シラバス参照 |
年度 | 2020 |
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科目名 | 心理学実験U(2年次演習) |
担当者名 | 井上 雅勝・木村 貴彦・三好 智子 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
心理学の応用的な実験・測定方法を経験し、3年次以降の卒論研究に資する方法論的基礎を形成する。 |
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到達目標 Class Goal |
1.実証的研究の実践に関する応用的スキルを習得している。
2.実験データの収集および処理を適切に行う応用的スキルを習得している。 3.実験の計画を立てる応用的スキルを習得している。 4.実験の結果について適切な解釈ができ、卒業論文レベルの報告書を作成する応用的スキルを習得している。 |
授業内容 The Content of the Course |
心理学の実験・測定・調査方法、データ分析方法、レポートの書き方等を、実習形式で習熟する。3名の教員が担当するそれぞれの発展的な測定課題を遂行し、1つの課題を終える毎にレポートを作成する。また、心理学統計法(基礎)・心理学統計法(応用)、データ処理論T・U等の学習成果をふまえ、実際に測定したデータに対する発展的統計分析を課題のひとつとして試みる。 |
授業計画 Class Plan |
以下のテーマに基づく実習を15回(各2コマ連続)の授業で行う。
1.オリエンテーション 2−5.(1) 人間の言語処理(井上) 6−9. (2) 系列位置効果(木村) 10−13.(3) 鏡映描写(三好) 14.実験レポートの書き方・書式・文体等の演習U 15.まとめと講評およびレポート評価 |
授業方法 Class Method |
・(1)-(3)の各課題の内容は、(i) 実験計画と準備、ないし実験の説明、(ii) 測定の実施、(iii) データの分析と考察、(iv)レポートの執筆指導や相談等からなる。なお、課題の内容・性質によって、各回の進行順序や回数は異なる。
・各課題の研究内容や目的については、データ収集後に説明することが妥当な研究内容や、あるいは学生自身が企画・立案するものが含まれるため、課題の性質に応じて適宜担当教員から説明・指導する。 ・なお、14の演習については、当該年度の学年暦を勘案して、開催日を年度毎に設定する。 ・具体的日程や課題の進行順序は、オリエンテーション、および各課題の初回授業で発表する。 ・受講者全体を3組に区分し、(1)-(3)の実習課題を各組が交替で受講する。 ・テーマによっては、指定されたグループ単位で、実験・調査内容の立案と計画、実験・調査の準備、測定、分析、ディスカッション、考察を行う。 ・これらのグル−プワークに対しては、教員もその論議に参加し、どのように研究や分析を進めていくかについてもアドバイスする。 ・個人ないしグループ毎に、研究テーマに即して、オフィスアワーや電子メールを利用した個別の相談・指導・文献紹介なども行う。 ・テーマ毎に必ずレポートを作成し、提出を求める。 ・レポートの作成は、グル−プ毎、個人毎、あるいはその折衷(内容の一部がグループ毎)など、課題内容に応じて異なる。 ・レポート(電子ファイル)の提出方法については、教員によって異なるため、オリエンテーションおよび各課題の中で指示する。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
実験実習科目・ディスカッション・ディベート・グループワーク・PBL(課題解決型学習) |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
・実験の内容により、実験の立案・引用文献の収集・データ収集・データ分析・レポートの作成などの作業を、次回までにグループ単位ないし学生毎に行う。
・オフィスアワー・昼休み等の時間を利用して、教員研究室でディスカッションや相談・指導を行う場合がある。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](90点) ・平常点等(10点) 平常点等配点内訳:演習課題や実習課題への積極的参加(10点) ・各担当教員分の実験課題(4回)に3回以上欠席した場合は、当該レポートを提出しても無効とする(妥当な理由がある場合を除くが、後日理由を証明するものを提示すること)。 ・そのほか、受講上の注意を参照すること。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
・演習課題:課題終了後、授業中に回答を解説する。
・レポート:最終回に、希望者毎に対してレポートの評価を開示し、問題点などを指摘する。ただし、第3回のレポートの採点が最終回には間に合わないため、学生が各自オフィスアワーやメールなどを利用して教員に問い合わせるよう指示する(井上・木村担当分)。 ・レポート:添削しコメントを付けてGoogleクラスルーム上で返却する。また、最終回に評価についての質問を受け付ける(三好担当分)。 |
教科書 Textbook |
プリント等を配布する |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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担当教員への連絡方法 How to make Contact |
メールアドレスおよびオフィスアワーは STUDENT GUIDE For Academic Studies 参照。
・指定された相談日以外に相談等が必要な場合は、あらかじめ電子メールで教員にアポイントメントをとってから、予約された日時に参集するのが原則である。 ・相談日時については、学生側からあらかじめ複数候補を挙げること。 ・当日の相談要請は、原則不可。 |
受講上の注意 Notices |
★グループワークへの積極的な取り組みを求められる課題があること、および実験参加者に依頼してデータを測定する場面が必ずあることを承知されたい。これらが遂行できない場合は、必要な課題を遂行したとはみなされない。
・心理領域で卒論を書く学生には履修が望ましい。認定心理士資格については必修。 ・心理学実験T、心理学統計法(基礎)、データ処理論Tの単位取得と、心理学統計法(応用)、データ処理論Uの履修を前提としている。 ★授業中の私語・居眠り・実習や演習課題に集中していないとみなされる行為(スマートフォンや雑誌を見る・他の授業の内職等)については、授業への積極的参加がなされていないものと判断する。数回注意しても改まらない場合は、氏名等を聞き取った上、平常点(甚だしい場合はレポート点)を減点する。あるいは、座席を移動させる等の措置を講じる。 ・班ごとに分かれて実習を行う場合で、グループワークに積極的に参加しようとしない学生については、レポート点を減点する。 ・妥当な理由がある場合を除き、遅刻・欠席を認めない。 ・遅刻・欠席については、事前事後、連絡と理由の説明を求める。その際、証拠となるものを提示すること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1−1 心理学に関する基礎的・専門的知識を有している。
2.技能・表現 2−1 科学的な視点に基づき、様々な課題の解決に心理学の専門的知識を統合し活用できる能力を有している。 2.技能・表現 2−3 自らの考えを他者に伝えられるコミュニケーション能力およびプレゼンテーション能力を有している。 2.技能・表現 2−4 他者との円滑な関係を構築し、それを維持しながら多様な人々と協働することができる。 2.技能・表現 2−5 コンピュータを使って、収集したデータを適切に処理し、文書を作成することができる。 3.思考・判断 3−1 必要な情報を収集・整理し、あらたな問題を発見することができる。 3.思考・判断 3−2 問題に対する解決策を立案し、実行することができる。 3.思考・判断 3−3 身の回りの様々な現象を既有の専門知識と結びつけて分析的・論理的に考えることができる。 4.態度・志向性 4−1 社会環境および人間関係における課題を自ら発見し、解決しようとする積極的な姿勢をもつ。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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