シラバス参照 |
年度 | 2021 |
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科目名 | 教育・学校心理学 |
担当者名 | 玉木 健弘 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
教育現場では日々様々な問題が発生しているため、このような問題の背景を理解し、改善するための援助方法を検討するための心理的アセスメントについて理解することが必要になる。 本講義では、教育現場でできる援助方法を検討し、他機関との連携ならびに学校内でのケース検討会議の方法を理解する。さらに、保護者との関わり方や介入方法を学び、必要な援助方法を考えるとともに、心理社会的課題も考えられる能力を身につける。 |
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到達目標 Class Goal |
1.教育現場において生じる問題およびその背景について説明することができる。 2.教育現場で必要な児童・生徒理解に対する心理学的見方や心理的アセスメントについて理解する。 3.児童・生徒への心理教育的援助方法について理解する。 4.教育現場においてチームアプローチ、機関連携、ケース会議などをコーディネートする援助サービスの技能について理解する。 5.保護者に対する関わり方や介入方法について理解する。 6.教育現場における心理社会的課題および必要な援助方法について説明できる。 |
授業内容 The Content of the Course |
教育現場に心理職が配置された背景には、教育現場でのいじめ問題や不登校児童生徒の増加など、児童生徒のこころに関わる様々な問題が挙げられる。これらの問題を改善するためには、児童生徒や保護者の抱える悩みを受け止め、カウンセリング機能を充実することが必要である。 教育現場は、学力の指導だけでなく、児童生徒の心理的な発達を支援・援助する活動も重要である。また、児童生徒の支援・援助だけでなく、保護者、教員に対しても必要に応じて、心理職は、心理的な支援・援助を行う。さらに、教育現場を理解するためには、教育に関連する法令や提言などについても学ぶことが必要であるため、講義の中でもこれらのことも扱う。 以上のことから、本講義では、教育現場での課題や問題への対応を学ぶととともに、心理相談に必要な知識および教育に関連する法令等について学ぶ。 |
授業計画 Class Plan |
1. オリエンテーション・教育現場での心理職について 2. 学校で使う心理的手法(1) 3. 学校で使う心理的手法(2) 4. 学校で使う心理的手法(3) 5. 児童生徒の問題(1) 6. 児童生徒の問題(2) 7. 児童生徒の問題(3) 8. 児童生徒の問題(4) 9. 児童生徒の問題(5) 10.児童生徒の問題(6) 11.学校で使う心理検査(1) 12.学校で使う心理検査(2) 13.学校で使う心理検査(3) 14.学校で使う心理検査(4) 15.関係機関・関係者との連携 なお、授業内容は変更する場合がある。 |
授業方法 Class Method |
オンデマンド型で授業を行う。 授業動画および授業配付資料は、classroom「2021年度 教育・学校心理学」から配信される。 授業の理解度を測定するための小テストを実施する。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
授業について理解度を確認する小テストの実施、授業について質問を記入するコメントシートなどを必要に応じて実施する。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:シラバスを読み,授業内容に関連する参考書などを読んでくる。 復習:授業中に出てきた専門用語や内容について参考書などで調べ,意味を理解しておく。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](70点) ・平常点(30点) 平常点等配点内訳:小テスト・小レポート等の課題 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
授業課題については、提出された課題の内容について全体に説明する。また、質問等があれば、メールで質問をする。 |
教科書 Textbook |
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教科書コメント |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
・講義予定は,進行状況によって変更する場合がある。 ・心理学を学ぶ観点から、講義中に心理学に関する調査用紙を配信することがある。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-1 心理学に関する基礎的・専門的知識を有している。 2.技能・表現 2-1 科学的な視点に基づき、様々な課題の解決に心理学の専門的知識を統合し活用できる能力を有している。 2.技能・表現 2-4 他者との円滑な関係を構築し、それを維持しながら多様な人々と協働することができる。 3.思考・判断 3-1 必要な情報を収集・整理し、あらたな問題を発見することができる。 3.思考・判断 3-2 問題に対する解決策を立案し、実行することができる。 4.態度・志向性 4-1 社会環境および人間関係における課題を自ら発見し、解決しようとする積極的な姿勢をもつ。 4.態度・志向性 4-2 個人および個人と他者との関係に関心をもち、多様な場面において人との関係づくりができる。 4.態度・志向性 4-3 社会の一員としての役割を見いだし、人を援助することができる。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
教育現場に心理職として勤務。講義内容ごとに「心理職として、どのように対応するか、どのように解釈をするか」ということを説明し、授業内容の理解を深める。 |
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