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年度 2017
科目名 薬物を製剤化し体内動態を調べる(第4年次)
担当者名 橋 幸一・中P 朋夏
単位 1
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科目目的
Course Objectives
薬剤学関連科目で習った事柄の中で特に重要と考えられる項目について、実習を行うことによりさらに理解を深めることを目的とする。
到達目標
Class Goal
薬剤学関連科目の講義で学んだことを、実習を行うことにより、より具体的に理解し、論理的な思考能力、情報の収集法を体得し、レポートにまとめる能力を身につけることを到達目標とする。
授業内容
The Content of the Course
医薬品の生体内および生体外での動態をモデル実験を行って理解する。また、局方の各種製剤を調製し、それらの製剤について規定されている試験法を行い、より有効で、より安全な製剤について理解を深める。
授業計画
Class Plan
必修科目
1. 実習講義(1回)
  実習内容、方法、データの解析方法等、実習に関する導入講義を行う。

2. 製剤と製剤試験(2回)
1) 顆粒の製造と製剤試験
  押し出し造粒機を用いて顆粒を製造する。顆粒の粒度分布や粉体の流動性、充てん性ならびに
  水分測定を行う。また、局方収載品と徐崩性製剤について溶出試験を行い、比較する。
2) 錠剤の製造と製剤試験
  湿式顆粒圧縮法により錠剤を製造し、錠剤試験(重量偏差、硬度、摩損度)と崩壊試験を行う。

3. 物理薬剤学実習(1回)
1) 薬物の溶解速度と界面活性剤
  サルファ剤を用いて種々pHの溶液に対する溶解速度を測定する。また、界面活性剤の性質の測定として、臨界ミセル濃度、Kraft点、曇点を測定する。
2) レオロジーの測定
  高分子の粘度を測定し、極限粘度を求め、高分子の物性と粘度について理解する。

4. 薬物動態学実習(3回)
1) タンパク結合における薬物間相互作用
  トルブタミドとスルファジメトキシンのアルブミン結合を介した競合置換について、タンパク
  結合実験を行ない、得られたプロットから、タンパク結合定数や薬物結合部位数を算出する。
2) 薬物動態の解析(1):コンパートメントモデルのシミュレーションを行い、各パラメータの算出を行う。
3) 薬物動態の解析(2):コンパートメントモデルのシミュレーションを行い、各パラメータの算出やコンピューターによる解析を行う。
授業方法
Class Method
グループに分けて、各グループ単位で実習を行う。実習で行った結果はグループ内で共有し解析を行うことにより、問題点の共有ならびにその解決を行う。また、教員への質問により双方向型授業も実践する。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
本科目の単位数は1単位です。本学では、45時間の学修を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、この45時間には授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での学習時間も含まれるとされている。
上記実習計画に基づいて実習前に予め実習内容を調べ、理解してから実習に臨むように。分からない事項を認識して、実習に臨むように務めること。必ず復習し、ノートの整理やレポートの作成を行うとともに疑問点については自分で調べるか、質問に来るように。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](40点)
・平常点等(60点) 平常点等配点内訳:実習態度10点、実習テスト50点

教科書
Textbook
高橋幸一、中瀬朋夏/薬物を製剤化し体内動態を調べる/薬剤学研究室編
参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
橋幸一:薬剤学研究室(研究管理棟2階)
     オフィスアワー:金曜日5限
中瀬朋夏:薬剤学研究室(研究管理棟2階)
     オフィスアワー:金曜日5限
連絡方法については、STUDENT GUIDE 2017 -For Academic Studiesを参照すること。
受講上の注意
Notices
実習室は常に清潔に、特に実験台の上はよく整頓すること。また、器具は大切に使用し、使用後は直ちに洗浄しておくこと。もし、器具を破損した時は、当該器具の補充を必ず受けるようにして下さい。
卒業認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy


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