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年度 2019
科目名 近代文学講読T
担当者名 三品 理絵
単位 2
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科目目的
Course Objectives
近現代文学の代表的な作品の講読を通じて、学習者が自らその読解力を高める。また本科目は、中高教科国語、高校教科書道を教授するに足る基礎的知識および技能等を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。
到達目標
Class Goal
作品の表現と内容を十分に理解し、自分なりに解釈できる。教職課程履修学生は、学修内容を当該の中高教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。
授業内容
The Content of the Course
近代文学における主な作家たちの小説を読んでいく。丹念に作品を読むことによって語彙や知識を身に着け、それぞれの作品をさらに深く読むための文学理論の基礎概念を学ぶ。また、文献資料を通じて時代背景、作家の方法意識を知る。以上を経て様々な作品の側面と様々な読み方とを知り、自分なりの関心と問題意識を見出していく。 
授業計画
Class Plan
1 イントロダクション 近代日本文学の読み方
2 二葉亭四迷訳「あひびき」 詩人の散策、新しい文体
3〜5 樋口一葉「十三夜」 女三界に家なし
6〜7 夏目漱石「夢十夜」 こんな夢を見た
8〜9 田山花袋「一兵卒」 死にゆく兵隊(プリント)
10〜11 谷崎潤一郎「刺青」 美の強さ
12〜13 芥川龍之介「舞踏会」 我々の生のような花火(プリント)
14 永井荷風「花火」文学にできること
15 振り返りとまとめ   
 
授業方法
Class Method
講義形式だが、各回に担当学生複数を決め、担当部分の音読と語句調べの報告をしてもらう。そのあとで、各回の内容に沿ったプリントを配布し、教科書テキスト本文とともに、解説・紹介をしていく。事前に配布する予習用コメント用紙に、その回扱う作品への疑問点や感想を記入し、持参する。担当を割り振られた学生は調べてきた内容を併せて提出する。(担当は受講者全員に一度は割り振られる)講義のあと、適宜フリートークタイムを挟んで、でてきた意見や自身の疑問点、解釈などを当該回用コメント用紙に記入し、予習用と併せて提出して貰う。 
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
取り上げる予定の作品(場面)については目を通してくること。担当学生は担当部分を音読できるようにしてくること。また語句などを自分なりに調べておくこと。これをまとめたものをコメント用紙と一緒に授業後に提出してもらう。担当者以外も、予習用コメント用紙を配布するので、そこに感想や疑問点などを記入して持参する。
授業後、コメント用紙は返却するので、それを参照しつつ作品を読み直すこと。これらの作業をもとにして,学期末に課すレポートを作成する。

教職課程履修学生は、中高教育実習での研究授業場面や卒業後の中高正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、「中高教科の自主的教材研究」に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領および教科書等を積極的に活用する。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](70点)
・平常点等(30点) 平常点等配点内訳:毎回のコメント用紙記入30点

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
・コメント用紙の授業内での解説、質疑応答、および添削の上で返却。
教科書
Textbook
文学史研究会編/近代の短編/笠間書院
参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community
地域の出身やゆかりある作家、作品については随時解説する。
担当教員への連絡方法
How to make Contact
メール、オフィスアワー
受講上の注意
Notices
対象作品には必ず目を通してくること。
教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1−1 日本語および日本文学に関する基礎的また専門的知識を修得している。
3.思考・判断 3−1 日本語・日本文学に関して身につけた専門的知識を捉えかえし、批判的に考察する能力を備えている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents


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