| シラバス参照 |
| 年度 | 2021 |
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| 科目名 | ソーシャルネットワーク論 |
| 担当者名 | 吉田 達 |
| 単位 | 2 |
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科目目的 Course Objectives |
ネットワーク・コミュニケーションを取り巻く、ネット社会の現状を理解する。 ソーシャルメディアを中心としたネットワーク・コミュニケーション環境の発展過程を把握する。 ソーシャルネットワークの利用にまつわる各種リテラシーを、利用実践を交えて考察する。 |
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到達目標 Class Goal |
ソーシャルネットワークでのコミュニケーションの特徴や利点、注意点を把握する。 ライブストリーミングなどの個人主体の情報発信手段に関する基礎知識を習得する。 ネット社会における個人情報利活用のメリットとリスクについて考え、ソーシャルネットワークやデジタルメディアの利用に関する各自のリテラシーを高める。 |
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授業内容 The Content of the Course |
現在のネット環境とパーソナル・コミュニケーションの状況を、ネットワーク・コミュニケーションの発達史に沿って確認する。その上で、情報発信のリアルタイム化が進展し現実世界との関わりを着実に強めるデジタルメディア群、個人をとりまく情報環境の現状を利用実践も交えて確認する。これらの学習と実践から、マルチメディア化が進むネットワーク・コミュニケーション環境の利点と問題点、受発信双方に関わる個々の利用リテラシーを考えていく。 |
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授業計画 Class Plan |
第01回:ガイダンスとイントロダクション 第02回:「ソーシャルネットワーク」の類型 第03回:ネットとメディアの発展史 第04回:コミュニケーション・アーキテクチャの諸相 第05回:個人関連情報の利活用とデジタル化 第06回:ビッグデータとパーソナルデータ 第07回:ネットの利用とアイデンティティ 第08回:ポスト・モバイル社会の情報とリテラシー 第08回:メディアとしてのスマートフォン 第09回:映像による情報伝達と表現の基礎 第11回:スマートフォンのメディア利用実践(企画) 第12回:スマートフォンのメディア利用実践(準備) 第13回:スマートフォンのメディア利用実践(発表) 第14回:スマートフォンのメディア利用実践(合評) 第15回:総括と確認 |
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授業方法 Class Method |
・授業は、遠隔ライブ型授業として実施する。各自が所有するスマートフォンに基づくグループ単位の制作実習を組み合わせて行う。 ・講義部分は動画資料として提供し、Google ClassroomにZOOMでのディスカッションを組み合わせて理解確認を行う。 ・制作実習(スマートフォンのメディア利用実践)では、初回に提示するテーマに基づく90秒程度のショートムービーをシナリオ部分の作業にフォーカスしてチーム単位で制作し、それらを報告・合評する。 ・授業内容の節目で小レポートの課題を実施する。 |
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Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
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アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
・授業で説明する重要概念のいくつかについてチーム単位のディスカッションを行い、受講者個々の主体的・能動的な理解・考察を促す。 ・各自のスマートフォンを主たる収録機材とした90秒程度のショートムービーの制作実践を通じて、ネット時代の情報発信とメディア利用の理解を実践的に深める。 |
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準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
・TwitterやFacebook、Instagram、LINEなど、各種のリアルタイム・メディアや関連サービスを全く使ったことがない場合は、その概要や特徴について、下記の書籍やネット上の情報などを使い、事前に学習しておくこと【現状の理解状況→初回授業の小レポートで確認】 ・発展学習としての考察ポイントを授業中に例示するので、授業内容の復習と合わせて、各自でテーマについて考えておくこと【理解・学習状況→授業最終回に実施する論述テストで確認】 ・(事前の)時間外学習として、「参考書にあげた書籍+登録しきれなかった以下の追加書籍群」のうち、興味を惹かれたもの3冊程度には目を通しておいてもらいたい。 ●佐々木裕一著/ソーシャルメディア四半世紀〜情報資本主義に飲み込まれる時間とコンテンツ/日本経済新聞社 ●天野彬著/SNS変遷史 「いいね!」でつながる社会のゆくえ/イースト新書 ●山口真一著/炎上とクチコミの経済学/朝日新聞出版 |
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評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:最終テスト:50点、小課題群:20点、制作実習の成果+講評シート:20点、ディスカッションなどでの積極的参加度:10点 小課題群は授業期間内に逐次実施し、各自の理解度を段階的に確認していく。 |
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
小課題群については実施回の次の授業中に解説を行い、最終授業でも全体的なフィードバックを加える。制作実習についてのフィードバックは、主に合評の回で実施する。 座学部終了後に行う最終確認テストの論述部(ないしレポート)へのフィードバックは、Google Classroomに総評を掲出する。 |
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教科書 Textbook |
講義はスライドを補助とした口頭説明で行う。特定の教科書は使用しない。 |
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参考書 Reference Books |
ケータイ社会論/岡田朋之、松田美佐編/有斐閣 ポスト・モバイル社会/富田英典編/世界思想社 ウェブ社会のゆくえ―<多孔化>した現実のなかで/鈴木謙介著/NHKブックス 18歳の著作権入門/福井健策著/ちくま書房(ちくまプリマー新書) 現代メディア・イベント論/飯田豊、立石祥子編著/勁草書房 |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
授業内では直接的な連携は行わないが、制作実践やディスカッションの内容は、各自の社会的な取り組みに応用できる実践的なものとして構成する。 |
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受講上の注意 Notices |
※TwitterやLINEなど、事前学習の対象に未登録のサービスがある場合、事前にアカウントを作って試用する必要はない。 ※初回授業のタイミングで、ワークショップやアクティブラーニングの実践に取り組む作業チームを6〜8組程度(※履修登録数に応じて調整する)編成する。チーム編成について、受講者の希望があればそれを優先する(※1班あたりの人数は均質化して調整する)ので、一緒に組みたい人がいる場合、それぞれで事前に打ち合わせておくこと。 |
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卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.情報活用力 1-1コンピュータ等のICT機器を活用して、適切な表現・方法で、情報を生成・加工・分析・伝達するための基本的な知識・技術を習得している。 1.情報活用力 1-2情報を的確に分析して、事物の本質を理解できる思考力を習得している。 1.情報活用力 1-3自己を適切に表現でき、他者や社会と良好な関係を築ける態度を習得している。 2.生活行動力 2-1豊かな感性と幅広い教養を身につけ、生活の中で、時代の流れを洞察して最適な選択を行える行動力を身につけている。 2.生活行動力 2-2情報を的確に捉え、変化するライフ・ステージに生涯に亘って適応できる態度を習得している。 2.生活行動力 2-4生涯に亘って自分の社会的キャリアを開拓していく意欲と向上心を身につけている。 |
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実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
授業では、1990年代からさまざまな立場から主体的にコンピュータ・コミュニケーションの諸状況に関わってきた教員の実践的な経験と見聞を反映させた実例ベースの話題を提供していくので、各自の直接的・間接的経験に引きつけて授業内容を理解していってほしい。 |
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