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年度 2021
科目名 薬剤学実験
担当者名 中瀨 朋夏・黒田 幸弘・濵口 良平・松井 千紘・湯谷 玲子
単位 1
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科目目的
Course Objectives
製剤化の方法と意義、ならびに薬物動態の理論的解析に関する基礎的技能を修得する。
到達目標
Class Goal
製剤化の意義と製剤の性質を理解するために、薬物と製剤材料の物性、製剤設計に関する基本的事項を修得するとともに、薬物の体内動態およびその解析に関する基本的知識を修得し、それらを応用する基本的技能をも修得する。
授業内容
The Content of the Course
製剤学、物理薬剤学、薬物動態学の重要な項目について、実験することにより理解を深めることを目的とする。顆粒剤、錠剤を製造し、局方に定められた製剤試験を実施する。さらに、薬物の体内動態について理解を深めるため、動物を用いたモデル実験を実施し、解析する。
授業計画
Class Plan
選択科目
1. 実習講義(1回)
  実習内容、方法、データの解析方法等、実習に関する導入講義を行う。

2. 製剤と製剤試験(2回)
1) 顆粒の製造と製剤試験
  押し出し造粒機を用いて顆粒を製造する。顆粒の粒度分布や粉体の流動性、充てん性ならびに水分測定を行う。また、局方収載品と徐崩性製剤について溶出試験を行い、比較する。
2)顆粒の粒子径測定
3) 錠剤の製造と製剤試験
  湿式顆粒圧縮法により錠剤を製造し、錠剤試験(重量偏差、硬度、摩損度)と崩壊試験を行う。
4)イオウカンフルローションの調製

3. 物理薬剤学実習(2回)
1) 薬物の溶解速度と界面活性剤
  サルファ剤を用いて種々pHの溶液に対する溶解速度を測定する。
2) 界面活性剤の性質
  臨界ミセル濃度、Kraft点、曇点などの界面活性剤の性質を調べる。
3) レオロジーの測定
  高分子の粘度を測定し、極限粘度を求める。

4. 薬物動態学実習(2回)
1) 薬物動態実験(1)
 動物に薬物を投与し、薬物血中濃度を測定する。
2) 薬物動態実験(2)
 実験結果から薬物動態パラメータを求める。
授業方法
Class Method
実習の実施には、一部遠隔(オンデマンド型)形式も含めて進める。グループ単位で実習を行い、実験結果はグループ内で共有し解析を行うことにより、問題点の共有ならびにその解決を考える。また、実験に関するディスカッションは、双方向対話形式で行うので、積極的に参加すること。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
別途、info@MUSESにて連絡する。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
実習科目、参加型実験、双方向対話形式、グループワーク
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
本科目の単位数は1単位である。本学では、45時間の学修を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、この45時間には授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での学習時間も含まれるとされている。
上記実習計画に基づいて実習前に必ず予習をしておくこと。実習内容を調べ、実験の目的と方法を理解してから実習に臨むべきである。実習中は、進んで作業に取り組み、こまめに記録をし、得られた結果について、考察する。さらに、レポートを作成することで、復習にもなる。疑問点については、よく調べ、質問するなどして、必ず解決すること。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](40点)
・平常点(60点) 平常点等配点内訳:実習態度10点、実習テスト50点
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
実習終了後提出したレポートは、実験結果の記載方法・考察や課題問題等に誤りや誤解がないかチェックし、もし、誤りや誤解等がある場合には、その点を説明し、再度、実習レポートを提出させる。実習テストについては、テスト終了後に各学生からの質問に適宜対応する。
教科書
Textbook
薬剤学研究室と薬品物理化学研究室で作成した実習書を利用する。
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
実習室は常に清潔に、特に実験台の上はよく整頓すること。また、器具は大切に使用し、使用後は直ちに洗浄しておくこと。もし、器具を破損した時は、当該器具の補充を必ず受けるようにすること。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-2 豊かな教養と医薬品の製造や開発、人の健康や疾病予防もしくは福祉などに関する深い専門的知識を習得している
2.技能・表現 2-1 研究者として、実験計画の立案、機器や試薬の使用・管理、データ収集・管理と解析、調査など、研究活動に必要な能力を備えている
2.技能・表現 2-2 様々な発表会や学会などにおいて、研究成果の発表に必要なプレゼンテーション能力とコミュニケーション能力を備えている
2.技能・表現 2-3 医薬品合成、成分分析、薬理活性評価もしくは薬物治療などへの応用において必要な基礎的な技術を習得している
3.思考・判断/態度・志向性 3-1 進歩する医療や科学について、自ら学び、考え、問題点を発見し、解決する能力を備えている
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents

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