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年度 2019
科目名 国語科指導法T
担当者名 村山 太郎
単位 2
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科目目的
Course Objectives
1.中学校国語科における教育目標と育成したい資質・能力を理解し、学習指導要領に示された学
  習内容について理解を深める。
2.様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行い、中学校国語科の
 授業を構築する力を身につける。
到達目標
Class Goal
@学習指導要領における中学校国語科の目標および主な内容並びに全体構造を理解している。
A中学校国語科の個別の学習内容について指導上の留意点を理解している。
B中学校国語科の学習評価の考え方を理解している。
C中学校国語科の特性に応じた教材の効果的な活用法を理解し、授業設計に活用することができ
 る。
D学習指導案の構成を理解し、具体的な授業を想定した授業設計と学習指導案を作成することが
 できる。
授業内容
The Content of the Course
中学校国語教育の実際を学ぶことで国語科教育の現在を理解する。また、国語の授業を構想する体験を通して国語の授業を考え、構想、表現、発表、批評をすることで、国語科教育のこれからを考え、創造(想像)しようとする力を身につける。これに関わって、本講義では、学科の専門教育科目(教科に関する専門的事項)とのつながり、学習指導要領に関する講義、教授法に関する理論、評価に関する理論、教材研究から指導案作成、さらには単元計画、指導案に関する講義と実際の演習、板書計画を適宜取り扱う。
授業計画
Class Plan
第1回:ガイダンス
第2回:国語の授業作りのポイント
第3回:学習指導案の作られ方(単元構想・評価・指導要領との関わり・本時の展開)
第4回:学習指導案の形式と実際
【課題】教材・別役実「愛のサーカス」(対象:中学一年生)の指導案作成(a)
第5回:読み物教材示範授業との比較(教材:別役実「愛のサーカス」)
【課題】示範授業との比較考察レポート(b)
第6回:読み物教材の授業作りのポイント
第7回:古文の場合(教材:『十訓抄』)
【課題】教材『十訓抄』(対象:中学二年生)の指導案作成(c)
第8回:古文示範授業との比較・古文学習のポイント
【課題】示範授業との比較考察レポート(d)
教材『平家物語』(対象:中学二年生)の指導案作成(e)
第9回:模擬授業@(教材:『平家物語』)と質疑応答
【課題】教材『竹取物語』(対象:中学一年生)の指導案作成(f)
    模擬授業の文字起こしと修正(模擬授業担当者)
第10回:模擬授業A (教材:『竹取物語』)
【課題】教材吉橋通夫「さんちき」(対象:中学一年生)の指導案作成(g)
    模擬授業の文字起こしと修正(模擬授業担当者)
第11回:模擬授業B (教材:吉橋通夫「さんちき」)
【課題】教材太宰治「走れメロス」(対象:中学二年生)の指導案作成(h)
    模擬授業の文字起こしと修正(模擬授業担当者)
第12回:模擬授業C (教材:太宰治「走れメロス」)
【課題】教材井上ひさし「握手」(対象:中学三年生)の指導案作成(i)
    模擬授業の文字起こしと修正(模擬授業担当者)
第13回:模擬授業D (教材:井上ひさし「握手」)
【課題】教材新川和江「私を束ねないで」(対象:中学三年生)の指導案作成(j)
    模擬授業の文字起こしと修正(模擬授業担当者)
第14回:模擬授業E (教材:新川和江「私を束ねないで」)
【課題】模擬授業の文字起こしと修正(模擬授業担当者)
第15回:総評(国語・教授・評価・授業・指導案・模擬授業の振り返り)
授業方法
Class Method
講義・演習・対話・グループ学習
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
講義後、講義資料をよく読み復習し、講義内容を振り返ること。教職課程履修学生は、中学校教育実習での研究授業場面や卒業後の中学校正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、「中学校教科の自主的教材研究」に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領および教科書等を積極的に活用する。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](60点)
・平常点等(40点) 平常点等配点内訳:模擬授業(30点)、文字起こしと修正(10点)
・事前指導案と比較レポート(6点×10回(a〜j))

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
レポートへの評価と返却。受講生のレポートの紹介。試験後、解答例・留意点解説の配布。 
教科書
Textbook
文部科学省/中学校学習指導要領解説 国語編〈平成29年9月〉/東洋館出版
文部科学省/中学校学習指導要領 国語編(平成29年)/東洋館出版社
参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact

受講上の注意
Notices
教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
W 中学校教科の専門性を踏まえて、授業等を計画的に実践する。
[ 教職実践と関連づけて、自らの課題を認識・発見し、探求し続ける。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
本科目の授業者は、実務(中高一貫校勤務)経験を10年積んでおり、勤務校の性質上、教育実習指導を経験する機会を多く持った。本授業では、その経験を踏まえて教職課程入門期にある履修生に対して、国語科教員の基本的な所作、教材研究の仕方などに関して適切な指導を行う。

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