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年度 | 2018 |
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科目名 | 児童青年心理学 |
担当者名 | 山野 晃 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
児童期・青年期について、発達的諸相を捉え、家庭、学校、社会における児童期・青年期の心理学的特徴を理解することを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
1.児童期・青年期の特徴について、主に発達心理学、教育心理学、臨床心理学の視点から理解する。 2.青年期である自分についても理解を深める。 |
授業内容 The Content of the Course |
この授業は「育つ」「育てる」「生きる」ということを「発達」「教育」「臨床」「人間性」の各心理学から学ぶ。児童期の子どもの学習・学校での諸問題(友人関係やいじめ、スマホ対策)、しつけと子どもへの援助などを紹介し、それへの対応を考える。青年期は独立への準備期であるので,それへの諸理論を紹介し、対策などを考える。また、「自分自身を見つめ、深める」という視点を養うようにするとともに「共生」や「他者のために」という視点も育てたい。 |
授業計画 Class Plan |
1. オリエンテーション&成長発達……授業内容・目的などの案内、成長・発達の違いとまとめ
2. 児童期の諸特徴……児童期の発達の諸特徴と向社会的(利他的)行動について考える 3. 現代社会と子ども……現代社会の中での子ども(ネットいじめ・スマホ問題)について考える 4. 児童期にとっての学校(1)……いじめとその対策を考える 5. 児童期にとっての学校(2) ……学習上のつまずき,対策を考える 6. 児童期にとっての家庭……親の育児観,家族構成,母親就労,他を考える 7. 青年期とは……いつからいつまでか,青年期の意義を考え,諸理論を紹介する(自習部分もあり) 8. 青年期のアイデンティティ……アイデンティティとは(エリクソン理論の紹介とその発展、スケールも紹介) 9. 自己理解……自我へのめざめ・自我意識についての理論とパーソナリティ・テストを用いた自己理解をめざす 10. 青年期の時間的展望……時間的展望とは何か、現代社会と青年の時間的展望をみる 11. 女性とキャリア形成……将来をどう生きるか考えるとともに女性としての生き方を考える 12. 青年期にとっての友人関係……青年期の友人関係の特徴や現代的特徴を考える 13. 青年期と恋愛……恋愛の特徴や意義について考える 14. ウエルビーイングについて……よく生きるとは、理想的な人生とは、などを考える 15. 14回までの〈まとめ〉と〈振り返り〉 〈定期試験〉 |
授業方法 Class Method |
プリントを配布し、スライドを投影するという、普通の“講義形式”が中心となる。受講生の人数によって変化する可能性はあるが、‘自分ならどう考えるか’ということの発表を取り入れたり、‘事例研究’をグループ討議やワークを適宜実施したりしていきたいと考えている。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:予告した内容や問題について考えたり、前回配布のプリントで予習をすること。
復習:毎回課すその回の授業のどこがポイントであったかを振り返る「ポイント復習」をきちんとすること(平常点とし、返却をする)。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(50点) ・レポート[作品含む](10点) ・平常点等(40点) 平常点等配点内訳:ポイント復習の提出内容による。自己評価も加味する。 ・多面的・総合的な評価をしたいと考えている |
教科書 Textbook |
教科書代わりとしてプリントを配布する |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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担当教員への連絡方法 How to make Contact |
本館6階 文学部事務室を通して、担当教員に連絡する。 |
受講上の注意 Notices |
単に授業に参加するというのではなく、〈積極的な参加〉を求めるので、予告する内容や問題について考えて予習をして授業に臨むことを求める。そこで、自分の小学校・中学・高校時代はどうであったかを振り返りながら、親になったときにはどうしようと思うか、さらには今後の自分をどう生きようかなどを考え、主体的な自分の生き方を考えてほしい。また、それは「共生」や「他者のために」という視点も忘れてはならない。加えて、受講時の「私語」「スマホメール」は厳に禁じる。
また、授業内容の詳細を学内インターネットに掲載する予定であるが、教科書でもあるので、必ず目を通すこと。そのうえで「復習ポイント」を仕上げ、必ず提出をすること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-1 心理学に関する基礎的・専門的知識を有している。
4.態度・志向性 4-1 社会環境および人間関係における課題を自ら発見し、解決しようとする積極的な姿勢をもつ。 |
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