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年度 2017
科目名 看護薬理学
担当者名 籠田 智美
単位 2
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科目目的
Course Objectives
正確で安全な薬物療法を実施するための看護師の役割という観点で、主な薬物の作用や薬物動態の基礎的な理解を目的とする。また、用量、用法による違いや作用、副作用の意味を学び、リスクも踏まえて実際に薬物療法を行う際の援助の留意点に結びつけられるような基礎知識の獲得を目的とする。また、薬害被害の歴史と現状、薬害防止と被害者への対応の在り方を考察できるようにする。
到達目標
Class Goal
1.主な薬物の作用や薬物動態について説明できる。
2.与薬法:経口、点滴、直腸内、点眼、経皮などの投与経路による作用や薬物動態の特徴を記述
 できる。
3.神経系に作用する薬剤、呼吸器・消化器・循環器疾患に用いる薬剤、疼痛緩和に用いる薬剤、
 化学療法の特徴や注意点を説明できる。
授業内容
The Content of the Course
対象の療養生活上、薬物療法は欠かせないが、看護師には正確で安全な薬物療法の実施に責任がある。薬物療法中の対象への看護実践において、薬物動態を理解し、薬物の作用や副作用・リスク、用量、用法による違いを理解し、その留意点を把握しておくことは重要である。本科目では、薬に関する基礎知識(薬の効き目、体内動態、有益性と危険性等)を講義し、個々の疾患において薬物治療として使用される薬物の作用機序について解説する。また、薬害被害の歴史と現状、薬害防止と被害者への対応の在り方を考察できるように講義する。
授業計画
Class Plan
第1回 看護業務に必要な薬の基礎知識(概論)
第2回 薬理学、薬物治療について                 
第3回 薬理学の基礎知識                     
第4回 抗感染症薬、抗がん薬                   
第5回 免疫治療薬、抗アレルギー薬・抗炎症薬           
第6回 末梢神経系に作用する薬物                 
第7回 中枢神経系に作用する薬物                 
第8回 心臓・血管系に作用する薬物
   (抗高血圧薬、狭心症治療薬、抗不整脈、利尿薬) 
第9回 心臓・血管系に作用する薬物
   (脂質代謝異常治療薬、血液に作用する薬物)    
第10回 呼吸器・消化器系に作用する薬物
第11回 内分泌系に作用する薬物
第12回 生殖器系に作用する薬物
第13回 皮膚科・眼科用の薬、救急に使用する薬
第14回 漢方薬・消毒薬、輸液、輸血
第15回 薬害被害の歴史と現状、薬害防止と被害者への対応の在り方
定期試験
授業方法
Class Method
講義形式(教科書を中心に、プリントを補助教材として用いる)。
演習問題を配布し、知識の確認がおこなえるようにする。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
本科目の単位数は2である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習など事業時間外での学修時間も含まれるとされている。
上記授業計画に基づいて、教科書にしたがって進んでいくので、講義前には、教科書を参照して予習し、わからない事項を認識して講義に臨めるよう努めること。
また、授業後には、授業内容を必ず復習し、配布する演習問題を解くことにより理解度を確認すること。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(100点)

教科書
Textbook
大鹿英世他/薬理学 疾病のなりたちと回復の促進3/医学書院
参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
STUDENT GUIDE 2017-For Academic Studiesを参照すること。
薬学部薬理学II研究室(P1-23-1)
受講上の注意
Notices
この科目を理解するには、解剖生理学IやIIの知識が基礎となる。これらの科目との関連を意識しながら受講すること。
卒業認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1−1 さまざまな心理・社会的・文化的背景を持ち、発達段階や健康レベルも
  多様である人の生活を理解するための幅広い教養や基礎知識を身につけている。
1.知識・理解 1−2 生活者としての人を支援するために必要な専門的知識を習得している。
3.思考・判断 3−1 人の生活や健康を支える様々な要因(身体心理社会的)についての情報
  を収集し、分析することができる。
3.思考・判断 3−2 援助が必要な人の状態を明確にして、援助の根拠を特定することができ
  る。
3.思考・判断 3−3 生活および医療全般にわたって、その人に起こりうる事態を予測し、論理
  的思考力と的確な問題解決能力に基づいて、最善策を導き出すことができる。
4.態度・志向性 4−1 患者のトータルケアを行うプロフェッショナルな看護師として社会に
  貢献する意欲を持っている。

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