シラバス参照 |
年度 | 2021 |
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科目名 | 伴奏法 |
担当者名 | 今岡 淑子 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
音楽表現の中で、パートナーと五分五分の関係にある伴奏の重要性を理解し、伴奏に求められている柔軟で確実なテクニックや多彩で豊かな音楽性について考察し、質の高い演奏技能を習得する。その上で、一人では完成できない曲を共に作り上げていく喜びを感じ、さらに多彩で深い表現を求めて自主的に探究していく力を養うことを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
パートナーと共に音楽を表現することに喜びを感じるために、安定した信頼できるテクニックを習得すること。また、ともに音楽を作り上げていくパートナーの息遣いを感じ、そのフレーズに相応しい表現のために柔軟な対応ができる力を養うことを目標とする。 |
授業内容 The Content of the Course |
作曲家が音楽の伴奏部に与えた、生き生きとした表現と役割について考え、声楽曲に親しむ。また歌手が歌いやすいピアノ伴奏についても具体的にアドバイスする。前期はドイツ歌曲、日本歌曲、後期はイタリア歌曲、オペラ伴奏などを取り上げる。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 声楽伴奏についての話、授業についての話 第2回 歌詞がバラードになっている曲 第3回 テキストが同じで作曲家が違う曲 第4回 描写音楽① 第5回 描写音楽② 第6回 描写音楽③ 第7回 五月についての曲 第8回 ナイチンゲールについての曲 第9回 結婚式についての曲 第10回 男が歌う愛の歌 第11回 女が歌う愛の歌 第12回 後にピアノ曲になった声楽曲 第13回 日本の作曲家による歌曲① 第14回 日本の作曲家による歌曲② 第15回 リクエスト曲① 第16回 イタリア語のテキストによる歌曲① 第17回 イタリア語のテキストによる歌曲② 第18回 モーツァルト「フィガロの結婚」より(レチタティーヴォ・セッコの演奏法①) 第19回 モーツァルト「フィガロの結婚」より(レチタティーヴォ・セッコの演奏法②) 第20回 モーツァルト「フィガロの結婚」より(アリア、アンサンブル①) 第21回 モーツァルト「フィガロの結婚」より(アリア、アンサンブル②) 第22回 モーツァルト「フィガロの結婚」より(アリア、アンサンブル③) 第23回 ヴェリズモのオペラより① 第24回 ヴェリズモのオペラより② 第25回 ヴェリズモのオペラより③ 第26回 上記以外の言語の曲(アリア、歌曲など) 第28回 カンツォーネなど 第29回 リクエスト曲② 第30回 試演会 |
授業方法 Class Method |
毎回事前に伝えている課題1曲を演奏する(声楽専修、管弦専修の学生は課題が難しければ無理に弾かなくて良い)。歌のパートは声楽専修の履修者が可能であれば歌うが、不可能な場合は適宜全員で歌う。あるいは音源を聴く。曲の内容、伴奏について解説し意見を出し合い、作曲家、詩人などの意図についてより深く考える。演奏については個々にアドバイスする。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
発表(演奏)、ディスカッション。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:毎回与える課題1曲の譜読み。 歌詞の訳(日本語も含む)や作曲家、オペラの内容などについて調べておく。 課題曲の音源を聴いておく。 復習:授業終了後は、各曲が自分のレパートリーとなるよう更に自主的に練習を重ねること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:授業への積極的参加(50点) 作品に対する取り組み方、理解度(50点) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
授業では毎回課題を演奏する。学生同士が同じ課題を弾き、聴き合うことにより冷静にアンサンブルの難しい箇所など確認することが出来る。 |
教科書 Textbook |
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教科書コメント |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
・ピアノ伴奏の演奏だけでなく歌詞の内容について意見を述べ合ったり、作曲家の意図などについてより深く考える授業なので、ピアノが得意でない声楽専修、管弦専修の学生も履修することができる。 ・声楽専修の実技試験の伴奏を頼まれている学生で授業で取り上げたい曲はリクエスト曲の回を利用する。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
2.技能・表現 2-3 合唱、合奏、室内楽等のアンサンブル、また、オペラ、コンチェルトなどの総合的な実技能力を習得している。 3.思考・判断 3-2 自己および他者の演奏を客観的に聴き、評価する能力を有している。 4.態度・志向性 4-2 さまざまな感性を持った音楽関係者や社会と関わる上で必要なコミュニケーション能力を有している。 4.態度・志向性 4-3 高い知性、善美な情操、高雅な徳性を兼ね備え、社会において演奏者、音楽指導者として活動するために必要な知識・技能とそれらを統合し活用できる能力を有している。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
伴奏者として多数の演奏会に出演し、多数の歌手との共演の経験から声楽曲の伴奏のノウハウなどを指導する。 |
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