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年度 | 2021 |
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科目名 | 論理と数理入門 |
担当者名 | 藤井 善仁 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
大学生活を有意義に過ごすためには与えられた「情報」をどのように整理し、どのように処理(作業)をしていくのかという「力」が必要となる。こうした「力」は意識しなければ自然と身につくものではないが、訓練により誰しもその「スキル」が向上していくものである。 この授業では、大学生として今後、就活等でも必要となる「社会人基礎能力」の基礎となる「力」を訓練していくことを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
第一に、論理や数理能力が社会や自分の身近な生活にとって、関連性が希薄と思っている学生を対象に、筋道立てて論理的に考え、それらを簡単な数式で表現することの「面白さ」と「楽しさ」を実感してもらうこととする。第二に、初等的な数学知識を使い、基礎的計算テクニックの向上、文章題から必要な「情報」を整理し、簡単な「数式」を導き出せることを目標とする。 |
授業内容 The Content of the Course |
「論理編」では、就職試験(民間就職・公務員試験など)で必要となる筆記試験対策(SPIなど)として、「判断推理」能力の基礎を高める練習を実践していき、「数理編」では、「数的推理」能力の基礎を高める練習を実践していくこととする。 また、論理と数理の基礎訓練を通じて、大学生として必要なリテラシー能力も鍛錬する。「リテラシー」とは、狭義には「読み書き」の力を意味するが、皆さんが触れる情報やすでにある知識を自在に活用していく「力」のことでもある。 さらに、公務員試験やSPIの問題を題材に数的処理を苦手とする学生に対し、問題を「解く」作業の重要性と楽しさを丁寧かつ平易に説明することとする。併せて、ただ計算を行うのではなく、文章題の中で「なぜ」そのような式を立てることができるのかという「数式の意味」を重視した授業を展開する。 |
授業計画 Class Plan |
【授業回数】15回 第1回 オリエンテーション(授業の進め方など)および整数(倍数と約数) 第2回 剰余、整数の性質、カレンダー 第3回 数列、n進法 第4回 割合と比、売買算 第5回 濃度、速さ(旅人算) 第6回 速さ(通過算)、場合の数 第7回 順列と組合せ、確率1(確率の基礎概念) 第8回 確率2(じゃんけんの確率) 第9回 論理と命題(対偶、ベン図の基礎、三段論法) 第10回 ド・モルガンの法則、キャロル図 第11回 交わりの最小個数、順序、連環の順、勝ち負け 第12回 真偽(真偽の基礎と考え方、ウソの発言) 第13回 方程式・不等式1(一次方程式の解法、一次不等式の解法) 第14回 方程式・不等式2(過不足算、年齢算、平均算) 第15回 授業の総括としての「理解度確認テスト」 |
授業方法 Class Method |
プレゼンター(書画カメラ)を用い、教材(講義ノート)をスクリーンに映写した効果的な授業を行う。講義形式を基本としつつ、問題演習を多く取り入れた授業を展開する。 また、対面授業であっても、授業動画は毎時、YouTubeにアップし、オンデマンド形式で予復習に活用できるように配慮する。質問対応に関しては、対面でも遠隔(zoomでの個別対応)でも学生の希望に応じて適宜、対応する。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
自主学習支援(google classroomやSNS)を活用する。毎時、授業動画をYouTubeにアップするので、各自、予習・復習に活用することが望ましい。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
講義ノートの予復習課題を解くことで、予習・復習に活用すること(毎回の授業で課題を指示することとする)。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](60点) ・平常点(40点) 平常点等配点内訳: ⇒レポート(60点):最終授業で実施する理解度確認テスト ⇒毎回の授業で実施する小テスト(25点) ⇒コメントシート(15点) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
毎回の授業で配布するコメントシートは、次回授業時冒頭で受講者全体向けにフィードバックを行う。匿名性を担保し、受講者全体に有益な質問(質問=公共財)への回答を毎回、行うことで積極的に疑問点を質問できるように最大限、配慮する。 |
教科書 Textbook |
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教科書コメント |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
数学や数字、図解などに苦手意識がある場合でも,理解できるように丁寧な解説をするので,積極的に履修して下さい.授業外における対面式での質問ができない場合でも,遠隔(zoomなど)で質問の対応をするので,心配はありません. 毎回、授業内に問題を「解く」ことで、論理と数理に慣れることを目標にしているため、欠席することなく、授業に参加することが最も肝要となる(授業に参加し、不明点を逐次、質問できる環境を作ることで、授業内容を全員が理解できるように最大限サポートを行う)。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1. 知識・理解 1-2 自らが目指す将来キャリアで活躍するために必要な基礎的・専門的知識を習得している。 2. 技能・表現 2-1 自らの暮らしを環境にあわせて柔軟にデザインするための技能を習得している。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
民間企業における採用担当経験や行政機関での人材育成(職員研修)経験を生かした授業を展開する。 |
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