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年度 2018
科目名 医薬品をつくる(2年次演習)
担当者名 川崎 郁勇・小関 稔・繁田 尭・西村 奏咲
単位 1
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科目目的
Course Objectives
医薬品を含む目的化合物への化学変換を自分自身の手で実施するために、これまでに習った有機化学の理論・法則・反応などを理解し、有機合成反応の基本的知識、技能、態度を習得する。
到達目標
Class Goal
有機化合物の代表的な反応、分離法、構造決定法などについての基本的知識を整理し、それらを実施するための基本的技能を修得する。
授業内容
The Content of the Course
医薬品を合成するためには、有機合成化学の基礎となる種々の反応および官能基の反応性について実験的に理解することが重要である。そのために、最初に基礎的な反応を行い、合成した物質の精製法、確認法などを実践する。続いて、重要な官能基の反応性に関する実験を行う。これまでで取得した実験知識、考察などを基礎として実際に医薬品として用いられている化合物を合成する。
授業計画
Class Plan
必修科目
1 実習講義
 最初に、薬学部における実習の重要性と位置付けを明確に解説する。次に重要な約10種の官能
 基の反応性、特徴、なぜ反応することが出来るのかを解説し、実験における重要なポイントを説
 明する。さらに実施する合成と反応について解説する。個々の反応がなぜ進行するのかを理解し
 て実験が出来ることを重要視する。(C3-(1)-@, C3-(3)-B,C,D)
2 エステル化反応を行う。(C3-(3)-B,C)
3 有機化合物の官能基の性質を利用した精製、および官能基の反応性を利用した確認法を行う。
 (C3-(3)-@,B,C,D,F)
4 有機化合物の反応:加水分解反応を行う。(C3-(3)-C)
5 医薬品(解熱鎮痛薬)の合成・精製・確認試験法および高磁場NMR装置等で測定したスペク
 トルによる合成医薬品の構造確認を行う。(C3-(3)-C,D, C3-(4)-@,A,C)
6 官能基の反応性の確認を行う。(C3-(2)-B,C3-(3)-@,A,B,C,D,F)
  (1) 芳香族化合物の求電子置換反応
  (2) ハロゲン化合物の確認
  (3) アルコール性ヒドロキシ基の反応
  (4) フェノール性ヒドロキシ基の反応
  (5) カルボニル基の反応
  (6) カルボン酸の反応
  (7) アミンの反応
  (8) ケトンの反応
  (9) 酸アミドの反応
7 実習結果に関する小グループ討議
 実施した合成反応の反応機構をグループで討議し、反応の理解を深める。(C3-(1)-@, C3-(2)-
 B, C3-(3)-B,C,D)
授業方法
Class Method
実験、実習を主体とし、2〜7回目では重要な項目について質疑応答による双方向授業などの演習を取り入れ、7回目では実験結果に関する考察としてPBL、小グループ討議を中心とした演習を行う。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
本科目の単位数は1である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での学修時間も含まれるとされている。
関連科目を復習しておくこと。実習実施前には関連する事柄を受講済みの講義の教科書・ノート等で調べ、事前に予習しておくこと。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](40点)
・平常点等(60点) 平常点等配点内訳:平常点は、実習中および小グループ討議中における技能および態度を評価する。
・実験態度は、実験への積極的な取組み・実験に対する観察、考察を評価する。

教科書
Textbook

参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
川崎郁勇:薬化学I研究室・研究管理棟5階、オフィスアワー:金・5
小関 稔:薬化学I研究室・研究管理棟5階、オフィスアワー:金・5
繁田 尭:薬化学I研究室・研究管理棟5階
西村奏咲:薬学教育推進センター・研究管理棟5階、オフィスアワー:火・5
連絡方法については、STUDENT GUIDE 2018-For Academic Studiesを参照すること。
受講上の注意
Notices
実習書の注意事項にも目を通し、事故や怪我のないよう注意すること。分からないことは、積極的に質問するなど、早めに理解することを心がけること。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-2豊かな教養と医薬品および臨床に関する専門的知識を習得している
3. 思考・判断/態度・志向性 3-1進歩する医療や科学について、自ら学び、考え、問題点を発見し、解決する能力を備えている

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