シラバス参照

年度 2021
科目名 統計学演習
担当者名 丹田 佳子
単位 2
履修便覧ページへ
★★「単位」には開講学年の単位が表示されています。★★
★★「単位」が「-(ハイフン)」で表示されている場合は各自の履修便覧で単位を確認してください。★★


科目目的
Course Objectives
統計学は、私たちの身の回りの情報を「正確に読みとり、有効に活用する」ための手段すなわち情報のルールである。この授業では、様々な例題に取り組むことにより情報の基本・扱い方を身につける。
到達目標
Class Goal
専門知識・技術到達目標
1.様々な調査や実験から得られるデータの特徴や傾向を把握できる。
2.数値が持つ意味を理解し、第三者が分かるように表現できる。
3.エクセルが使いこなせる。

社会人基礎力到達目標
4.分からない箇所を理解するために積極的に質問・意思表示できる。
5.フリーディスカッション時には、情報交換・共有(コミュニケーション)ができる。
授業内容
The Content of the Course
読み書の能力をリテラシーという。現代を生き抜く私たちは、ITという強力なパートーナーを得たことにより全ての学問分野を横断し、世界のいたるところ、人生のいたる瞬間で、知りたいと望む問に対し最速で最善の答えを出すことができる「統計リテラシー」を身に付けることができるようになった。
 ビジネス領域では、統計学を応用したソリューションのことをビジネスインテリジェンスと呼び、どんな分野の議論においても、データを集めて分析することで最速で最善の答えを出す重要な学問領域となった。
 統計学演習では、この統計リテラシーの基礎
  (1)Excelを使いこなす。
  (2)データの特徴をビジュアルに、あるいはアカデミックに表現する。
  (3)図表や数字の持つ意味を理解し、自分の言葉で表現できる。
  (4)集計・分析の結果(情報)は、常に見やすさ・美しさを意識する。
を様々な調査(マーケティング調査)や実験から得られたデータを想定して学ぶ。
 (統計学は、数学というより算数と日本語による説明力、哲学的発想が要求される。)
授業計画
Class Plan
統計学とは
 第1回 統計学の話・研究倫理教育
  (1)統計リテラシーの解説
  (2)あみだくじゲームから統計を考える    
  (3)度数分布の考え方
 第2回 官報のデータ検索とデータ処理
  (4)様々なグラフの役割(棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ)
情報の変数が1つの場合
 第3回 調査データ全体(標本)の特徴をビジュアルに表現する方法
  (1)度数分布表と度数分布図の作成:質的データの場合(関数COUNTIF)
 第4回 調査データ全体(標本)の特徴をビジュアルに表現する方法
  (2) 度数分布表・度数分布図の作成:量的データの場合(関数FREQUENCY)
 第5回 調査データ全体(標本)の特徴をアカデミックに表現する方法
  (1)代表値A:平均値:単純平均・加重平均・中央値・最頻値
 第6回 小テスト(第1回目から4回目までの内容を中心とする)
 第7回 調査データ全体(標本)の特徴をアカデミックに表現する方法 
  (2)代表値B:ばらつき:分散・標準偏差(関数VARA、STDEVA)
 第8回 個々のデータの特徴を表現する方法
  (1)基準値・偏差値
 第9回 個々のデータの特徴を表現する方法
  (2)正規分布・標準正規分布と確率
  (3)データ値から確率を求める:累積確率(関数:NORMSDIST)
 第10回 個々のデータの特徴を表現する方法
  (4)確率からデータ値を求める:逆累積確率(関数:NORMSINV) 
情報の変数が2つの場合
 第11回 質的データのクロス集計・ピボットテーブル
 第12回 中間テスト(第5回目から第10回目までの内容を中心とする)
 第13回 量的データのクロス集計・ピボットテーブル
 第14回 量的データをアカデミックに表現する方法
  (1)散布図
  (2)相関係数(関数:CORREL)
  (3)回帰直線と回帰式(関数:SLOPE、INTERSEPT)
 第15回 総合演習
 定期試験は授業時間外の試験期間中に実施する(第11回目以降の内容を中心とする) 
授業内の小テストと中間テストの範囲と日程は、進行度合いにより変更になることがある。
また、統計の基本となる平均、ばらつき、確率、グラフ等はテスト範囲にかかわらず使用する。
授業方法
Class Method
・統計学を修得するためには、読み書きの能力(リテラシー)が必須である。授業の最初の10分間をリテラシーのための時間に充てる
・授業の最初に説明を行う。授業の中心は例題に取り組む演習形式である。
・応用問題に取り組む時間は、積極的に周りとディスカッションする。
・ICT機器を活用した双方向授業を取り入れる。
・授業の参考資料としてプリントを配布する(あくまで参考資料である)。
・授業のためのサンプル収集や先輩の調査研究に協力してもらうことがある。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
ディスカッション
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
・Excelの基本操作を学習しておくこと。
 (コピー・貼付の形式、絶対参照、数式の入力、グラフ作成など)
予習
・事前にプリントが配布された場合は、熟読してくること。
・授業計画に記載しているキーワードについて事前に調べておくこと。
・事前にキーワードが提示された場合、そのキーワードについて調べておくこと。
復習
・毎回課される練習問題は、各自が復習として取り組むこと。
・練習問題の正解と回答を照らし合わせ自己採点し確認すること(確認後再提出すること)。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(30点)

・平常点(70点) 平常点等配点内訳:小テスト(30点)、中間テスト(30点)、練習問題の自己採点後の提出(10点)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
・練習問題の解答は、提出締め切り以降にmwu.jpのクラスルームから配信する。
・練習問題で誤答が多かった問題の「考え方のポイント、注意点や補足説明」を次週以降の授業冒頭に行う。
・定期試験で正解、誤答の多かった問題の講評を成績発表日以降にmwu.jpのクラスルームから閲覧可能にする。
教科書
Textbook
教科書コメント
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
・毎回出される練習問題は、必ず自分の力で解答すること。
・統計学は、積み上げ授業であるから遅刻・欠席は極力しない。
・次の事項を守れない場合は退室してもらう場合がある(情報通信機器の電源OFF・飲食・迷惑な私語)。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.情報活用力 1-1コンピュータ等のICT機器を活用して、適切な表現・方法で、情報を生成・加工・分析・伝達するための基本的な知識・技術を習得している。
1.情報活用力 1-2情報を的確に分析して、事物の本質を理解できる思考力を習得している。
1.情報活用力 1-3自己を適切に表現でき、他者や社会と良好な関係を築ける態度を習得している。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents

シラバス参照