シラバス参照

年度 2021
科目名 食品プロセス学
担当者名 松井 徳光
単位 2
履修便覧ページへ
★★「単位」には開講学年の単位が表示されています。★★
★★「単位」が「-(ハイフン)」で表示されている場合は各自の履修便覧で単位を確認してください。★★


科目目的
Course Objectives
本講義は、食品の加工、保存の原理や方法の講義を通して具体的に修得することを科目目的としている。
到達目標
Class Goal
本講義は、食品の加工、保存の原理や方法の知識を習得するだけではなく、応用能力を身につけ、日常の食生活をより豊かにすることを到達目標とする。
授業内容
The Content of the Course
食生活に占める加工食品の割合は年々増加し、加工食品なしに食生活を営むことは、現代では不可能に近い。特に日本は食糧資源の乏しい国であるため、資源の有効利用や新しい食品の開発と共に、効果的な保存法についても積極的に考える必要がある。本講義では食品の加工原理や加工工程、保存法とその原理、食品の包装、加工食品の規格や表示などについて教科書に沿って学習する。
授業計画
Class Plan
以下の計画で講義するが、理解度などの状況から、講義の時間や順番を変更する場合がある。

第1回  食生活と食品加工

第2回  農産食品の加工(1) 穀類、豆類の加工品

第3回  農産食品の加工(2) いも類、野菜類、果実類などの加工品

第4回  畜産食品の加工    畜肉類、乳類、卵類の加工品

第5回  水産食品の加工    魚介類、海藻類の加工品

第6回  食用油脂および調味料

第7回  嗜好食品       嗜好飲料、アルコール飲料、菓子

第8回  食品の加工法
 
第9回  食品の保存法(1)  乾燥、塩蔵、糖蔵、酢漬など

第10回  食品の保存法(2)  低温貯蔵、ガス貯蔵、燻煙など

第11回  食品の包装および規格、表示

第12回  加工食品と微生物   有用微生物、有害微生物

第13回  加工食品と健康    食中毒、食品添加物、機能性食品

第14回  食品の輸入問題    輸入食品、遺伝子組換え食品

第15回  まとめ

定期試験
授業方法
Class Method
主として教科書とパワーポイントを使用する。パワーポイントを使用する場合は、その内容が記載されたプリントを配布する。重要なキーワードをチェックしながら、講義内容を理解する。関連する重要な問題を紹介するなど毎回の授業で定期試験の対策を行う。さらに、管理栄養士国家試験の過去問を例にあげるので、皆で一緒に国試対策も行う。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
授業の中で、受講者全員に対して問いかけをし、わかる人全員で回答する方法をとる。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
食品プロセス学は、食品学分野で応用科目に位置付けられている。したがって、2年生までに習った微生物学、食品加工学実験、調理学、食品学、食品素材学、食品衛生学、生化学、栄養学などの関連科目をしっかりと復習し、すでに習った知識を完璧に理解しておくこと。
  予習:授業計画に記載されているキーワードについて事前に調べておくこと。
 復習:講義内容を復習し、専用のノートにまとめておくこと
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(70点)

・平常点(30点) 平常点等配点内訳:授業への積極的な参加度(15点)、第15回目の授業で実施する小テスト(15点)に対して評価する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
第15回目に本授業の全体のまとめを行い、引き続き、小テストを実施する。小テスト終了後に、模範解答を示すと共に解説する。
教科書
Textbook
食品加工学/西村公雄・松井徳光 編/(株)化学同人
教科書コメント
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
本講義を受講することにより、加工食品に対しての興味・関心を高め、主体的に地域の食品売り場へ足を運ぶように心がける。加工食品への見聞を広くするだけではなく、地域と学生とのコミュニケーションの場を広げ、自然発生的に地域との連携を生み出す。そして、より社会についての興味と関心を持つようにし、地域貢献につなげる。
受講上の注意
Notices
本科目は食品関連科目の中で応用に位置づけられる科目である。「食品学」「食品素材学」「微生物学」のみならず、関連する既修得科目の復習と予測される内容に関して必ず予習すること。私語を慎み、真剣かつ興味・関心をもって受講すること。また、双方向の授業を展開するため、全員への問いかけをする。その時、わかる場合は、必ず、わかる人全員で、応えること。決して、無視をしたり、無関心な反応はしないこと。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-2食べ物と健康との関係について、基礎的・専門的知識を身に付けている。
2.技能・表現 2-3食品開発や食品管理などで必要となる技能・表現力を身に付けている。
3.思考・判断 3-1健康や栄養・食に関する情報を自ら収集する能力を身に付けている。
4.態度・志向性 4-1個人や社会が抱える様々な健康栄養問題を積極的に学習する態度を身に付けている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
日本学術振興会特別研究員として、文部省(現在の文部科学省)から給与が支給され、京都大学化学研究所の微生物化学部門において研究に従事していた。本科目の内容は微生物による発酵学、化学の知識に基づくものが多く、実務経験の知識が活かされている。

シラバス参照