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年度 | 2021 |
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科目名 | 薬用植物・生薬学 |
担当者名 | 奥 尚枝 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
自然界に存在する物質を医薬品として利用できるようになるために、代表的な薬用植物および生薬の基原、性状、薬効成分、品質評価などに関する基本的事項を修得する。 |
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到達目標 Class Goal |
1) 代表的な薬用植物の学名、薬用部位、薬効および日本薬局方収載の生薬の基原植物、薬用部位、 薬効、成分、用途、確認試験などの知識を身に付ける。 2) 副作用や使用上の注意が必要な生薬を説明できる。 3) 生薬の同定と品質評価法について概説できる。 |
授業内容 The Content of the Course |
生薬を理解するために必要な薬用植物基礎知識を説明し、生薬および薬用植物の関係について解説する。また臨床で使用される日本薬局方収載の生薬を代表的な疾患の適応症に分類し、その薬効成分を説明できるようにする。さらに代表的な漢方処方を理解する。また漢方医学理論の基本的な特徴、および漢方医学の基本的な診療方法を学習する。 |
授業計画 Class Plan |
必修科目 第1回 自然が生み出す薬物資源全般、生薬の役割および特徴について 生薬の歴史について 生産と流通について 第2回 植物の命名と分類について(C5-(1)-①) 第3回 薬用植物の内部形態および外部形態について(C5-(1)-①) 第4-7回 日本薬局方収載の代表的な生薬の基原、学名、薬用部位について(C5-(1)-①、C5-(1)-②) (1) 薬用植物の根を基原とする生薬 (2) 薬用植物の根茎を基原とする生薬 (3) 薬用植物の茎を基原とする生薬 (4) 薬用植物の葉を基原とする生薬 (5) 薬用植物の花を基原とする生薬 (6) 薬用植物の果実を基原とする生薬 (7) 薬用植物の地上部または全草を基原とする生薬 (8) 薬用植物のエキスまたは分泌物などを基原とする生薬 (9) 動物、鉱物、海藻を基原とする生薬 第8回 確認と小活 第9回 法律によって取り扱いが規制されている植物について(C5-(1)-①) 第10回 日本薬局方収載の代表的な生薬の薬効、成分、用途について(C5-(1)-③) (1) 消化器官用薬(健胃、制酸、鎮痛鎮頸、止瀉、瀉下薬) (2) 肝機能薬 (3) 循環器用薬(強心、高血圧薬) (4) 呼吸器官用薬(風邪薬、鎮咳去痰薬) (5) 腎、泌尿器官用薬(利水、利尿薬) (6) 婦人病薬(更年期障害、駆お血薬) (7) 滋養強壮保健薬 第11回 代表的な漢方処方の構成生薬と用途について(C5-(1)-③、E2-(10)-①) 民間薬と漢方薬について 第12回 副作用や使用上の注意が必要な生薬、漢方処方について(C5-(1)-③、E2-(10)-③) 第13回 生薬の同定と品質評価について(C5-(1)-④) 日本薬局方の生薬総則および生薬試験法について 第14回 代表的な生薬の確認試験について(C5-(1)-④) 第15回 全体についてのまとめと補足 |
授業方法 Class Method |
原則オンデマンド型授業を主体とするが、重要な問題について質疑を行う双方向授業を取り入れる場合もある。 8回目には知識のまとめを目的とする小テストを行うほか、毎回の講義の開始時に前回の講義内容に関する確認テストを行う場合がある。 生薬の標本を展示するので、登学日の空き時間を利用して、味、匂い等を自分で確認することで、暗記に努めること。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
質疑応答等を含めた双方向授業を取り入れる。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
本科目の単位数は2である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での学修時間も含まれるとされている。 上記授業計画に基づいて講義前にテキストの予習をしてくること。分からない事項を認識して講義に臨むよう努めること。また、復習の一環として宿題を与えるが、それ以外にもテキストやプリント中の練習問題を積極的に行い、授業内容を必ず復習したり、必要に応じて関連科目の復習をすること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(90点) ・平常点(10点) 平常点等配点内訳:確認テストおよび小テスト 小テストの実施日程については別途発表する。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
確認テストおよび小テストは評価後、授業中、またはmwu.jpのクラスルームかinfo@MUSES配信によって解答・解説を行う。 |
教科書 Textbook |
スタンダード薬学シリーズII 3 化学系薬学 III. 自然が生み出す薬物/伊藤 喬 他/東京化学同人 |
教科書コメント |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
わからないことは積極的に質問するなど、早めに理解することを心がけること。生薬標本や、その基原植物の回覧や展示も行うので、文字だけでなく、視覚、嗅覚、触感などもあわせて記憶に留め、覚えなくてはならないことは、日頃から少しずつ、また繰り返し覚える習慣をつける。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-2豊かな教養と医薬品および臨床に関する専門的知識を習得している 2.技能・表現 2-1薬剤師として、医薬品の供給、調剤、服薬指導、処方設計、安全性・有効性、リスク管理およびチーム医療への参画に必要な薬学的能力を備えている 2.技能・表現 2-3薬物療法および地域の医療・健康・予防・福祉介護等の実践等に必要な基礎的な科学技術を習得している 3. 思考・判断/態度・志向性 3-1進歩する医療や科学について、自ら学び、考え、問題点を発見し、解決する能力を備えている |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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