オフィスアワー
受講上の注意
Notices
教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。
卒業認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1 知識・理解 1-1 日本語および日本文学に関する基礎的また専門的知識を修得している。
3 思考・判断 3-1 日本語・日本文学に関して身につけた専門的知識を捉えかえし、批判的に考察する能力を備えている。

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