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年度 2020
科目名 生命の恒常性と情報伝達
担当者名 伊勢川 裕二
単位 2
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科目目的
Course Objectives
生命体が自己保全のために、如何に恒常性を維持しているか、そのための制御機構がどのようになっているのか、情報伝達機構を中心に理解を深める科目である。特に理系の学生にとって備えておくことが望ましい教養を各分野の最先端で研究されている先生方にお話しいただくので、生命体において生命を維持し、身体を如何に形成するかについて、必要な知識やそれを支えるための基礎研究がどのように行われているかについて知り、教養として身につけることを目的とする。
到達目標
Class Goal
生命維持のための恒常性を維持するための機構として、情報伝達機構がどのように作用しているのか、現代の治療の現場において生命科学的知識や手法をどのように駆使しているかを認識し、生命の維持と恒常性の関係、恒常性を維持するための情報伝達機構の存在を認識することを目標とする。
授業内容
The Content of the Course
命を守るために人類が本来備得ている恒常性をどのように利用し、また、生命活動や治療や医療の現場において生命科学的知識や手法をどのように駆使しているかを認識し、個々人の生命維持に対する意識と生命の神秘の一端を知り、命の重さを認識する必要性を喚起すること。
授業計画
Class Plan
【授業回数】15回

15回授業を下記のようなオムニバス形式で行う。

1)15回の授業で扱うテーマの概略と関連性      (武庫川女子大学教授・伊勢川 裕二)
2)時空間ネットワークを介したエネルギー代謝のシグナル伝達T―体内時計の基礎―
                              (神戸大学准教授・山下 陽子)
3)時空間ネットワークを介したエネルギー代謝のシグナル伝達U―体内時計とエネルギー代謝―
                              (神戸大学准教授・山下 陽子)
4)時空間ネットワークを介したエネルギー代謝のシグナル伝達V ―体内時計と疾病―
                              (神戸大学准教授・山下 陽子)
5)脂質酸化物の制御による疾患治療戦略とシグナル伝達T
―医学系研究の発展と酸化ストレスの概要―
                      (産業技術総合研究所研究グループ長・七里 元督)
6)脂質酸化物の制御による疾患治療戦略とシグナル伝達U 
                    ―ストレスの客観的評価とストレスマネジメント―
          (産業技術総合研究所研究グループ長・七里 元督)
7)脂質酸化物の制御による疾患治療戦略とシグナル伝達V
  ―ダウン症およびマラリア感染症に対する新たな治療戦略―
                     (産業技術総合研究所研究グループ長・七里 元督)
8)性ホルモンによる情報の伝達T―性ホルモンと性差形成― (大阪府立大学准教授・原田 直樹)
9)性ホルモンによる情報の伝達U―性ホルモンと疾患―   (大阪府立大学准教授・原田 直樹)
10)性ホルモンによる情報の伝達V― 性ホルモンと植物エストロゲン―
                             (大阪府立大学准教授・原田 直樹)
11)サイトカインによる免疫制御のシグナル伝達      (大阪薬科大学教授・福永 理己郎)
12)造血サイトカインによる血液細胞の産生機構       (大阪薬科大学教授・福永 理己郎)
13)副甲状腺ホルモン(PTH)の細胞内シグナル伝達系と骨代謝T―概要― 
                            (武庫川女子大学教授・仲谷 照代)
14)PTHの細胞内シグナル伝達系と骨代謝U
             ―PTHの働き:骨形成と骨吸収そしてそれに関わる酵素の発現調節―                            (武庫川女子大学教授・仲谷 照代)
15)生体の恒常性維持機構のまとめ            (武庫川女子大学教授・伊勢川 裕二)

※担当者の都合で順番が変更になることもある。
授業方法
Class Method
オムニバス形式で、生命を守るための恒常性を維持するための情報伝達機構について行う。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
講義形式を基本とする授業であるが、適宜質問、意見交換を行う。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
授業においては内容のプリントを配り、それを基に話を進めますが、各テーマに対して興味を抱くことや疑問に思うことを各自調べ、授業中に質問し、授業を双方向性のより深いものにすることが望ましい。
評価方法
Evaluation Method
・平常点等(100点) 平常点等配点内訳:平常点等配点内訳:小レポート5題(講義担当者1名当たり1題)、各20点

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
レポートを採点後、各先生方に講義およびレポートに対する総評をいただき、info@MUSES上の掲示板に公表する。
教科書
Textbook

参考書
Reference Books
山本雅・仙波憲太郎/シグナル伝達イラストマップ/羊土社
地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
isegawa@mukogawa-u.ac.jp
受講上の注意
Notices
今回のような各分野の最先端を走っておられる先生方が同じ講義に会することは他ではまずないので、このチャンスを生かして積極的に授業に参加し、教養を高めてほしい。

【重要】
 2019年度より、共通教育科目では「授業公欠」の扱いを全廃し、共通教育の受験資格を変更している。これに伴い、授業では学修成果のアウトプットの回数を増やし、多面的な評価を行う方向に変えている。
このため、事前に分かっている欠席や体調不良等での突発的な欠席もありうることを踏まえ、安易に欠席しない受講態度が不可欠となる。
(詳しくは「共通教育履修ガイドブック」を参照すること。)
なお、学科の基礎教育科目、専門教育科目、および資格課程科目は従来通りの履修ルールで実施される。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy

実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents


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