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年度 2020
科目名 英語学入門
担当者名 山村 誠治
単位 2
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科目目的
Course Objectives
英語学のごく基本的な考え方を学ぶ。音や形や意味の単位とその組み合わせ方、会話や文章(テクスト)の仕組みを解明しながら、英語という言語の全体像を据える。さらに、英語が歴史的に辿ってきた過程や、現代の英語が社会の中で果たす機能についても考える。本科目は、中高教科英語を教授するに足る基礎的知識および技能等を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。
到達目標
Class Goal
英語の音声学、音韻論、形態論、統語論の基本を理解する。なお、教職課程履修学生は、学修内容を当該の中高教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。
授業内容
The Content of the Course
世界共通語としての地位を築きつつある英語という言語が、どのような言語であるのかを複合的な視点から学ぶ。英語学、英語史、英米文学を学ぶ上で必要不可欠であると思われる現代英語の背景に潜む言語現象、言語・文化事情、そして重要な用語について、講義と演習を通じて学び、理解を深める。
授業計画
Class Plan
1. ガイダンス
   Introduction 現代英語の特質と研究分野
2. 1章  豊かな借用語と多文化性・多民族性(1)
3. 2章  豊かな借用語と多文化性・多民族性(2)
   3章  英語の広がり、そして世界共通語としての英語(1)
         英語とイングランドの歴史的成り立ち
4. 6章  英語の広がり、そして世界共通語としての英語(4)
         Pidgin EnglishとCreole English
   7章  Analogy(類推作用)
5. 8章  つづりと発音のずれの問題(1) Great Vowel Shift
   9章  つづりと発音のずれの問題(2) inkhorn terms, etymological spelling
6. 10章  つづりと発音のずれの問題(3) economy of effort, assimilation
   12章  口語英語の特質 − 弱形、そしてPolitically Correct Terms
7. 13章  屈折と現代英語の単純化
   14章  広がるPolitical Correctness − 現代英語とジェンダー
8. 15章  実際の英語の発音はどのように聞こえるか − 英語音声学入門
9. 16章  アメリカ英語の成立
   19章  英語史における主要時代区分
10.21章  複合・派生と現代英語のおける豊かな語彙
   23章  British EnglishとAmerican English
11.24章  意味の下落・向上と英語の歴史
   25章  意味変化と英語の歴史 − fast の意味変化
12.27章  英語の中のケルト − EnglishとBritish
   28章  イギリスの地名と英語史
13.29章  英米人の名前と多民族性
   30章  婉曲表現と英語史
14.31章  英文の構造 − 語彙力だけでは英語は分からない
15.32章  現代英語と語源

 ※計画は授業の進捗状況に応じて変更する場合もある
 ※教科書のいつくかの章はこの授業では扱わない
授業方法
Class Method
主として講義形式で授業を進める。
与えられた課題について、各自で調べた内容を授業内で発表してもらう等の双方向性の要素が
一部含まれる。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
-
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
予習;講義前にあらかじめ教科書の該当箇所を読んでおくこと。
復習:講義の要点を自分でノートなどにまとめておくこと。

教職課程履修学生は、中高教育実習での研究授業場面や卒業後の中高正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、「中高教科の自主的教材研究」に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領及び教科書等を積極的に活用する。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(50点)
・平常点等(50点) 平常点等配点内訳:小テスト20点・課題20点、授業への積極的参加度10点
・小テストは、原則として「毎回」授業開始時に実施する。
 課題は、授業「3回から4回に一度」の割合での提出が求められる。

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
課題に関しては、授業中、あるいは次週の授業中に模範解答を示す。
教科書
Textbook
菊池清明 編/英語学:現代英語をより深く知るために −世界共通語の諸相と未来−/春風社
参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
授業時間の前後に対応する。e-mail (yamamura@mukogawa.ac.jp)での連絡も可
受講上の注意
Notices
教科書は各自必ず購入すること。演習課題と試験準備には教科書が不可欠である。
授業中は、積極的に辞書を調べたり、教科書を読み返すなどして、知識の向上に努めること。
講義内容に関係のない私語、スマートフォン等の使用は厳禁する。
授業時間を有効に使い、学習効果を高めるために、座席は教員が指定する。

教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1−2 英語の歴史や構造に関して幅広く正確な知識を持っている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents


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