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年度 2021
科目名 映像読解の技法
担当者名 藤本 憲一
単位 2
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科目目的
Course Objectives
映像の2大ジャンルである「ドキュメント」「ドラマ」とは何か、その定義や特徴を明らかにする。実際の映像をテキストとして、監督(ディレクター)をはじめとするスタッフ側の制作意図を読み解き、具体的な読解技法・テクニックに基づき、シークエンス構造を解明する。
到達目標
Class Goal
単なる映像鑑賞ではなく、制作者の立場から、映像読解のリテラシーを身につける。具体的には、ドラマにおける伏線の張り方とその回収方法や、クライマックスに向かって、聴衆の予想をはるかに超える形でシークエンスを組み立てる方法など、制作者水準の映像文法、映像コンポジション等の情報活用力を修得する。
授業内容
The Content of the Course
映像メディアやコンテンツの特性に着目し、現代のさまざまな文化・社会現象に応用できるよう、リテラシー(メディア利活用能力や、批判的な映像読解力)を身につける。
 映像の2大ジャンルである「ドキュメント」「ドラマ」とは何か、その定義や特徴を明らかにする。 
 実際の映像をテキストとして、監督(ディレクター)・制作者(プロデューサー)をはじめとするスタッフ側の制作意図を読み解いていく。
授業計画
Class Plan
1 身ぶりとメディア
2 メディアとコンテンツ
3 動画のテキストとコンテキスト
4 「絵コンテ」と「伏線」
5 ドラマとドキュメント
6 ドキュメント映像の特性
7 ドキュメント映像事例①『ベル友』 
8 ドキュメント映像事例②『ドキュメント72時間』
9 ドラマ映像の特性
10 ドラマ映像事例①『シコふんじゃった。』
11 ドラマ映像事例②『セルラー』 
12 映像の文法とドラマトゥルギー
13 マトリックス座標による分析①
14 マトリックス座標による分析②
15  まとめ

※期間中にゲストスピーカーを招聘する場合がある。
授業方法
Class Method
遠隔(オンデマンド型)。テキスト(文字・写真・映像)の読解を中心とする、講義形式を取る。
 とくにメインテキストとなるドキュメント/ドラマ映像については、視聴・読解・批評・表現のプロセスを繰り返し、反復上演によって、例示をおこなう。
 こうした読解プロセスの反復によって、「メディア・リテラシー」の基底となる、「映像読解力」「映像利活用能力」養成をはかる。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
学生と教員とのディスカッションをおこなう。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
事前に予備知識として、テレビ番組におけるドラマ、ドキュメント、バラエティなどのジャンルについて、自分なりの分類・整理をおこない、その特徴をつかんでおくこと。

 また事前に、授業計画および授業方法に記載されているキーワードについて、調べておこと。
 事後には、講義内容を復習し、専用のノートにまとめておくこと。
 また関連文献を図書館等で調査し、読解するなどして理解を深めておくこと。

評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:ほぼ毎回、小課題(提出物5点×12回)を課する。さらに進行に応じて、大課題(提出物20点×2回)を課する。
授業進度に合わせて、課題(提出物)を課するため、事前に内容や実施日の予告・連絡はしない。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
課題・提出物については学生から回収後、評価やコメントを加えて説明した上で、授業中に返却(再配付)する。
 最終授業(まとめ)では、それまでの授業全体に対するフィードバックを行う。
教科書
Textbook
教科書コメント
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
特になし。
受講上の注意
Notices
講義では、DVD・ビデオなど映像資料を毎回使用する。
 (映像視聴中に静粛を保てない者については、受講を認めない場合があるので、注意すること)
 正規試験の成績採点では、正確な内容理解力はもちろんのこと、各人の独創性を重視する設問もある。

卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.情報活用力 1-2情報を的確に分析して、事物の本質を理解できる思考力を習得している。
1.情報活用力 1-3自己を適切に表現でき、他者や社会と良好な関係を築ける態度を習得している。
2.生活行動力 2-1豊かな感性と幅広い教養を身につけ、生活の中で、時代の流れを洞察して最適な選択を行える行動力を身につけている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
編集者・広告制作者・シンクタンク研究員としての実務経験から、動画映像コンテンツの企画・演出・制作・プロデュースの実際における重要点を、理論・実践の両面から指導する。
 また、自分独自の哲学や世界観を構築し、表現する手段としての動画映像のあり方について、実際の映像事例に即して、解説し、指導する。

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