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年度 2020
科目名 薬物動態・相互作用学特論
担当者名 岡村 昇・繻エ 晶子・土下 喜正・濱 宏仁・平田 純生
単位 2
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科目目的
Course Objectives
薬物動態は、疾患や患者の状態、併用薬剤などにより変動する。基本的な薬物動態解析法を修得するとともに、その臨床への応用に関する知識と技能を修得することを目的とするとともに、変動要因として重要な薬物相互作用について、機序およびその回避法について理解することを目的とする。また、TDMによる薬物投与設計を実践するための基本的知識・技能を修得するとともに、薬物治療の個別化に関する基本的知識と技能についても修得することを目的とする。
到達目標
Class Goal
1)コンパートメントモデル、モーメント解析など臨床で用いることのできる薬物動態解析法とその臨床応用について説明できる。
2)代謝酵素、薬物輸送系を介した薬物相互作用の機序と対処法について説明できる。
3)添付文書情報から得られる薬物動態情報から、医薬品の適正使用を行う上で重要な情報を抽出できる。
4)TDMによる薬物投与設計の利点を説明できる。
5)患者個々の薬物動態パラメータを活用して有効かつ安全な投与設計を提案できる。
6)TDMを実施する場合の留意点について列挙できる。
授業内容
The Content of the Course
留意すべき薬物動態の変動について、そのメカニズムから講義し、臨床上、考慮すべき因子とその薬物動態への影響について講義する。留意すべき薬物相互作用について理解を深めるとともに、併用禁忌における代替措置についても講義する。
授業計画
Class Plan
(土下)
第 1回 臨床薬物動態の基礎・臨床薬物動態学とTDM・TDM症例と解説
第 2回 薬物相互作用の考え方・薬物動態学的相互作用・相互作用の臨床への展開・応用
(平田)
第 3回 薬物動態パラメータの活用法とTDM
第 4回 腎機能の正しい評価法
(岡村)
第 5回 臨床薬物動態の基礎
第 6回 薬物輸送系を介した相互作用
第 7回 薬物代謝酵素を介した相互作用
(繻エ)
第 8回 薬物相互作用に関する基礎的知見と医療現場での取り扱い(その1)
(未定)
第 9回 薬物相互作用に関する基礎的知見と医療現場での取り扱い(その2)
第10回 薬物相互作用に関する基礎的知見と医療現場での取り扱い(その3)
授業方法
Class Method
講義型授業
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
原則、講義型授業であるが、講義中にディスカッションを行うこともある。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
薬理学、薬剤学などの復習をしておくこと。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](100点)

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
 レポートに対するフィードバックは授業中に解説、あるいはMUSESにて掲示する。
教科書
Textbook

参考書
Reference Books

地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
岡村:臨床薬学研究室(薬学教育研究棟4階)
繻エ:臨床薬学教育センター
平田、土下:事務に問い合わせること
受講上の注意
Notices
臨床を意識して受講すること。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-2医薬品の開発のための医薬品の有効性・安全性評価、製剤化、治験などの「応用薬科学」に関する専門的な知識を有し、体系的に理解している。
2.技能・表現 2-2「応用薬科学」に関する研究を行うための技能を有し、新たな展開を図ることができる。
2.技能・表現 2-3「臨床薬科学」に関する研究を行うための技能を有し、新たな展開を図ることができる。
3.思考・判断 3-1「基礎薬科学」、「応用薬科学」あるいは「臨床薬科学」分野の新たな問題・課題を見出すことができる。
3.思考・判断 3-2「基礎薬科学」、「応用薬科学」あるいは「臨床薬科学」分野の新たな問題・課題の解決への方策を提示できる。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
薬剤師として臨床経験のある講師による講義である。

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