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年度 | 2020 |
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科目名 | バスケットボール |
担当者名 | 坂井 和明 |
単位 | 1 |
科目目的 Course Objectives |
本科目は、中学校教科保健体育を教授するに足る基礎的知識および技能等を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。 バスケットボールは、現在我が国で最も盛んなスポーツの一つであり、中学校および高等学校の保健体育科の中にゴール型球技として含まれる代表的なスポーツ種目である。 この科目は、バスケットボールの基本的な技術・戦術の習得はもちろん、初心者に対する指導法、ゲームの審判法および運営法などを習得することを主な目的としている。 |
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到達目標 Class Goal |
教職課程履修学生は、学修内容を当該の中学校教科内容および教材に関連づけて主体的に探究する。 <知識・理解> バスケットボールの基礎知識 ルールと審判法の理解 初心者指導における留意点の理解 ゴール型球技における攻撃の原則の理解 <技能> バスケットボールの基本技術・基本戦術 審判法とゲームの運営法 初心者への指導法 <態度・指向性> チームワーク 積極的な「コツ」の受け渡し <総合的な学習経験と創造的思考力> グループの技術的課題や戦術的課題を、熟練者がリーダーとなりチームで解決する能力 |
授業内容 The Content of the Course |
ミニゲーム(3対3や4対4)を使って基本技術や基本戦術を習得すると同時に、M-T-M methodを用いたゲームの質を高める球技スポーツの指導法を学習する。審判法も習得し、ゲームの運営方法を学習する。
クラスを6チームに分け、各チームのキャプテンを中心としたグループ学習を展開する。「知る(頭でわかる)」→「できる(身体でわかる)」→「伝えられる(本当にわかる)」の段階を経験する授業を目指す。 |
授業計画 Class Plan |
第 1回 スキルテスト、グルーピング、ワンハンドショットの基本1(メカニズムづくり)
第 2回 ワンハンドショットの基本2(飛距離アップ) リバウンド→ピボット→ゴール下ジャンプショット 第 3回 ワンハンドショットの基本3(完成) 8の字ドリブル、レイアップシュート 第 4回 審判法とゲーム運営の理解 ルールの理解→判定の理解→処置の理解→実践 第 5回 リーグ戦(1回目) :リーグ戦の運営方法を学ぶ チームの戦力を把握する 第 6回 パッシング・ゲームを作る@(ハーフコート3対3) 「私は……すればいい」をつくる 技術的課題 :キャッチングとピボットの基本 1番〜3番のシューティングドリル 戦術的課題 :場所の優先順位を理解して攻撃する 1)大事な場所から攻める 2)2秒で動く 3)飛び込む?広がる 「変わらない優先順位」が見える段階 第 7回 パッシング・ゲームを作るA(ハーフコート3対3) 「私の動きと味方の動きを関連づける」 技術的課題 :カッティング→ターゲット→レシーブ→ピボット→パス 戦術的課題 :空間へパスを送って攻撃する 1)ターゲット 2)未来にパス 3)create space?exploit space 「生まれては消える空間」が見える段階 第 8回 パッシング・ゲームを作るB(ハーフコート3対3) 技術的課題 :各種パス、ピボットを使ったプレッシャーリリース 戦術課題 :第7回、第8回授業の復習と定着 第 9回 パッシング・ゲームを作るB(ハーフコート3対3) 「味方と積極的に連動する」 技術的課題 :パス&ラン 戦術課題 :2人のコンビネーションプレーを使って攻撃する 1)バスケットボールは恋愛力 2)パス&ランで攻める 3)3人目の動きで攻める 「関係」が見える段階 第10回 パッシング・ゲームを作るC(ハーフコート3対3→ハーフコート5対5) 「連動に順次性を加える」 戦術的課題 :パスを自由自在に使い、空間を創出しながら攻撃を連続する 1)インサイドを広く 2)ミドルレンジは通過だけ 3)動かないこと 「順次性」が見える段階 中高学習指導要領記載のゴール型球技の指導目標との関連性 第11回 パッシング・ゲームを作るD(ハーフコート5対5→オールコート5対5) 「速攻→セットで攻める」 戦術的課題 :速攻とセットオフェンスを使い分ける 1)相手よりも早く早く 2)3線をショートパスで 3)セットで広がる 「局面」が見える段階 第12回 攻撃にドリブルを加える(オールコート5対5) 技術的課題 :ドリブルペネトレーション 戦術的課題 :ドリブルを使うべき状況を理解して攻撃する 第13回 リーグ戦(2回目) :パスを効果的に使って戦う 速攻とセットオフェンスを使い分けて戦う チームの戦力向上度を評価する 第14回 トーナメント戦 :トーナメント戦の運営方法を学ぶ 戦術的課題 :学習内容を総合的に発揮して戦う 第15回 スキルテスト、筆記テスト、まとめ |
授業方法 Class Method |
実技授業、グループ学習
クラスを6チームに分け、各チームのキャプテンを中心としたグループ学習を展開する。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
グループワーク |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:授業中に提示する次回の授業テーマについて参考図書に目を通しておくこと。
復習:授業中に配布するプリントの「今日わかったこと・わからなかったこと」「今日できたこと・できなかったこと」「指導者立場になった時の工夫」蘭に各自記述を行うことにより授業の復習を行うこと。 教職課程履修学生は、中学校教育実習での研究授業場面や卒業後の中学校正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、「中高教科の自主的教材研究」に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領および教科書等を積極的に活用する。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点等(100点) 平常点等配点内訳:スキルテストによる個人技術評価50点,ゲームによるチーム成績評価15点,筆記試験による技術・戦術・ルールの理解15点、授業ノート評価10点,授業への積極的参加度10点 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
筆記試験の結果は,翌週授業にて答案を返却して解説を行う。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
日本バスケットボール協会/バスケットボール指導教本/大修館書店 日本バスケットボール協会/バスケットボール指導教本 改訂版 上巻/大修館書店 日本バスケットボール協会/バスケットボール指導教本 改訂版 下巻/大修館書店 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
なし |
担当教員への連絡方法 How to make Contact |
研究室:GA504
メール:k_sakai@mukogawa-u.ac.jp オフィスアワーは、Student Guideで確認 |
受講上の注意 Notices |
教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
2.技能・表現 2-1 健康・スポーツを実践・指導・管理するにあたり、基本的・専門的技能を有している。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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