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年度 2020
科目名 楽曲研究B
担当者名 松浦 伸吾
単位 2
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科目目的
Course Objectives
読譜力を高める。楽譜の流れから作曲家の心の中での楽想のふくらんでいく過程を読みとっていく。
到達目標
Class Goal
授業内に取り上げた楽曲(特にソナタ形式)を充分に理解し、それ以外の楽曲に応用する分析力をつける。
授業内容
The Content of the Course
『楽曲研究A』で獲得した分析方法や知識等をもって主に「ソナタ形式」の楽曲の分析を行う。「楽曲研究A」同様、主に「@(記号などを用いた)分析結果の楽譜への記述」「Aその分析結果における文章での説明」の2点に取り組む。取り上げる作品はピアノ独奏曲がほとんどであるが、必要に応じて声楽曲、室内楽曲、管弦楽曲、合唱曲等を紹介する。楽曲の概観と細部の両方の把握および演奏解釈との関連性について考える。
授業計画
Class Plan
第1回 『楽曲研究A』の内容の総復習(分析方法および諸形式の確認) / 『楽曲研究B』で扱う
    楽曲の形式についての概要
    (ソナタ形式、舞曲、対位法的構造を持つ形式 他)
第2回 「ソナタ形式」の楽曲について その1 ― 単純な構造を持つもの@(ハイドンのソナタ)
第3回 「ソナタ形式」の楽曲について その1 ― 単純な構造を持つものA(ハイドンの影響よ
    り ― モーツァルトとベートーヴェン)
第4回 「ソナタ形式」の楽曲について その1 ― 単純な構造を持つものB(動機配置およびその
    使用におけるアイデアについて@)
第5回 「ソナタ形式」の楽曲について その1 ― 複雑な構造を持つものC(動機配置およびその
    使用におけるアイデアについてA)
第6回 「ソナタ形式」の楽曲について その2 ― 複雑な構造を持つもの@(初期・中期ロマン派
    におけるソナタ形式の楽曲@)
第7回 「ソナタ形式」の楽曲について その2 ― 複雑な構造を持つものA(初期・中期ロマン派
    におけるソナタ形式の楽曲@)
第8回 「ソナタ形式」の楽曲について その2 ― 複雑な構造を持つものB(後期ロマン派におけ
    るソナタ形式の楽曲 および その周辺)
第9回 「ソナタ形式」の楽曲について その3 ― 様々な楽曲の紹介と分析(近代におけるソナタ
    形式の楽曲 および その周辺 ― 「新古典主義」の音楽を中心に)
第10回 20世紀の西洋クラシック音楽 ― 「新古典主義」を除く“近代”および“第2次世界大戦
    後”の作品(後期ロマン派音楽の行き詰まり→“近代”そして“第2次世界大戦後”
    ―「現代音楽」の始まり)
第11回 「ソナタ形式」の楽曲について その4
第12回 「対位法的構造を持つ形式」の楽曲について@(対位法という”技法”についての概説)
第13回 「対位法的構造を持つ形式」の楽曲についてA(フーガについて ― 技法と形式)
第14回  様々な音楽(及び“音” )から得たアイデアについて ― バロックから現代まで
第15回  予備日(「楽曲研究A」「楽曲研究B」における内容の補足)
授業方法
Class Method
・楽曲分析方法の講義および演習
・楽曲分析内容の講義および討論
・楽曲の周辺に存在する事象の説明
・楽曲分析との結果と演奏表現との関係性におけるディスカッション
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
ディスカッションおよび実習
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
各単元で扱う形式について事前に調べておくこと。
取り上げられた楽曲の録音や映像に再度触れ、楽譜を用いて演奏することが望ましい。
評価方法
Evaluation Method
・平常点等(100点) 平常点等配点内訳:レポート提出(70点)、授業への積極性・授業態度(30
 点)
・第13回に提出レポート課題の内容を発表

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
適宜、提出課題(楽譜※分析結果記述済 および 小レポート)を提示、確認・添削の上コメントを添付し返却。
教科書
Textbook
適宜プリント等の資料を配布
参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
71403@mwu.jp
受講上の注意
Notices
配布する資料は必ず持参のこと。
参考資料を3点紹介する。一読を勧める。
・アルノルト・シェーンベルク著 山縣茂太郎・鴫原真一訳『作曲の基礎技法』音楽乃友社 1971
・貴島清彦著『音楽の形式と分析』音楽之友社 1980
・アンドレ・オデール著 吉田秀和訳『音楽の形式』白水社 2008
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1−1 ソルフェージュや和声法をはじめ、多種の音楽理論の専門的知識を有している。
1.知識・理解 1−2 音楽史や文化、音楽作品とその背景に関する幅広い知識を有している。
2.技能・表現 2−2 指導者・教育者として備えておくべき伴奏、合唱・合奏指導、指揮等の知識や技術を習得している。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents


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