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年度 2021
科目名 日本古典文学概論
担当者名 寺島 修一
単位 2
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科目目的
Course Objectives
日本古典文学を学習・研究するのに必要な知識を習得し、日本文学研究の様々な観点を知る。また本科目は、中高教科国語、高校教科書道を教授するに足る基礎的知識および技能等を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。
到達目標
Class Goal
日本古典文学について、大学での学習・研究に必要な視点を獲得している。教職課程履修学生は、学修内容を当該の中高教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。
授業内容
The Content of the Course
日本の古典文学の読解に必要なさまざまな観点を順次取り扱う。古典文学は現代の文学作品とは異なり、一読してその内容をつかむことは難しいところがある。古文の理解が困難であることはその大きな理由の一つであるが、それだけではなく、そのことも含めて古典文学が成立した時代が現代から大きく隔たった時代であることがその根本的な理由である。言葉が異なるのみならず、人々の暮らしや宗教、物の見方や考え方など、広い意味での文化のあり方が現代とは異なっている。また、数百年から時には千年を超えて作品が伝来してきたことにも十分な注意を払う必要がある。そうした文学作品を読解するためには、単に言葉の意味を理解するだけではなく、文化的な相違を踏まえて作品に接近するための方法を理解しておくことが必要であり、また、そのような方法を取ることによって初めて言葉の意味もよくわかるようになる。そうした視点に立ち、文学作品の具体的な読解を通して、古典文学をめぐるさまざまな知識を説明し、文学研究の方法を概説する。
授業計画
Class Plan
第1回 複製と翻刻―『方丈記』―(1)
第2回 複製と翻刻―『方丈記』―(2)
第3回 注釈書を読む―『方丈記』―(1)
第4回 注釈書を読む―『方丈記』―(2)
第5回 校異と校訂―『伊勢物語』―(1)
第6回 校異と校訂―『伊勢物語』―(2)
第7回 異本の世界―『平家物語』―(1)
第8回 異本の世界―『平家物語』―(2)
第9回 伝承と作品―『宇治拾遺物語』―(1)
第10回 伝承と作品―『宇治拾遺物語』―(2)
第11回 作品の相互関係―『古今集』―(1)
第12回 作品の相互関係―『古今集』―(2)
第13回 和歌の修辞―枕詞・序詞―
第14回 和歌の修辞―縁語・掛詞―
第15回 和歌の修辞―本歌取・本説取―
授業方法
Class Method
対面授業で、講義資料の配付と板書を中心に進め、ミニッツペーパーを用いてフィードバックを行う。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
毎回配付される資料に基づいて復習し、基礎的な知識については確実に身につけること。
課題の提出を求めることもある。
教職課程履修学生は、中高教育実習での研究授業場面や卒業後の中高正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、「中高教科の自主的教材研究」に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領および教科書等を積極的に活用する。
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:小テスト・小レポート・課題・宿題85点と授業への積極的参加度15点。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
提出された課題に対してはコメントを付して返却する。
教科書
Textbook
教科書コメント
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-1 日本語および日本文学に関する基礎的また専門的知識を修得している。
3.思考・判断 3-1 日本語・日本文学に関して身につけた専門的知識を捉えかえし、批判的に考察する能力を備えている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents

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