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年度 2021
科目名 色彩情報論
担当者名 安藤 伯子
単位 2
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科目目的
Course Objectives
「色彩」は、企業活動での商品開発、販売促進やCIなどの局面で、また公共空間のデザインや街づくり、都市計画の分野においても重大な役割を担っており、重要視されてきている。そこで本科目では、「色」を正確に表し伝達するために色情報を処理する素養を身につけることを目的とする。
到達目標
Class Goal
「色彩」について、色彩検定試験合格レベルの「色彩」の基礎的な知識を身につけることを目指す。
授業内容
The Content of the Course
色彩の基本的な原理を、生活の中に見る実例を挙げながら多面的に解説していく。その範囲は、一般的になじみの深い色彩心理だけでなく、眼の構造、光の仕組みなど多岐に渡る。配色の基本について学ぶことで、生活の中で目にする様々な配色に対する観点を養う。各授業での課題提出により、色彩についての知識が定着しやすい内容となっている。
授業計画
Class Plan
第1回 生活のなかに見る色、色の分類
     (1)色のはたらき  (2)身の回りの色の見え方 (3)色の三属性①
第2回 色の分類と表示
     (1)色の三属性②  (2)PCCS
第3回 色彩調和
     (1)配色と調和   (2)配色技法①
第4回 配色イメージ
     (1)色彩効果    (2)配色技法②
第5回 色はなぜ見えるのか
     (1)光とは何か   (2)光の性質と色
第6回 眼の働きと色覚
     (1)眼のしくみ   (2)視覚系の構造と色   (3)照明と色の見え方
第7回 色の伝達方法
     (1)色名      (2)混色
第8回 色彩心理
     (1)心理的効果   (2)視覚的効果
第9回 ファッション
     (1)ファッションと色彩  (2)ファッションと配色
第10回 インテリア
     (1)インテリアと色彩   (2)インテリアの配色
第11回 ビジュアルデザインと色彩
     (1)グラフィック  (2)パッケージ      (3)Web
     (4)ディスプレイ  (5)サイン
第12回 色の表示方法①:顕色系
     (1)マンセル    (2)オストワルト     (3)NCS
第13回 色の表示方法②:混色系
     (1)XYZ表色系    (2)L*a*b*表色系
第14回 色彩調和論
     (1)ルード  (2)シュヴルール  (3)ジャッド  (4)ビレン
     (5)オストワルト  (6)ムーン&スペンサー
第15回 色彩と環境
     (1)色彩と文化   (2)ユニバーサルカラー

※進捗状況やゲストスピーカーの招聘によって授業内容を変更する場合がある。
授業方法
Class Method
・基本的にライブ型授業であるが、自身で実際に色を見て、体感して、考え、出来る限り
 主体的に授業に参加し知識を習得してもらう。
・授業中に学修した範囲の小テストをe-ラーニングで課す。各自で次回授業までにWeb上で
 小テストを受け復習することで、知識の定着をはかる。
・配色カードを用いた実習(切り貼り)を通し知識の体得をしてもらう。
・定期的に上記以外の課題を課すことで、色彩の効用や価値について考えてもらう。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
・カラーカードを用いた配色実習    ・市場調査課題
・双方向授業   ・自主学習支援(e‐learning等を活用)
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
<予習>
 日常生活で気になる配色やデザインがあればスクラップ等収集しておくこと。
<復習>
 毎授業後に①②③の中からいくつか復習課題を課す。
 ①小テスト:授業でで学んだ内容を範囲としたWebシステムを用いたテスト形式課題。
       次回授業までに必ず実施すること。
       採点結果をWebで表示させるため、間違ったところは念入りに復習すること。
 ②配色課題:配色カードを用いたプリント課題。
       可能な限り翌週までにミス等を確認し個別にフィードバックするため、ミスが
       あった場合は、修正をしておくこと。
 ③その他:①②以外の形式を用いた課題。
      ex.) コラージュやWebシステムを用いた色彩感覚チェックなど
<力試し>
 担当者が色彩検定協会認定色彩講師のため、受験希望者は6月・11月に実施される色彩検定を準
 団体登録者として割引受験が可能となる。授業期間として網羅できない範囲は独学とはなるが、
 自己の力試しとして検定試験を受験することも可能。
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:①小テスト(60点) ②配色演習(20点) ③コラージュ・色彩調査レポートなどその他課題(20点)
検定合格者には級に応じた加点を行う(合格発表が定期試験日以後となる場合は採用しない)。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
<小テスト>
 Web上での小テスト実施直後に採点結果が確認できるようにプログラムしている。
<配色課題>
 課題提出日の翌週授業までに、全ての配色を確認し「配色ミス」「表記ミス」の場所と数を
 個別に記し返却するように努める。
教科書
Textbook
カラーコーディネーター入門 色彩/大井義雄・川崎秀昭/日本色研株式会社
新配色カード199b/日本色研株式会社/日本色研株式会社
教科書コメント
参考書
Reference Books
カラーコーディネーターのための色彩心理入門/近江源太郎/日本色研事業株式会社
カラーコーディネーターのための色彩科学入門/財団法人日本色彩研究所編/日本色研事業株式会社
色彩検定公式テキスト3級編/色彩検定協会/A・F・T企画
色彩検定公式テキスト2級編/色彩検定協会/A・F・T企画
色彩検定公式テキストUC級/色彩検定協会/A・F・T企画
色彩検定公式テキスト1級編/色彩検定協会/A・F・T企画
色彩学貴重書図説―ニュートン・ゲーテ・シュヴルール・マンセルを中心に/北畠 耀 /日本塗料工業会
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
・この授業は、各回授業に対する小テストが実施される。従って、1回でも欠席すると大きな損失
 となるため、欠席することの無いよう努めること。
・受講者の習熟度により、授業内容が一部変更となる場合がある。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.情報活用力 1-1コンピュータ等のICT機器を活用して、適切な表現・方法で、情報を生成・加工・分析・伝達するための基本的な知識・技術を習得している。
1.情報活用力 1-2情報を的確に分析して、事物の本質を理解できる思考力を習得している。
1.情報活用力 1-3自己を適切に表現でき、他者や社会と良好な関係を築ける態度を習得している。
2.生活力 2-1豊かな感性と幅広い教養を身につけ、生活の中で、時代の流れを洞察して最適な選択を行える行動力を身につけている。
2.生活力 2-4生涯に亘って自分の社会的キャリアを開拓していく意欲と向上心を身につけている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents

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