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年度 2021
科目名 日本近代文学史
担当者名 山本 欣司
単位 2
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科目目的
Course Objectives
近現代を範囲として、主要な作品や作者を知るとともに、文学形態や作風や主題等の変遷を理解する。また本科目は、中高教科国語、高校教科書道を教授するに足る基礎的知識および技能等を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。
到達目標
Class Goal
日本近代文学を時系列に沿って理解している。教職課程履修学生は、学修内容を当該の中高教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。
授業内容
The Content of the Course
【オンデマンド型】 Classroomに資料と音声ファイルをアップする方法をとります。
ラジオを聴きながら、テキストに書き込みをしていくような感覚で受講でき、対面授業とあまり変わらないと、昨年度は好評でした。
俳優さんによる作品朗読やラジオドラマなども積極的に活用し、実際に文学作品に触れていただく予定です。

日本の近代文学史を、明治20年頃の成立期から順を追って眺めていきます。
この授業では、主要な作家・作品を取り上げ、内容をかみ砕いて説明しつつ、どのような発想でそれらの作品が書かれたのか、どんなグループに属しているかなどを、理解しやすい形で理解していただきます。
今、みなさんが当たり前と思っている小説の形式・内容が、ある時期に、ある作家の努力によって切り開かれたのであることを知ってほしいと思います。
授業計画
Class Plan
■1〜3回 写実主義とロマン主義
坪内逍遥「小説神髄」「当世書生気質」と二葉亭四迷「浮雲」
森鴎外「舞姫」と幸田露伴「五重塔」、樋口一葉「たけくらべ」、泉鏡花「外科室」

■4〜9回 自然主義と反自然主義
島崎藤村「破戒」、田山花袋「蒲団」
夏目漱石「夢十夜」「こころ」、森鴎外「雁」「阿部一族」
白樺派:武者小路実篤「友情」、志賀直哉の私小説・心境小説
耽美派:谷崎潤一郎「春琴抄」
芥川龍之介「地獄変」「戯作三昧」

■10〜13回 モダニズム文学とプロレタリア文学
新感覚派:横光利一「機械」と川端康成「伊豆の踊子」「雪国」
小林多喜二「蟹工船」と葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」

■14、15回 戦中・戦後の文学
無頼派:太宰治「富嶽百景」「斜陽」と坂口安吾「堕落論」「桜の森の満開の下」
三島由紀夫「金閣寺」と安部公房「砂の女」
授業方法
Class Method
作家・作品を紹介レジュメを用いて、さまざまな作家や作品に触れていただこうと考えています。
【オンデマンド型】なので、基本的に自分のペースで受講できます。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
作品の見所を説明するだけではなく、眠たくならないように、受講生の意見を求めながら進めていきたい。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
授業をきっかけとして、いろいろな作品にふれていただく予定です。

教職課程履修学生は、教育実習での研究授業場面や卒業後の授業での指導場面を想定して、当該科目の修得内容を活用しつつ、自主的・主体的に教材研究に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領、教科書等を積極的に活用する。
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:小レポート
毎週の意見
授業への積極的参加度
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
提出されたレポートや、時々書いてもらう小課題については、よく書けているものを取り上げて詳しくコメントを付すなどして、どのように考えて、どのように表現(執筆)すればよいか分かるようにします。
教科書
Textbook
教科書コメント
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
特になし
受講上の注意
Notices
毎回、文学史において重要な作品や概念について説明するので、欠席しないよう心がけてほしい。

教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-1 日本語および日本文学に関する基礎的また専門的知識を修得している。
3.思考・判断 3-1 日本語・日本文学に関して身につけた専門的知識を捉えかえし、批判的に考察する能力を備えている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
高校での講師経験や、大学での教職指導経験、また入試問題作りに精通していることにより、近代文学史に関して充実した知識を有している。

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