シラバス参照

年度 2017
科目名 食文化史特論
担当者名 阿良田 麻里子
単位 2
★★「単位」には開講学年の単位が表示されています。★★
★★「単位」が「-(ハイフン)」で表示されている場合は各自の履修便覧で単位を確認してください。★★


科目目的
Course Objectives
世界各地の食文化の事例を通じて、多様な文化の生活習慣を学ぶとともに、その背後にあるものの見方・考え方を理解する。自らの食文化を絶対化せずに、異文化を柔軟に受けとめる姿勢を養い、多文化共生時代に必要な基礎知識を身につける。
到達目標
Class Goal
生活文化は身近で日常的なものであるため、自らの習慣や考え方が万国共通の普遍的なものと思いこみがちである。この授業では、生活文化としての食文化の諸側面をとりあげ、映像資料を交えて、日本を含む世界各地の具体的な事例を学ぶ。これと自らの文化を比較することによって、自文化を絶対化せずに、異文化を柔軟に受けとめる姿勢を身につける。
授業内容
The Content of the Course
生活文化は、身近で日常的であるがために、自分の習慣や考え方が万国共通の普遍的なものである
と思いこみがちである。この授業では食文化の諸側面やその歴史的変遷をとりあげ、講師の調査地であるインドネシアをはじめ世界各地の具体的な事例を、ビデオや写真などの映像資料を交えながら学ぶ。
異文化の事例と比較しながら、自らの食文化を顧みて客観的に見つめ直す訓練を行うとともに、各自興味をもったテーマについて調査を行い、レポート作成や研究発表をすることによって、調査研究の技術を養う。
授業計画
Class Plan
1.食文化とは。食の3機能以外の精神的機能・社会的機能を考える。
2.調味の文化圏(うまみと香りの文化圏)
3. おもな食べ物からみる食文化1 (野菜と果物。食材の伝播)
4. おもな食べ物からみる食文化2 (主食となる食材)
4. おもな食べ物からみる食文化2 (主食の調理法)
5. おもな食べ物からみる食文化3 (牧畜と乳。食品加工と保存の技術)
6. おもな食べ物からみる食文化4 (肉・血の利用。)
7. 食材の選択に影響を与える文化的要因1(宗教と食。ユダヤ教と食の禁忌)
8. 食材の選択に影響を与える文化的要因2(イスラームと食の禁忌、断食とは)
9. 食材の選択に影響を与える文化的要因3(その他の宗教、菜食主義、慣習による忌避や禁忌)
10. 食材の選択に影響を与える文化的要因4(文化人類学におけるタブー論)
11.日常の食制(時間・献立)ともてなし
12.食の精神的・社会的な機能1(社交と食)
13.食の精神的・社会的な機能2(食と自己規定)
14. まとめと最終課題発表1
15.課題発表2
授業項目の順序は、予告なしに変更することがあります。
授業方法
Class Method
映像教材や実物等を用いた講義のほか、グループワークやディスカッションを通して、食文化への理解を深め、異なる食文化を背景とする人々のニーズに柔軟に対応する力を養う。学生からの積極的な意見発表を求める。後半では、特に関心を抱いたテーマについて、各自発表を行う。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
毎回の授業内容を振り返り、自らの生活文化を相対的に捉え直すことを試みること。
また、特に関心を抱いた事項を選び、自分で設定した課題についてさらに深く調べ、レポートを作成し、研究発表の準備をすること。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](60点)
・平常点等(40点) 平常点等配点内訳:授業中の課題20点、授業の感想カードおよび積極的参加度20点
・授業への積極的な参加、自主性を高く評価します。

教科書
Textbook

参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
メール:arata.mariko@nifty.ne.jp
メールの題名に必ず「武庫川女子(院・氏名)」と入れること。
受講上の注意
Notices
積極的な授業参加、講義内容に関連して自主的に考え、調べ、みずから食文化に関する知識を広げ
ていく態度が望まれる。
卒業認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1−2食べ物と健康との関係について、高度な専門的知識を身に付けている。
2.技能・表現 2−3食品開発や食品管理などで必要となる高度な技能・表現力を身に付けている。
3.思考・判断 3−1健康や栄養・食に関する高度かつ専門的な情報を自ら収集する能力を身に付けている。
4.態度・志向性 4−2食物栄養学の高度な専門的学習を通して、社会に貢献する自覚を身に付けている。
5.統合的能力 5−3栄養・食と健康に関する様々な問題について、指導的立場から解決する高度な能力を身に付けている。

シラバス参照