シラバス参照

年度 2017
科目名 母性看護学実習
担当者名 本間 裕子・町浦 美智子・大西 舞子・谷郷 智美
単位 2
★★「単位」には開講学年の単位が表示されています。★★
★★「単位」が「-(ハイフン)」で表示されている場合は各自の履修便覧で単位を確認してください。★★


科目目的
Course Objectives
 この科目は、これまでに学んできた知識と技術を統合し、周産期の女性、新生児、その家族への臨床看護に活用して援助を実践するための基礎的能力を養うことを目的としている。さらに、保健医療チームの一員として他のメンバーと協働する能力を養う。
到達目標
Class Goal
1.周産期にある女性・新生児とその家族の健康状態を多面的・統合的にアセスメントできる。
2.アセスメントに基づき、対象の健康増進に必要な看護ケアを計画できる。
3.看護ケアを実践し、設定した目標に照らして結果を評価することができる。
4.必要に応じて看護計画を修正することができる。
5.自分の行った看護をまとめ、学んだことをグループメンバーと共有することができる。
授業内容
The Content of the Course
 産科外来、分娩室、産科病棟において、周産期の女性・新生児・家族の健康を増進するための看護実践を学ぶ。産科病棟では一事例を受け持ち、看護過程を展開する。産科外来では妊婦、褥婦・新生児への健康診査や保健指導を見学(または実践)し、地域で暮らす対象に必要な看護について考察する。分娩室では、母児の健康状態をアセスメントし、産婦・家族に提供されている看護・医療を見学(または実践)し、安全で安楽な分娩を進めるための看護を学ぶ。カンファレンスでは受け持ち事例に対して行った看護を発表し、グループで討議する。
授業計画
Class Plan
【学内】オリエンテーション
  周産期看護に必要な技術の演習(健康診査、母乳育児の援助、沐浴)

【産科病棟】産褥・新生児期の女性とその家族への看護を学ぶ。
  一事例(褥婦と新生児、その家族)を退院あるいは実習終了まで受け持ち、看護を実践する。
 (産褥期の事例がいない場合は、妊婦を受け持つことがある。)
  退院後、地域で生活していく家族への支援について学ぶ。
 (例:健康教育を見学する、母子保健関連の法規・制度・社会資源の活用を考察する)
  指導者や関係者との連携を図りながら、看護ケアを実践する。

【分娩室】分娩期の女性とその家族への看護を学ぶ。
  産婦・胎児・新生児の健康状態をアセスメントし、必要な看護を考察する。
  産婦・家族に提供されている看護・医療を見学あるいは必要に応じて実践する。

【産科外来】妊婦健康診査、出産準備教育、産後・生後1か月健診に訪れた女性・新生児とその
  家族への看護を学ぶ。
  妊婦健康診査を受診する女性・胎児の健康状態をアセスメントし、必要な看護を考察する。
  外来を訪れている妊婦、褥婦、新生児と家族に提供されている看護・医療を見学あるいは必要
  に応じて実践する。
授業方法
Class Method
実習
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
予習:周産期看護に必要な知識や技術をまとめておくこと。受け持ち事例の健康状態を予測し、
   必要な看護を計画しておくこと。
復習:実践あるいは見学した看護を記録し、考察すること。
評価方法
Evaluation Method
・平常点等(100点) 平常点等配点内訳:実習記録・看護実践75点、実習への積極的参加度10点、事例の看護過程発表10点、発表会への積極的参加度5点

教科書
Textbook
母性看護学I・母性看護学IIシラバス 参照
参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
母性看護学実習要項 参照
受講上の注意
Notices
母性看護学実習要項 参照
卒業認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1−1 さまざまな心理・社会的・文化的背景を持ち、発達段階や健康レベルも
  多様である人の生活を理解するための幅広い教養や基礎知識を身につけている。
1.知識・理解 1−2 生活者としての人を支援するために必要な専門的知識を習得している。
2.技能・表現 2 生命の尊厳と人権尊重を基盤とした倫理観と人の価値観を尊重したコミュニ
  ケーション方法を身につけている。
3.思考・判断 3−1 人の生活や健康を支える様々な要因(身体心理社会的)についての情報
  を収集し、分析することができる。
3.思考・判断 3−2 援助が必要な人の状態を明確にして、援助の根拠を特定することができ
  る。
3.思考・判断 3−3 生活および医療全般にわたって、その人に起こりうる事態を予測し、論理
  的思考力と的確な問題解決能力に基づいて、最善策を導き出すことができる。
4.態度・志向性 4−1 患者のトータルケアを行うプロフェッショナルな看護師として社会に
  貢献する意欲を持っている。
4.態度・志向性 4−2 看護師として、生涯にわたって自分を高めていこうとする強い意思・
  意欲を持っている。
5.看護実践力・多職種間連携能力 5 患者の回復過程において、他の医療職者や福祉関係の職
  種との連携が必要であることを理解し、あらゆる角度からその人や家族への援助ができる能力
  を身につけている。

シラバス参照