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年度 2019
科目名 心理支援に関する理論と実践
担当者名 佐方 哲彦・佐藤 安子
単位 2
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科目目的
Course Objectives
支援・援助を必要としている人に対して、心理支援に関する理論を学び、学んだ理論を実践で活用できることは、重要な事である。そのために、心理療法の理論および実際に活用する際に必要な技能などを身につける。
到達目標
Class Goal
1.力動論に基づく心理療法の理論と方法を理解する。
2.行動論・認知論に基づく心理療法の理論と方法を理解する。
3.プレイセラピーなどその他の心理療法の理論と方法を理解する。
4.上記1、2および3から心理に関する相談、助言、指導等の技能を身につける。
5.心理に関する支援を要する者の特性や状況に応じた適切な支援方法の選択・調整ができる技能を身につける。
授業内容
The Content of the Course
心理支援とは、クライエントに対する相談、助言、指導、その他の援助のことをいう。代表的なアプローチとしては、精神分析療法に代表される力動論的な心理療法、認知行動療法のような行動論・認知論的な心理療法、さらには日本におけるカウンセリングのイメージを作り上げた来談者中心療法などがある。他にも子どもを対象にするならばプレイセラピーがあり、言葉を媒介としない音楽療法や芸術療法なども行われている。また、日本独自の内観療法、森田療法、臨床動作法など、多様な心理援助技法が開発されている。これらの中から代表的な技法の理論と実践について学ぶ。
授業計画
Class Plan
前半を佐方、後半を佐藤が担当する。

1回目 様々な心理療法の位置づけ
2回目 人間中心アプローチ @クライエント中心療法
3回目 人間中心アプローチ Aフォーカシング、ゲシュタルト療法など
4回目 力動論的アプローチ @精神分析療法
5回目 力動論的アプローチ A分析心理学、個人心理学に基づく心理療法
6回目 力動論的アプローチ B対人関係論、自己心理学などに基づく心理療法
7回目 日本独自の心理療法(内観療法・森田療法・臨床動作法など)

8回目 プレイセラピー@ 自由遊び
9回目 プレイセラピーA 構造化を取り入れた遊び 
10回目 行動論的アプローチ セルフコントロールの諸技法
11回目 認知論的アプローチ@ エリスの論理情動療法
12回目 認知論的アプローチA ベックの認知療法
13回目 認知行動療法@ ストレスマネージメント
14回目 認知行動療法A マインドフルネス、EMDR、TFTなど
15回目 コンサルテーション、キャリアカウンセリング
授業方法
Class Method
一方通行の授業ではなく、院生による発表、問題提起等、院生と担当教員とのコミュニケ−ションを双方向に行う授業を展開する。院生は、分担して各種心理療法の理論と技法について調べて発表し、その療法の長所や短所について全員で議論し合う。担当教員は、内容をまとめたり、さらなる専門的知識を教授して、院生の理解が深まるように指導する。実演やロールプレイを導入する場合もありうる。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
予習:心理支援に関するさまざまな学派の理論と技法の特色について知識を得ておくこと。
復習:実際の面接場面に活かせるように、日頃から学習内容の反復を心がけること。
評価方法
Evaluation Method
・平常点等(100点) 平常点等配点内訳:小レポート50点、出席や予習、発表、演習課題への取り組みなど授業への積極的関与度50点

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
課題の分担発表ごとに、その都度のコメントや実践的指導によりフィードバックを行い、また、教員ごとの最終回には総評を行う。
教科書
Textbook

参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community
総合心理相談室や学外実習施設で担当する遊戯療法や心理療法、カウンセリングの実践に応用できる。
担当教員への連絡方法
How to make Contact
電子メールにより連絡する。
※メールアドレスおよびオフィスアワーは STUDENT GUIDE for Academic Studies参照
受講上の注意
Notices
参考文献については授業中に適宜紹介していく。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
2.技能・表現 2-1 種々の心理的アセスメントの技能を習得し、心理に関する援助に応用することができる。
3.思考・判断 3-1 心理に関する支援を要する人に対して、アセスメント結果を分析し、適切な援助方法を選択・調整することができる。
4.態度・志向性 4-1 援助者として支援を必要とする人とラポールを形成し、適切な関係を構築することができる。
4.態度・志向性 4-3 自らの臨床実践について責任をもち、スーパービジョンを受けるとともに、学内・学外実習を通して自己研鑽に努める。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents


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