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年度 2019
科目名 フードコーディネート論
担当者名 数藤 晶子
単位 2
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科目目的
Course Objectives
日本人の伝統的な食文化「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたり、日本の「おもてなしの心」が注目される一方、個食、朝食抜き、過度なダイエット、和食離れ、食情報の氾濫や最近では、「食品表示の偽装」のように食の安全や信頼を揺るがす問題が起きている。そのような問題に対し、食に関する幅広い知識を持ち、総合的に判断、提案できる専門家である「フードスペシャリスト」の資格を目指す。資格認定試験において、「フードコーディネート論」は、出題科目になっており、知識、技能の修得だけではなく、実践力を養うことも目的である。「フードコーディネート」とは、食に関するさまざまな場において要求する相手が満足できる状態を演出することであり、食のシーンは、家庭の食卓、スーパー、デパ地下、食のイベント、レストランなど広範囲にわたる。フードコーディネートが食生活に果たしている役割、価値を知り、テーブルコーディネート実習や演習を通し実践力を身につける。
到達目標
Class Goal
フードコーディネートの基礎的な知識、技能を学び、おいしさの本質、おもてなしの心(ホスピタリティ)、伝統的な食文化、マナー、食育などもあわせて修得していく。それにより、食の科学的な知識だけではなく、人の心に内在する食に対する心情などを理解し、より質の高いフードコーディネートを提案できる感性を磨き、これから自分が目指すフードスペシャリストとはどういうものか考えられることを目標とする。
授業内容
The Content of the Course
食文化、食卓のコーディネート(テーブルウエア、セッティング)、メニュープランニング、食卓のサービスとマナー、食空間のコーディネート、フードマネジメント、食企画の実践コーディネート、店舗経営などフードコーディネートの基礎的な知識を学ぶ。テーブルコーディネートにおいては、実習を行うことにより「食生活」「子どもの食育」について深く興味を促し、知識だけではなく創造し提案できる能力を修得する。
授業計画
Class Plan
 第1回 フードコーディネートの基本理念(おいしさの本質、もてなしの意味)
 第2回 日本の食事文化 五節句について
 第3回 外国の食事文化 海外行事について
 第4回 メニュープランニング(日本、中国、西洋料理様式)
 第5回 和のテーブルウエアと食卓の演出 日本料理のテーブルセッティング
 第6回 洋のテーブルウエアと食卓の演出 西洋料理のテーブルセッティング
 第7回 食卓のサービスとマナー
 第8回 食空間のコーディネートの基礎
 第9回 食事空間、キッチンのコーディネート
第10回 フードサービスマネジメント(レストランなどの店舗経営) 
第11回 食企画の実践コーディネート(食に関するイベントなどの企画) 
第12回 テーブルコーディネート(テーブルアートシーンの書き方) 
第13回 フードコーディネートと食育、食環境
第14回 テーブルコーディネート実習 子どもの食育コーディネートの提案(課題)
第15回 テーブルコーディネート実習、内容補足、まとめ
定期試験
授業方法
Class Method
教科書を中心に進め、足りないところはプリントにて補填する。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
次の授業内容を確認し、一度教科書に目を通しておくこと。
課題については、期日までに提出できるように取り組むこと。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(80点)
・平常点等(20点) 平常点等配点内訳:課題1が10点と課題2が10点(作品含む)

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
課題は、授業中の発表になるので、その時にコメントをする。それ以外の任意の提出物は、コメントをして
授業内に返却をする。
教科書
Textbook
(社)日本フードスペシャリスト協会編/三訂フードコーディネート論 /建帛社
参考書
Reference Books
大谷 貴美子、冨田 圭子/知っておきたい食の世界−あけてみよう!食の玉手箱−/久美株式会社
池田 智泰/親子で学ぶ食卓の基本/株式会社 優しい食卓
JTAAジャパンテーブルアーチスト協会/日本の美しい食卓歳時記/誠文堂新光社
地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
samt_418@mukogawa-u.ac.jp
受講上の注意
Notices
講義は授業計画通りではなく、前後することがある。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
2.技能・表現 2−1臨床や福祉、学校教育の場で必要となる技能・表現力を身に付けている。
2.技能・表現 2−2健康増進や健康管理を行う上で必要となる技能・表現力を身に付けている。
2.技能・表現 2−3食品開発や食品管理などで必要となる技能・表現力を身に付けている。
2.技能・表現 2−4ヒトと栄養との関係を研究するために必要となる技能・表現力を身に付けている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
テーブルアーチストとして、大手企業と仕事をする機会があり、具体的な仕事の取組み内容を伝える。
テーブルコーディネートを実際に見てもらい、一人ずつ取り組んでもらう。
フードコーディネーターとして、食のトレンドなど食業界の現状を伝える。

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