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年度 2020
科目名 日本文学特講T
担当者名 押川 かおり
単位 2
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科目目的
Course Objectives
日本文学研究の視野を一段と広げることを目的とし、専門性の高い分野やテーマに関して日本文学を考究する。
到達目標
Class Goal
より深化した当該分野の知識や方法論を身に付けている。
授業内容
The Content of the Course
中世の文学作品の一角をなす隠者文学。そのなかでも教科書で目にする『徒然草』を読み解く。各章段をテーマごとに分類してみることで、作品の特色、筆者の人物像、時代の様相などを読み取っていく。また、古典作品の解釈鑑賞、享受の在り方などについても学ぶ。特に前期は兼好法師(卜部兼好)の人柄や価値観に迫っていく。
授業計画
Class Plan
第1回  概説 作品と時代  作者や成立時期の判断
第2回  つれづれなるもの  読解と語義の変遷
第3回  理想の暮らし @  建築
第4回  理想の暮らし A  道具  
第5回  理想の暮らし B  生きざま
第6回  兼好の人間観 @  僧侶
第7回  兼好の人間観 A  男・貴族
第8回  兼好の人間観 B  男・武士
第9回  兼好の人間観 C  女
第10回  兼好の人間観 D  家族・友
第11回  先達はあらまほしき  @  木登り、博打ち 
第12回  先達はあらまほしき  A  馬乗り 
第13回  先達はあらまほしき  B その他の
第14回  先達はあらまほしき  C 古典籍
第15回  まとめ
定期試験
授業方法
Class Method
講義形式。ただし、テーマごとに意見交換の時間を設ける。資料はプリントして配布する。第2回目以降は、前回の内容についての質疑応答から始める。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
講義中の意見交換および、解釈、鑑賞などを提出する機会を作る。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
講義当日までに該当資料に目を通し、相互に意見交換する機会や、解釈、鑑賞などを提出する機会を設ける。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(70点)
・平常点等(30点) 平常点等配点内訳:授業への積極的参加、提出物
・理解度によって授業内容が前後することがある。

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
 第2回目の講義は質疑応答から始める。また、当該講義よりも後の回で解説、紹介をする。
教科書
Textbook
西尾実、安良岡康作 校注/徒然草/岩波書店 岩波文庫
参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
原則として授業中およびその前後で対応する。
受講上の注意
Notices
 古典に対する予備知識は必ず必要ではないが、興味を持って予習、復習、質問などが積極的にできればよい。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1−1 日本語および日本文学に関する基礎的また専門的知識を修得している。
3.思考・判断 3−1 日本語・日本文学に関して身につけた専門的知識を捉えかえし、批判的に考察する能力を備えている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
 高等学校講師の勤務経験に基づき、古典の面白さ、解釈や文法の説明の方法なども解説する。

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