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年度 | 2017 |
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科目名 | 天然医薬品化学 |
担当者名 | 奥 尚枝 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
医薬品資源としての天然生物活性物質の重要性と多様性を理解するために、代表的な天然物の構造、物性および利用に関する基本的知識を修得する。 |
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到達目標 Class Goal |
1) 代表的な天然生物活性物質の生合成経路および特徴的な反応について概説できる。
2) 代表的な天然生物活性物質の作用・用途を列挙できる。 3) 天然物に関する研究について概説できる。 |
授業内容 The Content of the Course |
医薬品として使われている天然有機化合物やその誘導体、繁用生薬に含有される生物活性物質を具体的に説明できるようになるために、基本的事項を説明する。そのために、これらの化合物の生合成のルールに基づいた分類、および化学構造上の特徴と性質を解説する。 |
授業計画 Class Plan |
[選択科目]
第1、2回 医薬品資源としての天然生物活性物質を理解する。 (1) 天然物質の取り扱い法およびシーズ探索の方法を学ぶ。 (2) 天然物質をリード化合物として開発された医薬品とその用途、リード化合物を説明する。 第3回 代表的な生薬成分を化学構造から分類し、それらの生合成経路を概説する。 第4、5回 脂質、糖質、芳香族化合物に分類される代表的な生物活性物質について解説する。 (1) 脂質、糖質 (2) ポリケチド類 (3) フェニルプロパノイド類 (4) フラボドノイド類 第6-8回 テルペノイドとステロイドの分類について説明し、分類される代表的な生物活性物質について解説する。 (1) モノテルペノイド (2) セスキテルペノイド (3) ジテルペノイド (4) トリテルペノイド (5) 強心配糖体 (6) サポニン (7) カロテノイド 第9回 小括:確認と整理 第10-12回 アルカロイドに分類される代表的な生物活性物質について解説する。 (1) トロパンアルカロイド (2) キノリン、イソキノリンアルカロイド (3) インドールアルカロイド (4) その他 第13回 微生物由来の生物活性物質の分類を説明し、代表的な生物活性物質の作用を解説する。 第14回 天然物質の農薬、香粧品などに利用される代表的な天然生物活性物質の有用性を知る。 第15回 全体についてのまとめと補足 |
授業方法 Class Method |
講義型授業を主体とするが、重要な問題については、質疑応答を行う双方向授業を取り入れ、9回目と最終回には、知識のまとめを目的として、小テストや演習を行う。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
本科目の単位数は2である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認 定することを標準としており、学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での学修時間も含まれるとされている。 上記授業計画に基づいて講義前にテキストの予習をしてくること。分からない事項を認識して講義 に臨むよう努めること。また、復習の一環として宿題を与えるが、それ以外にもテキストやプリント中の練習問題を積極的に行い、授業内容を必ず復習したり、必要に応じて関連科目の復習をすること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(80点) ・平常点等(20点) 平常点等配点内訳:小テスト(20点) |
教科書 Textbook |
馬場きみ江/薬学生のための天然物化学テキスト/廣川書店 |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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担当教員への連絡方法 How to make Contact |
生薬学研究室, 総合薬学教育研究棟5階, P5-541
連絡方法については、STUDENT GUIDE -For Academic Studiesを参照すること。 |
受講上の注意 Notices |
必要に応じてプリントを配布する。特に復習では、授業で取り上げた天然有機化合物の構造、生合成経路などを紙に書いて、特徴を理解するよう努めること。わからないことは積極的に質問するなど、早めに理解することを心がけて下さい。 |
卒業認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-2豊かな教養と医薬品の製造・開発、もしくは健康・疾病予防・福祉などに関する深い専門的知識を習得している
2.技能・表現 2-1研究者として、実験計画の立案、機器や試薬の使用・管理、データ収集・管理と解析、調査など、研究活動に必要な能力を備えている 3.思考・判断/態度・志向性 3-1進歩する医療や科学について、自ら学び、考え、問題点を発見し、解決する能力を備えている |
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