シラバス参照

年度 2020
科目名 ソルフェージュU
担当者名 松浦 伸吾
単位 4
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科目目的
Course Objectives
音楽活動をするための基本的スタンスを確立する。音楽的基礎能力を各個人の能力に従って順次高めていく。
到達目標
Class Goal
すべての調の旋律の初見視唱とともに、その旋律への簡単な伴奏付けができるようにする。さらに社会での音楽活動に必要な初見視奏や移調奏などの能力の養成も合わせて行う。
授業内容
The Content of the Course
「ソルフェージュTA・TB」で培った音楽的基礎能力のさらなる向上を目指し、ピアノによる伴奏を伴った視唱においては、その旋律に適したリズムや和音を工夫して行う。視唱楽譜において前期は和音記号のみを使用。後期からコードネームを併記する。初見視唱では様々な音部記号や拍子、リズムによる楽譜の正確な速読と演奏を段階的に高める。過去の有名な楽曲を用いた視唱も行う。移調奏(および移調唱)では相対的な音程感覚を養い、調性感を形成するため、徐々に難易度の高いものを選びつつも初見で取り組むことができるように教材を組み進める。それらを学習する際のトレーニングとして、単旋律、副旋律および和音の書き取り(聴音)を平行して行う。聴音課題はピアノで演奏することを主とするが、ピアノ以外の楽器や録音物を活用することもある。
なおソルフェージュに関する能力は、専攻の別や聴音能力、音楽歴などによって個人差があるため、シラバスによって決められた計画通りにいかないことも多い。示された内容は標準的なもので、クラスによっては若干変動があることを承知しておくこと。
授業計画
Class Plan
前期
第1回 授業の概要、主旨及び目標の説明 / 受講生のソルフェージュ能力の確認

※以下『視唱の練習』の内容より
第2回 「基礎練習」@(調号2つまでの調の和音と旋律の確認) / 「音階の音のみによる旋律」
    @(調号2つまで 全体での視唱練習および重要箇所の確認)
第3回 「基礎練習」A(調号3つまでの調の和音と旋律の確認) / 「音階の音のみによる旋律」
    A(調号3つまで 全体での視唱練習および重要箇所の確認)
第4回 「音階の音のみによる旋律」B(調号3つまで ピアノ和音伴奏付き視唱を一人づつ実施)
第5回 「音階の音以外の音を含む旋律」@(調号2つまで 全体での視唱練習および重要箇所の確
    認)
第6回 「音階の音以外の音を含む旋律」A(調号3つまで 全体での視唱練習および重要箇所の確
    認)
第7回 「音階の音以外の音を含む旋律」B(調号3つまで ピアノ和音伴奏付き視唱を一人づつ実
    施)
第8回 「Moll-Durについて」@(全体での視唱練習および重要箇所の確認)
第9回 「Moll-Durについて」A(ピアノ和音伴奏付き新曲視唱を一人づつ実施)
第10回 「同主調への転調」@(全体での視唱練習および重要箇所の確認)
第11回 「同主調への転調」A(ピアノ和音伴奏付き新曲視唱を一人づつ実施)
第12回 予備日(前期授業内容の補足のため)
第13回 伴奏付き新曲視唱プレテスト
第14回 前期 聴音テスト
第15回 前期 ピアノ和声伴奏付き新曲視唱テスト

後期
※以下『視唱の練習』の内容より ※テキスト『視唱の練習』にコードネームを書き加えて実施
第16回 「音階の音のみによる旋律」C / 「音階の音以外の音を含む旋律」C ※前期の復習お
     よびコードネーム読解練習として
第17回 「Moll-Durについて」B / 「同主調への転調」B ※前期の復習およびコードネーム読
     解練習として
第18回 「属調への転調」@(伴奏づけの練習を中心に)
第19回 「属調への転調」A(全体での視唱練習および重要箇所の確認)
第20回 「属調への転調」B(ピアノによる和音記号読解奏を一人づつ実施)
第21回 「下属調への転調」@(伴奏づけの練習を中心に)
第22回 「下属調への転調」A(全体での視唱練習および重要箇所の確認)
第23回 「下属調への転調」B(ピアノによる和音記号読解奏を一人づつ実施)
第24回 「平行調の転調」@(伴奏づけの練習を中心に)
第25回 「平行調の転調」A(全体での視唱練習および重要箇所の確認)
第26回 「平行調の転調」B(ピアノによる和音記号読解奏を一人づつ実施)
第27回 予備日(後期授業内容の補足のため)
第28回 伴奏付き新曲視唱プレテスト
第29回 後期 聴音テスト
第30回 後期 ピアノ和声伴奏付き新曲視唱テスト
注:
・課題の調は”調号3つ”までとしているが受講生の進度に応じて調号を増やすこともあり得る。
・視唱試験回(第13回、第15回、第28回および第30回)を除く全ての回において聴音を実施。また
 適宜、新曲視唱と移調唱(担当教員の制作した課題等を使用)を実施予定。
・受講者数、受講者の学習進度およびその他の様々な事情により、上記内容が変更されることがあ
 る。
授業方法
Class Method
・『ソルフェージュT』で使用したテキスト『視唱の練習』を用いた視唱練習
・担当教員が準備した教材を用いた聴音(単旋律、複旋律、和声)、新曲視唱および移調唄の実施
・コードネームの読解および記述の練習
・演奏に密接に関わるソルフェージュ能力についての講義
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
実習
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
『視唱の練習』の内容については毎回ごとの予習・復習を欠かせないこと。特に和音伴奏においては日々の練習の積み重ねが重要である。聴音および新曲視唱においては授業で行なった内容についての振り返りを行うこと。後期から現れるコードネームの内容については適宜復習することが必須となる。
評価方法
Evaluation Method
・平常点等(100点) 平常点等配点内訳:授業内試験(70点)、授業内の積極性・授業態度(30点)

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
授業外学習(和音伴奏および視唱)の成果を授業で一人づつ確認し講評する。
教科書
Textbook
金光威和雄編/視唱の練習 和声感の育成をかねて/音楽之友社
参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
71403@mwu.jp
受講上の注意
Notices
『ソルフェージュT』で扱ったテキスト『視唱の練習』をこの授業でも常時使用するので必ず持参のこと。
記譜用の五線譜を用意すること。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
演奏学科
1.知識・理解 1−1 ソルフェージュや和声法をはじめ、多種の音楽理論の専門的知識を有している。
2.技能・表現 2−2 指導者・教育者として備えておくべき伴奏、合唱・合奏指導、指揮等の知識や技術を習得している。

応用音楽学科
1.知識・理解 1−1 多岐にわたるジャンルの音楽に共通する幅広い専門知識を有している。
2.技能・表現 2−3 生涯学習における音楽的指導、学校教育における音楽教育の指導者としての知識や技術を習得している。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents


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